バイエルンが7大会ぶり2度目の優勝で史上2クラブ目のシーズン6冠達成! 伏兵パヴァール弾でティグレス撃破《クラブ・ワールドカップ》
2021.02.12 04:57 Fri
FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2020決勝のバイエルン(ドイツ)vsティグレス(メキシコ)が11日に行われ、1-0で勝利したバイエルンが7大会ぶり2度目の優勝を果たした。
一方、今大会初出場の北中米カリブ海王者のティグレス(メキシコ)は、アジア王者の蔚山現代(韓国)、南米王者のパウメイラス(ブラジル)を続けて撃破し、北中米カリブ海王者として初の決勝進出を果たした。ジニャックのPKによるゴールを守り切って1-0で勝利したパウメイラスと同じメンバー構成で快挙達成を狙った。
ティグレスが引き続きジニャック、カルロス・ゴンサレスを2トップに配した[4-4-2]を継続した一方、数人の主力を欠くバイエルンは[4-2-3-1]を継続も、アラバをセントラルMF、ニャブリをトップ下に置くマイナーチェンジを施した。
すると、18分にはボックス手前右でボールを持ったキミッヒが低弾道の鋭い右足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺す。だが、先制点かに思われたこの場面ではゴール前に飛び込んでレヴァンドフスキがオフサイドの位置でGKの動きに影響を与えたとして、オンフィールドレビューの結果、ゴールは取り消しとなった。
やや不運な形で最初の決定機を逸するも、完全に流れを掴んだ欧州王者は畳みかける攻めでティグレスゴールに襲い掛かっていく。25分にはボックス左でアルフォンソ・デイビスからパスを受けたコマンがニアを狙った強烈な右足のシュートでGKグスマンにファインセーブを強いる。さらに、34分には時間の経過と共に中央にポジションを移したサネがボックス左から得意の左足を振っていくが、これは惜しくも左ポストの外側を掠めた。
一方、想定通り守る時間が長いティグレスも前半終盤にかけては相手のパスワーク、個人技にアジャストし、自分たちでボールを持つ時間を増やしていく。攻撃の機会はカウンターやセットプレーに限られたが、0-0の均衡を保って試合を折り返した。
互いに選手交代なしで迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。51分にはボックス左で仕掛けたニャブリが得意の左45度の角度からファーポストを狙った右足のコントロールシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
何とか体力のある内に先制したいバイエルンはここまで沈黙していたエースが絡んだ形の攻撃から待望のゴールを奪い切った。
59分、相手を押し込んでボックス手前右のキミッヒが左足で丁寧に入れた浮き球のパスに反応したレヴァンドフスキがGKグスマンに競り勝ってヘディング。このシュートがグスマンの身体に当たってこぼれると、ゴール前に侵入していた右サイドバックのパヴァールが無人のゴールへ流し込んだ。当初はレヴァンドフスキの抜け出しのタイミングでオフサイドの判定となったが、VARのレビューの結果オンサイドと判定が覆りゴールが認められた。
ようやくリードを手にしたバイエルンは直後にニャブリを下げてトリソをトップ下の位置で投入し、中盤の守備強度を高める。さらに、74分にはレヴァンドフスキ、サネ、コマンとニャブリに続き前線の選手を総入れ替えし、チュポ=モティング、ミュージアラ、ドグラス・コスタとフレッシュな控え選手をピッチに送り出し、このまま逃げ切り態勢に入った。
一方、初快挙に向けてゴールが必要なティグレスだが、80分にルイス・ロドリゲスに代えてフリアン・キニョネスを最初のカードとして切るなど、リスクを冒して前に出ることはなくなかなか決定機まで持ち込むことができない。
その後、守備を固めつつカウンターから試合を殺しにかかるバイエルンは81分に左ポストを叩くトリソの強烈なミドルシュート、85分にはチュポ=モティングの背後への抜け出しからドグラス・コスタ、キミッヒの連続シュートでゴールに迫るが、ここはGKグスマンの意地の好セーブに阻まれた。
それでも、ティグレスの試合終盤の猛攻を危なげなく凌ぎ切ったバイエルンが、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。
そして、ブンデスリーガ、DFBポカール、DFLスーパーカップ、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップに続くクラブ・ワールドカップのタイトルを獲得し、2009年のバルセロナ以来、史上2クラブ目となるシーズン6冠を達成した。
