PK戦制した山梨学院が11大会ぶり2度目の決勝進出! 帝京長岡は2点差追いつくも2年連続で準決勝敗退《高校サッカー選手権》

2021.01.09 14:46 Sat
©超ワールドサッカー
第99回全国高校サッカー選手権大会準決勝の山梨学院(山梨)vs帝京長岡(新潟)が9日に埼玉スタジアム2002で行われ、2-2で迎えたPK戦で3-1の勝利を収めた山梨学院が決勝進出を決めた。

山梨学院は準々決勝では4人のプロ内定者を擁する優勝候補の昌平(埼玉)を1-0で撃破。ここまで4試合で1失点の堅守を武器に、初出場で初優勝した2009年度以来のベスト4入りを果たした。

一方、帝京長岡は多彩な攻撃を武器に2回戦と3回戦では逆転勝利と勝負強さを発揮。準々決勝では市立船橋(千葉)に2-1の勝利を収めて、2年連続でベスト4へ進出した。
試合は史上2度目の決勝進出を目指す山梨学院が開始からわずか21秒で試合を動かす。敵陣中央でボールを奪ったFW野田武瑠⑩のシュートはポストに直撃するも、この跳ね返りを拾ったFW久保壮輝⑳の放ったシュートのこぼれ球をMF石川隼大⑭が押し込んで先制に成功した。

さらに、立ち上がりからハイプレスで帝京長岡を苦しめる山梨学院は6分にも決定機。ボックス左でセカンドボールを回収したMF広澤灯喜⑪のクロスをゴール前で受けたFW久保壮輝⑳が反転してから右足シュートを放つ。しかし、ゴールライン上でDFにクリアされた。
劣勢の帝京長岡はシュートシーンこそ作るものの、なかなか枠へ飛ばすことができない。対して山梨学院は28分、混戦の中から敵陣中央のFW野田武瑠⑩が斜め左にスルーパス。抜け出したMF新井爽太⑧がGKと一対一の局面を迎えるも、放ったシュートはゴール右にわずかに外れた。

その後も主導権を握り、1点リードで試合を折り返した山梨学院が後半立ち上がりの50分にまたしてもスコアを動かす。敵陣右サイド深くからMF新井爽太⑧がライナー性のロングスロー。ニアサイドのDF一瀬大寿③がヘディングシュートを叩き込んだ。

ここまで決定機らしいチャンスを作れなかった帝京長岡も59分に反撃の狼煙を上げる。敵陣中央右サイドからMF廣井蘭人㉕が前線にボールを送ると、FW葛岡孝大⑪がフリック。ボックス左に抜け出したMF川上航立⑭が右足シュートをニアサイドに打ち込んで1点差に詰め寄る。

61分に途中出場のMF鉾修平⑦がポスト直撃のシュートを放つなど、息を吹き返した帝京長岡は78分、MF廣井蘭人㉕がボックス内で山梨学院のMF石川隼大⑭に倒されてPKのチャンスを獲得。これをMF川上航立⑭がしっかりと決めて、同点に追いついた。

試合終盤にかけて、猛攻を仕掛ける帝京長岡は85分にFW葛岡孝大⑪、87分にMF鉾修平⑦へ決定機が巡ってくるも、2-2でフルタイムが終了。PK戦に突入した。

2人連続で成功した山梨学院に対して、帝京長岡は1人目のMF川上航立⑭が放ったシュートはGK熊倉匠⑰に阻まれると、2人目のFW葛岡孝大⑪は大きく枠を外してしまう。しかし、帝京長岡のGK佐藤安吾①が相手の3人目と4人目を立て続けにストップし、不利な状況から一気に立て直す。

だが、その直後に山梨学院GK熊倉匠⑰が再び見事なセーブを披露し、互いに4人が蹴り終わった時点で山梨学院が2-1でリード。そして、5人目のキッカーとなったMF谷口航大⑥が成功させて、山梨学院が決勝進出を果たした。

山梨学院(山梨) 2-2(3PK1) 帝京長岡(新潟)
【山梨学院】
石川隼大(前1)
一瀬大寿(後5)
【山梨学院】
川上航立(後14,後33)

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