10人のポルトが延長戦までもつれ込んだ死闘をアウェイゴール差で制す、ユーベは2年連続ベスト16敗退《CL》

チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ユベントスvsポルトが9日に行われ、3-2でユベントスが勝利した。しかし2戦合計スコア4-4、アウェイゴール差でポルトがベスト8進出を決めている。敵地での1stレグを1-2と落としたユベントスは、アウェイゴールにより1-0の勝利でも逆転での勝ち抜けとなる中、3-1と勝利した3日前のラツィオ戦のスタメンから3選手を変更。C・ロナウド、負傷明けのボヌッチ、アルトゥールがスタメンとなった。一方、引き分けでもベスト8進出となるポルトは、1stレグと同様のスタメンで臨んだ。
開始3分、モラタのゴール至近距離からのヘディングシュートをGKマルチェシンがビッグセーブで凌いだポルトは6分、サヌシの突破からタレミが決定的なシュートを浴びせる。

ここから1stレグ同様、ソリッドな守備で落ち着きを取り戻したポルトは17分にPKを獲得。ボックス右からマレガが折り返したクロスをボックス中央で受けたタレミがデミラルに倒された。これをセルジオ・オリベイラが決めて先制したポルトが流れを引き寄せると、ヘスス・コロナ、オタビオが枠内シュートを浴びせていく。

一方、リズムを崩したユベントスは27分、モラタが再びGKと一対一となるも、ここもマルチェシンの好守に阻まれた。ハーフタイムにかけては[6-4]の2ラインでコンパクトに守るポルト相手にユベントスはチャンスを作れず、ポルトがリードしたまま前半を終えた。

延長戦に持ち込むには2点が必要なユベントスは迎えた後半、開始4分に1点を返す。ボヌッチのロングフィードにC・ロナウドが抜け出し、ボックス左のキエーザがゴール右へ蹴り込んだ。

そして54分、ポルトに退場者が出てしまう。2分前にイエローカードを貰っていたタレミがプレーが切れた後にボールを蹴り出し、遅延行為を取られて2枚目のイエローカードを受けてしまった。

そして57分にはユベントスに同点のチャンス。ラビオのフィードでボックス内に侵入したキエーザがGKをかわして無人のゴールに押し込みかけたが、懸命に戻ったペペに対応された。

それでも63分、キエーザが再び大仕事。クアドラードの右サイドからのアーリークロスをファーサイドのキエーザがヘッドで叩き込んだ。

押せ押せのユベントスは78分に逆転のチャンス。クアドラードの正確なアーリークロスからC・ロナウドが頭で合わせるもシュートは枠を捉えきれなかった。さらに82分、ボックス左に抜け出したキエーザがGKと一対一となったが、シュートは再三の好守を見せるマルチェシンに止められた。

追加タイム3分にはクアドラードのカットインシュートがバーに直撃し、2戦合計スコア2-2で延長戦にもつれ込んだ。

迎えた延長戦、ユベントスをうまくいなしていたポルトに同9分、ビッグチャンス。だが、CKの流れからマレガの放ったヘディングシュートはGKシュチェスニーの守備範囲だった。

延長後半はユベントスが押し込む展開が増えたものの、同10分に値千金となるセルジオ・オリベイラの直接FKが決まる。ボックス手前左で弾道の低いシュートを狙うと、壁に入っていたC・ロナウドの足元をすり抜けた。

これで2点が必要となったユベントスは2分後にラビオがCKからヘディングシュートを決めて追い上げを見せるも反撃はここまで。死闘を制したポルトがアウェイゴール差でベスト8進出を決めている。

一方、敗れたユベントスは昨季に続き、2年連続ベスト16敗退に終わった。