主力起用のアーセナル、中立地開催のベンフィカ戦でアウェイゴール奪ってのドロー《EL》
2021.02.19 07:00 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド32の1stレグ、ベンフィカvsアーセナルが18日にスタディオ・オリンピコで行われ、1-1のドローに終わった。
なお、コロナウイルスを巡る両国間の渡航制限の問題によってリスボンでのホーム開催を断念し、この試合は中立地であるイタリアのローマでの開催となった。
注目の強豪対決はベンフィカがアーセナルをリスペクトしてか、5バックに近い[3-5-2]の布陣を採用し引き込んでカウンターを狙う戦い方を採用した。
セバージョスのミドルスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したベジェリンがボックス右付近から丁寧にグラウンダーの折り返しを入れると、ファーにフリーで走り込んだオーバメヤンが左足で合わせるが、枠の左に外してしまい、絶好の先制機を逸した。
それでも、中盤でのボール奪取からサカとスミス・ロウの両ウイングがうまく相手の背後を取ってスピーディーな仕掛けを見せるアウェイチームは、27分にもサカが得意の左足のミドルシュートで相手ゴールを脅かした。
一方、前半半ばを過ぎて徐々にワルドシュミットとヌニェスの2トップに縦パスが入り始めたベンフィカは32分、鮮やかなパスワークからボックス左に持ち込んだヌニェスが枠の左を捉えたシュートを放つ。
その後はスミス・ロウ、グリマルドと互いに良い形でボックス内に侵入していく場面を作ったが、ややアーセナルペースの前半はゴールレスで終了した。
迎えた後半、ストライカーのワルドシュミットに代えて司令塔タイプのラファ・シウバを投入したベンフィカは、中盤での構成力を高めて戦い方に若干の変化を加えた。
そして、後半先にゴールをこじ開けたのはベンフィカだった。55分、右CKのショートコーナーからゴンサルベスのクロスがスミス・ロウのハンドを誘うと、これをキッカーのピッツィが冷静に決めた。
主導権を握るもやや不運な形から先にゴールを奪われたアーセナルだが、失点からわずか2分後に追いつく。相手を押し込んでの波状攻撃からルーズボールを拾ったオーバメヤン、ウーデゴール、セドリックとダイレクトで繋ぐと、最後はボックス左でセドリックが折り返したボールをゴール前に飛び込んだサカがワンタッチで押し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合はここからよりオープンな展開に。62分には投入直後から存在感を放っていたラファ・シウバがボックス手前で仕掛け、右足アウトにかけた見事なシュートを枠に飛ばすが、これはGKレノのビッグセーブに遭う。その直後にはスルーパスに抜け出したオーバメヤンに決定機も、ボックス左で放ったシュートは枠の左に外れた。
その後、65分にはベンフィカがヌニェスとピッツィを下げてエヴェルトン、セフェロビッチの2枚替えを敢行。対してアーセナルは公式戦9試合ぶりの復帰となったティアニーをセドリックに代えてピッチへ送り出す。
この選手交代によって流れに変化が出ていくかに思われたが、試合の均衡は保たれたまま時計が進んでいく。その中でターラブトの見事な局面打開からエヴェルトン、直後には裏へ抜け出したオーバメヤンに勝ち越し機が訪れるが、いずれもモノにできない。
その後、アウェイゴールを奪っているため、このままのスコアで終わっても問題ないアーセナルは、オーバメヤンとスミス・ロウを下げてペペ、マルティネッリを同時投入し、プレー強度を維持しつつチャンスがあれば、2点目を狙いに行く明確なプランで試合を締めにかかる。
試合終盤にかけては互いに見せ場を作り出すまでには至らず、試合は1-1のままタイムアップを迎えた。この結果、アウェイゴールを1つ奪ったアーセナルが最低限の結果を手にし、来週にギリシャで行われるホームでの2ndレグに臨むことになった。
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グループステージで唯一の全勝突破チームとなったアーセナルは、今ラウンドで強豪ベンフィカと対戦。リーグ戦での前節、オーバメヤンのハットトリックの活躍でリーズに快勝し連敗をストップしたチームは、今週末にマンチェスター・シティとのビッグマッチを控える中、リーズ戦と全く同じスタメンで勝利を目指した。一方、対戦相手のベンフィカは新型コロナウイルスのクラブ内クラスター発生の影響などもあり、リーグ戦4位と低迷が続くが、元トッテナムDFヴェルトンゲン、元シティDFオタメンディ、ヴァイグル、ワルドシュミットら多くの実力者を先発起用した。注目の強豪対決はベンフィカがアーセナルをリスペクトしてか、5バックに近い[3-5-2]の布陣を採用し引き込んでカウンターを狙う戦い方を採用した。
