CL連覇を目指すバイエルンの“ニューカマー”、17歳のMFミュージアラが秘める可能性

2021.02.19 20:30 Fri
Getty Images
圧倒的な強さでドイツサッカーの頂点に立ち続けるバイエルン。2019-20シーズンは国内タイトルのみならず、チャンピオンズリーグ(CL)でも優勝。さらに、先日行われたクラブ・ワールドカップでも見事に優勝を果たし、シーズン6冠の偉業を成し遂げた。
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世界的に見ても、スター選手が揃っているバイエルン。FIFA最優秀選手賞を受賞したポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキを筆頭に、代表クラスの選手たちがチームを支えている。そんなタレント集団において、一際目を惹く存在であるのが、MFジャマル・ミュージアラだ。
ナイジェリア人の父とドイツ人の母の間に誕生したミュージアラは、ドイツのシュツットガルト出身。国籍はイングランドを選択し、サウサンプトンのアカデミーとチェルシーのユースで育った異色の経歴を持っている。

境遇も驚くべきことながら、さらに驚かされるのが年齢。まだ17歳というから衝撃だ。
チェルシーユースからバイエルンユースへと移籍したミュージアラは、2019-20シーズンの終盤にデビューを飾ると、2020年7月に17歳でバイエルンのファーストチームへと成績に昇格した。

今シーズンは開幕戦で途中出場を果たすと、その後は先発する機会もあり、ここまで公式戦23試合に出場し3ゴールを記録している。

ブンデスリーガでは15試合に出場しており3ゴールを記録。チャンピオンズリーグでもグループステージで3試合に出場し、ハンジ・フリック監督の下で着実に経験を積んでいる。

CLではゴールがないがブンデスリーガでのゴールは驚くべきもの。初ゴールを決めた開幕戦のシャルケ戦では、左サイドでドリブルを仕掛けるとカットイン。そのままボックス内に侵入し、キックフェイントでDFを釣るとニアサイドへと蹴り込んだのだ。思い切りの良さに、スターの片鱗を見たのは間違いない。

第10節のRBライプツィヒ戦では、ボックス手前で横パスを受けると、豪快に右足一閃。コースを狙ったシュートは、GKも一歩届かずゴール右に決まっていた。
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元々は攻撃的なMFのポジションでプレーしていたミュージアラだが、左ウイングやセントラルミッドフィルダーとしても起用されることが多い。17歳にして様々なポジションで起用されること自体、大きな才能の塊だと言えるが、それぞれのポジションで自身の特徴を発揮している。

ウインガーらしくスピードとドリブルのテクニックに優れる一方で、フィニッシュの精度も高い攻撃的な選手。17歳とは思えない落ち着きも見せており、あまり大々的に取り上げられていないことが不思議なぐらいだ。

選手層の厚いバイエルンにおいて、レギュラーポジションを掴むにはまだまだ磨く必要があるが、確実にチームの攻撃のオプションとして計算されているミュージアラ。攻撃のアクセントとして、試合の途中で流れを変える役割を任されることとなるはずだ。

激しいタイトル争いの中にあっても、首位に君臨しているバイエルン。“ワンダーボーイ”のような存在になれば、バイエルンのCL連覇も夢ではなく、現実のものとなるだろう。

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開幕前には性スキャンダルを起こし、キャリア終焉の可能性まであったマインツのMF佐野海舟。しかしその佐野が前半戦を終えてブンデスリーガで最も活躍した日本人選手となったのは誰も予想できないことだった。今やマインツに欠かせない戦力として認識され、そればかりかブンデスリーガ屈指のボランチとしての評価も得ている。代表復帰の可能性は限りなく低いものと思われるが、ブンデスリーガで鍛錬を重ねることが裏切ってしまった人たちへの報いとなる。 ブンデスリーガで十分なキャリアを積んでいるフライブルクのMF堂安律、ボルシアMGのDF板倉滉に関しては昨季までと変わらない安定したプレーを継続。チームに欠かせない戦力としての地位を確立している。 また、チームと共に昇格したホルシュタイン・キールのFW町野修斗は開幕から6試合で4ゴールとスタートダッシュに成功。そこから10試合ゴールから見放されチーム共々低空飛行となったが、2024年最終戦のアウグスブルク戦で2ゴール2アシストの大活躍を見せた。 一方でブンデスリーガ初挑戦のボーフムMF三好康児はチーム共々苦戦。第10節レバークーゼン戦で初ゴールを記録したが、第14節ウニオン・ベルリン戦で一発退場するなど苦い前半戦となっている。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWオマル・マーモウシュ(フランクフルト) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> FWサラーに次ぐエジプトから新たなスター選手が誕生の予感だ。昨季移籍したフランクフルトで点取り屋としての才能が開花し始めたマーモウシュ。昨季の12ゴールを既に上回り15ゴールを挙げている。抜群のスピードと打開力で単騎でゴールを奪えてしまう正にサラーのような存在。この活躍を受けてマンチェスター・シティが獲得に乗り出しているが、後半戦もフランクフルトで戦うことになるか。 ★最優秀監督 ◆ヴァンサン・コンパニ(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季ブンデスリーガ12連覇を阻まれ、そのまま競争力が落ちても不思議ではなかった中、レバークーゼンを抑えて首位ターンができたのはコンパニ監督の手腕に他ならない。バーンリーではプレミアリーグ昇格に成功したものの、残留を果たせなかった中、メガクラブのバイエルンでここまで十分な手腕を発揮している。 【期待以上】 ★チーム ◆フランクフルト <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム最大の武器となったマーモウシュを存分に生かす堅守速攻スタイルで躍進。父のクラウス・トップメラー同様、ディノも名将への道を歩むことになりそうだ。 ★選手 FWヨナタン・ブルカルト(マインツ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケイン、マーモウシュに次ぐ12ゴールと覚醒。昨季8ゴール、2021-22シーズンに記録した11ゴールを既に更新し、佐野と共に躍進マインツを象徴する存在だ。 【期待外れ】 ★チーム ◆ドルトムント <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 唯一FWバイノー=ギテンスが一人気を吐いていたが、バイエルン、レバークーゼンと共に優勝争いを繰り広げなければならない立ち位置の中、10位と低迷した。クラブのレジェンドであるシャヒン監督は今季終了まで持つか。 ★選手 ◆DF伊藤洋輝(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケガのため仕方ないところだが、期待が大きかったことも含めて苦渋の選出。全休となってしまった前半戦の鬱憤を晴らすべく後半戦は挽回としたい。 2025.01.16 18:00 Thu
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ラツィオがバイエルンから若手アタッカーMFイブラヒモビッチを獲得

ラツィオは13日、バイエルンのU-20ドイツ代表MFアリヨン・イブラヒモビッチ(19)を買い取りオプション付きのレンタル移籍で獲得した。背番号は27を着用する。 イブラヒモビッチは、トップ下を主戦場に左ウイングでもプレー可能な右利きの攻撃センスに優れるアタッカー。グロイター・フュルト、ニュルンベルクのユースで過ごした後、2018年夏にバイエルンのユースチームに加入した。 そのまま下部組織で順調に育つと、2023年1月にファーストチームに昇格。2023-24シーズンはセリエAのフロジノーネへのレンタル移籍も経験。今シーズンここまでは公式戦3試合に出場していた。 なお、イタリア『TUTTOmercatoWEB』によれば、買い取りオプションを行使した場合の移籍金は800万ユーロ(約13億円)に設定されているが、バイエルンは2000万ユーロ(約32億3000万円)の買い戻しオプションを契約に盛り込んでいるとのことだ。 2025.01.14 12:00 Tue

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