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昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したヨーロッパ王者のバイエルンは、2013年大会以来2度目のCWC制覇と共に、2009年のバルセロナ以来、史上2クラブ目となるシーズン6冠を狙う。アフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)との準決勝では過密日程に苦しめられるも主砲レヴァンドフスキの2ゴールによって2-0の勝利を収めて決勝の舞台に駒を進めた。その準決勝からは先発3人を変更。新型コロナウイルスの陽性判定が出たミュラー、個人的な問題で帰国したボアテング、低調な出来だったロカに代わってジューレ、リュカ、サネを起用した。ティグレスが引き続きジニャック、カルロス・ゴンサレスを2トップに配した[4-4-2]を継続した一方、数人の主力を欠くバイエルンは[4-2-3-1]を継続も、アラバをセントラルMF、ニャブリをトップ下に置くマイナーチェンジを施した。
開始直後にはルイス・キニョネスの右からのクロスに反応したジニャックが際どいヘディングシュートを放つなど、ティグレスが良い入りを見せる。しかし、5分を過ぎた辺りからバイエルンがギアを上げてアルフォンソ・デイビスが果敢に縦に仕掛ける左サイドを起点に押し込み始める。
すると、18分にはボックス手前右でボールを持ったキミッヒが低弾道の鋭い右足のミドルシュートをゴール左隅に突き刺す。だが、先制点かに思われたこの場面ではゴール前に飛び込んでレヴァンドフスキがオフサイドの位置でGKの動きに影響を与えたとして、オンフィールドレビューの結果、ゴールは取り消しとなった。
やや不運な形で最初の決定機を逸するも、完全に流れを掴んだ欧州王者は畳みかける攻めでティグレスゴールに襲い掛かっていく。25分にはボックス左でアルフォンソ・デイビスからパスを受けたコマンがニアを狙った強烈な右足のシュートでGKグスマンにファインセーブを強いる。さらに、34分には時間の経過と共に中央にポジションを移したサネがボックス左から得意の左足を振っていくが、これは惜しくも左ポストの外側を掠めた。
一方、想定通り守る時間が長いティグレスも前半終盤にかけては相手のパスワーク、個人技にアジャストし、自分たちでボールを持つ時間を増やしていく。攻撃の機会はカウンターやセットプレーに限られたが、0-0の均衡を保って試合を折り返した。
互いに選手交代なしで迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。51分にはボックス左で仕掛けたニャブリが得意の左45度の角度からファーポストを狙った右足のコントロールシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。
何とか体力のある内に先制したいバイエルンはここまで沈黙していたエースが絡んだ形の攻撃から待望のゴールを奪い切った。
59分、相手を押し込んでボックス手前右のキミッヒが左足で丁寧に入れた浮き球のパスに反応したレヴァンドフスキがGKグスマンに競り勝ってヘディング。このシュートがグスマンの身体に当たってこぼれると、ゴール前に侵入していた右サイドバックのパヴァールが無人のゴールへ流し込んだ。当初はレヴァンドフスキの抜け出しのタイミングでオフサイドの判定となったが、VARのレビューの結果オンサイドと判定が覆りゴールが認められた。
ようやくリードを手にしたバイエルンは直後にニャブリを下げてトリソをトップ下の位置で投入し、中盤の守備強度を高める。さらに、74分にはレヴァンドフスキ、サネ、コマンとニャブリに続き前線の選手を総入れ替えし、チュポ=モティング、ミュージアラ、ドグラス・コスタとフレッシュな控え選手をピッチに送り出し、このまま逃げ切り態勢に入った。
一方、初快挙に向けてゴールが必要なティグレスだが、80分にルイス・ロドリゲスに代えてフリアン・キニョネスを最初のカードとして切るなど、リスクを冒して前に出ることはなくなかなか決定機まで持ち込むことができない。
その後、守備を固めつつカウンターから試合を殺しにかかるバイエルンは81分に左ポストを叩くトリソの強烈なミドルシュート、85分にはチュポ=モティングの背後への抜け出しからドグラス・コスタ、キミッヒの連続シュートでゴールに迫るが、ここはGKグスマンの意地の好セーブに阻まれた。
それでも、ティグレスの試合終盤の猛攻を危なげなく凌ぎ切ったバイエルンが、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。
そして、ブンデスリーガ、DFBポカール、DFLスーパーカップ、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップに続くクラブ・ワールドカップのタイトルを獲得し、2009年のバルセロナ以来、史上2クラブ目となるシーズン6冠を達成した。
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