これを受けて、アーセナルは後方から丁寧にボールを動かしながら相手のアンカー脇、3バックとウイングバックの間のスペースを起点に攻撃を展開していく。立ち上がりはやや様子見の展開も19分に最初の決定機を作り出す。
セバージョスのミドルスルーパスに完璧なタイミングで抜け出したベジェリンがボックス右付近から丁寧にグラウンダーの折り返しを入れると、ファーにフリーで走り込んだオーバメヤンが左足で合わせるが、枠の左に外してしまい、絶好の先制機を逸した。
それでも、中盤でのボール奪取からサカとスミス・ロウの両ウイングがうまく相手の背後を取ってスピーディーな仕掛けを見せるアウェイチームは、27分にもサカが得意の左足のミドルシュートで相手ゴールを脅かした。
一方、前半半ばを過ぎて徐々にワルドシュミットとヌニェスの2トップに縦パスが入り始めたベンフィカは32分、鮮やかなパスワークからボックス左に持ち込んだヌニェスが枠の左を捉えたシュートを放つ。
その後はスミス・ロウ、グリマルドと互いに良い形でボックス内に侵入していく場面を作ったが、ややアーセナルペースの前半はゴールレスで終了した。
迎えた後半、ストライカーのワルドシュミットに代えて司令塔タイプのラファ・シウバを投入したベンフィカは、中盤での構成力を高めて戦い方に若干の変化を加えた。
そして、後半先にゴールをこじ開けたのはベンフィカだった。55分、右CKのショートコーナーからゴンサルベスのクロスがスミス・ロウのハンドを誘うと、これをキッカーのピッツィが冷静に決めた。
主導権を握るもやや不運な形から先にゴールを奪われたアーセナルだが、失点からわずか2分後に追いつく。相手を押し込んでの波状攻撃からルーズボールを拾ったオーバメヤン、ウーデゴール、セドリックとダイレクトで繋ぐと、最後はボックス左でセドリックが折り返したボールをゴール前に飛び込んだサカがワンタッチで押し込んだ。
1-1のイーブンに戻った試合はここからよりオープンな展開に。62分には投入直後から存在感を放っていたラファ・シウバがボックス手前で仕掛け、右足アウトにかけた見事なシュートを枠に飛ばすが、これはGKレノのビッグセーブに遭う。その直後にはスルーパスに抜け出したオーバメヤンに決定機も、ボックス左で放ったシュートは枠の左に外れた。
その後、65分にはベンフィカがヌニェスとピッツィを下げてエヴェルトン、セフェロビッチの2枚替えを敢行。対してアーセナルは公式戦9試合ぶりの復帰となったティアニーをセドリックに代えてピッチへ送り出す。
この選手交代によって流れに変化が出ていくかに思われたが、試合の均衡は保たれたまま時計が進んでいく。その中でターラブトの見事な局面打開からエヴェルトン、直後には裏へ抜け出したオーバメヤンに勝ち越し機が訪れるが、いずれもモノにできない。
その後、アウェイゴールを奪っているため、このままのスコアで終わっても問題ないアーセナルは、オーバメヤンとスミス・ロウを下げてペペ、マルティネッリを同時投入し、プレー強度を維持しつつチャンスがあれば、2点目を狙いに行く明確なプランで試合を締めにかかる。
試合終盤にかけては互いに見せ場を作り出すまでには至らず、試合は1-1のままタイムアップを迎えた。この結果、アウェイゴールを1つ奪ったアーセナルが最低限の結果を手にし、来週にギリシャで行われるホームでの2ndレグに臨むことになった。
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チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、アーセナルvsパリ・サンジェルマン(PSG)が日本時間29日28:00にキックオフされる。準々決勝で昨季王者レアル・マドリーを撃破したアーセナルと、ダークホースのアストン・ビラを退けたPSGによる初優勝を目指す両チームの決勝進出を懸けた大一番だ。 アーセナルは準々決勝のマドリー戦を大方の予想を裏切り2連勝で堂々の16季ぶりとなるベスト4進出を果たした。とりわけホームでの1stレグではMFデクラン・ライスの圧巻の直接FK2発などで3-0の快勝と衝撃を与えた。2ndレグでもマドリーに逆転の機会を与えない堅実な試合運びを見せて勝ち上がり、CL初優勝に到達できそうな予感を抱かせた。日程面では直近のクリスタル・パレス戦から1週間の間隔があり、万全の状態でPSGとの初戦を迎える。 一方、元PSGのエメリ監督率いる曲者アストン・ビラに2戦合計5-4と競り勝ったPSG。アウェイでの2ndレグでは要塞ビラ・パークで2-3と逆転負けしたものの、1stレグのアドバンテージを生かして2季連続準決勝進出とした。ラウンド16ではリバプールを撃破し、いよいよCL優勝が現実味を増すチーム力を示している中、直近のリーグ・アンではベストメンバーを起用したものの、ニース相手に今季リーグ戦初黒星を喫してしまった。それでも消化試合だったこともありルイス・エンリケ監督は意に介しておらず、アーセナル戦に向けて問題はない様子。リバプール、アストン・ビラに続きイングランド勢を三度退けての決勝進出へ、まずは敵地での初戦に挑む。 両チームは今季のリーグフェーズ第2節で対戦。その際はFWハヴァーツとFWサカのゴールでホームのアーセナルが2-0で勝利していた。 ◆アーセナル◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン GK:ラヤ DF:ティンバー、サリバ、キヴィオル、ルイス=スケリー MF:ウーデゴール、ライス、メリーノ FW:サカ、トロサール、マルティネッリ 負傷者:DF冨安健洋、ガブリエウ、カラフィオーリ、FWガブリエウ・ジェズス、ハヴァーツ 出場停止者:トーマス MFトーマスが出場停止のため代わってアンカーにライスが入り、MFメリーノはインサイドハーフ、最前線はFWトロサールが務めると予想されている。 ◆PSG◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン GK:ドンナルンマ DF:ハキミ、マルキーニョス、パチョ、メンデス MF:ジョアン・ネヴェス、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス FW:ドゥエ、デンベレ、クワラツヘリア 負傷者:なし 出場停止者:なし こちらは4日前のニース戦と同様のスタメンが予想される。敵地での試合であることから、よりカウンター時に脅威を出せるバルコラがドゥエに代わって先発する可能性があるか。 ★注目選手 ◆DFヤクブ・キヴィオル(アーセナル) アーセナルの注目選手にはDFガブリエウが離脱となった中、代役センターバックとして見事な働きを見せているキヴィオルを挙げたい。マドリーとの2戦でもFWムバッペ相手に安定したプレーを見せ、アーセナルの準決勝進出に貢献。影のMVPと評する声も多く、ポーランド代表DFが冨安含め離脱者の多いディフェンス陣の救世主となっている。PSG戦でもマッチアップするのはFWデンベレとハードだが、ムバッペを抑え込んだ自信を見せ付けられるか。 ◆DFヌーノ・メンデス(PSG) 対するPSGの注目選手にはメンデスを挙げたい。アストン・ビラとの2戦でいずれもゴールを挙げ、こちらも準決勝進出の影のMVPと言える存在だった。アーセナル戦でマッチアップするのはサカで相手の攻撃の核。ここを潰せればアーセナルの攻撃が機能不全を起こすことも考えられるためメンデスの働きが鍵となる。サカを抑え込んだ上で攻撃にも転じられるようであれば、22歳ながら世界最高の左サイドバックの称号は誰もが認める彼のものとなりそうだ。 2025.04.29 18:00 Tue3
今季ゴール量産の前田大然にリバプールやアーセナルなどプレミアの複数クラブが関心か? 移籍金は48.3億円程度
今シーズンのセルティックで多大なる活躍を見せている日本代表FW前田大然(27)にプレミアリーグのビッグクラブが関心を持っているという。イギリス『TBR』が伝えた。 2022年1月に横浜F・マリノスからセルティックに加入した前田。今シーズンは公式戦47試合で33ゴールを記録。スコティッシュ・プレミアシップでは16ゴールを記録し、得点ランキングトップに立つとともに、シーズンMVPの最終候補に残っている。 左ウイングを主戦場としていた前田は、1月に日本代表FW古橋亨梧がスタッド・レンヌへと完全移籍したことを受けて中央でのプレーが増えることに。すると一気にゴールを量産し、1つステップを登った形となっている。 前田とセルティックの契約は2027年夏までとなっており、ブレンダン・ロジャーズ監督も今夏の移籍の可能性を示唆していたが、プレミアリーグからの関心が高まっているという。 前田の獲得に関心を持っているのは、アーセナル、リバプール、チェルシー、トッテナム・ホットスパーとのこと。さらに、アストン・ビラやブレントフォード、フルアム、クリスタル・パレス、ウェストハム、リーズ・ユナイテッドなども興味を持っているという。 前田の移籍金は約2500万ポンド(約48億3000万円)と見られており、プレミアリーグのクラブであれば手が出せる金額。前田自身は「ここにいる間は、常にセルティックのために戦い、プレーしたいと思っています。チームのために集中してプレーし続けたいです」と、セルティックのためにプレーすることを口にしていたが、セルティックが最後のクラブになるかという質問には「うーん、よく分かりません。難しい質問ですね」と、残留を明言せず、高みを目指していくことは間違いないと見られている。 2025.05.02 16:45 Fri4
アーセナルがボーンマスにダブル喫し公式戦連敗…主力軒並み起用で心身ともにダメージ抱えてPSG戦へ【プレミアリーグ】
プレミアリーグ第35節、アーセナルvsボーンマスが3日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのボーンマスが1-2で逆転勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場となった。 2位のアーセナルはチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦を控えるなか、10位のボーンマスとのホームゲームに臨んだ。ホーム開催となったPSGとの初戦は0-1の敗戦。厳しい状況で敵地へ乗り込むことになった。 トップ5フィニッシュ確定へ勝ち点を積み上げる必要がある状況で公式戦3試合ぶりの白星を目指した一戦ではPSG戦から先発2人を変更。ベンチ外のティンバーに代えてホワイト、メリーノに代えてトーマスを起用した以外主力を起用した。 立ち上がりから主導権争いが繰り広げられるが、10分を過ぎた辺りからアーセナルがペースを握っていく。15分過ぎには積極的にポケットへのランニングを見せていたライスが続けてシュートを放つ。 ただ、ボーンマスも防戦一方とはならず、26分にはハイセンのパスで左サイド深くに侵攻したケルケズのクロスをゴール前でフリーとなったエヴァニウソンがヘディングシュート。しかし、これはクロスバーの上を越えた。 ここから攻勢を強めたアーセナルはマルティネッリが果敢なドリブルやポケットへのランニングでチャンスを演出し、トロサールのヘディングシュートなどに繋げていく。すると34分、中盤でルーズボールを制したトーマスからの縦パスを半身で収めたウーデゴールがすかさずボックス右へ走り込むライスへ完璧なラストパスを通す。ここでライスは飛び出したGKケパを冷静に右へかわして右足シュートをゴールネットに流し込んだ。 前半終盤にかけてはボーンマスがクライファートの際どいシュートやエヴァニウソンの連続シュートでゴールへ迫ったが、アーセナルの1点リードでの折り返しとなった。 後半は少しターンオーバーが目立つ展開になると、連携とクオリティで勝るアーセナルがより効果的にフィニッシュまで繋げていく。そして、後半に入ってギアを上げたサカがボックス内で積極的に足を振っていくが、シュートは枠を捉え切れない。 一方、ボーンマスは65分、クライファート、フリアン・アラウホを下げてセメンヨ、ルイス・クックを投入すると、この交代策が見事に嵌った。 67分、相手陣内右サイドで得たスローインの場面でセメンヨがロングスローを入れると、ゴール前で競り勝った長身DFハイセンのヘディングシュートがゴール左隅に決まる。さらに、畳みかけるアウェイチームは75分、スコットの左CKをニアに飛び込んだタヴァーニアが頭でファーへ流すと、エヴァニウソンがDFと交錯しながらも腹部付近で当てたボールがゴールネットに吸い込まれた。 セットプレー2発で試合を引っくり返されたアーセナルはすでに投入したメリーノに加え、サカら主力を下げてスターリング、ヌワネリを一気に投入。後半最終盤にはようやく押し込む展開とし、ボックス内でウーデゴールらが足を振っていったが、最後まで集中したチェリーズの堅守をこじ開けることはできず。 この結果、ボーンマスにシーズンダブルを喫したアーセナルはホーム連敗。多くの主力を起用したこともあり、PSGとのリターンレグへ心身ともにダメージを負った形で臨むことになった。 アーセナル 1-2 ボーンマス 【アーセナル】 デクラン・ライス(前34) 【ボーンマス】 ディーン・ハイセン(後22) エヴァニウソン(後30) 2025.05.04 03:32 Sun5