帝京長岡が3大会連続のベスト8! 2試合連続の逆転劇で神戸弘陵を下す《高校サッカー選手権》

第99回全国高校サッカー選手権大会3回戦の神戸弘陵学園高校(兵庫)vs帝京長岡高校(新潟)が3日にフクダ電子アリーナで行われ、3-1で勝利した帝京長岡が準々決勝に駒を進めた。

FC今治入団が内定しているMF松井治輝⑥を擁する神戸弘陵と、昨季ベスト4の帝京長岡による一戦はオープンな展開に。先にチャンスを作った神戸弘陵は8分、敵陣中央でボールを受けたFW徳弘匠⑩が数的不利の状況を個人技で打開すると、ボックス手前から左足シュートをゴール左隅に決めて、先制に成功する。

対して、帝京長岡はゴール前で波状攻撃を仕掛けた14分、ゴール前で混戦となり、FW石原波輝⑩らが放ったシュートは神戸弘陵守備陣の身体を投げ出したブロックに遭うも、最後はMF上野一心⑧からのパスを受けたFW葛岡孝大⑪が豪快に右足を振り抜いて、すぐさま同点とした。
FW石原波輝⑩の負傷交代というアクシデントに見舞われた帝京長岡に対して、神戸弘陵は29分に巧みなパス交換からFW徳弘匠⑩に決定機が巡ってくるも、至近距離から放ったシュートはGK佐藤安悟①の好セーブに阻まれてしまう。さらに38分にはカウンターの流れからFW牧野隼也⑪が抜け出して、ゴール前からフリーでシュートを放つも、枠を捉えることはできなかった。

ゴールレスで試合を折り返すと、後半主導権を握ったのは帝京長岡。52分に敵陣右サイド深くからFW葛岡孝大⑪がロングスルー。ボックス内で相手DFのクリアミスがファーサイドにこぼれると、DF松村晟怜④が押し込みにかかるも、決め切れない。それでも、その直後の54分、MF川上航立⑭の縦パスを収めたFW葛岡孝大⑪がボックス内でポストプレー。このボールを受けたMF廣井蘭人㉕が左サイドにパスを送ると、ボックス左からMF上野一心⑧が右足シュートを流し込んで、帝京長岡が勝ち越しに成功する。

帝京長岡は勢いそのまま、その2分後の56分に左CKのチャンスを獲得した場面でFW葛岡孝大⑪がインスイングのクロスを供給。ゴール前でフリーとなっていた主将のMF川上航立⑭がヘディングシュートを叩き込んで、一気に神戸弘陵を畳み掛けた。

その後、帝京長岡はGK佐藤安悟①の好セーブなどで神戸弘陵に反撃を許さず。2試合連続の逆転勝利を収めた帝京長岡が3大会連続でベスト8進出を果たした。

神戸弘陵高校(兵庫) 1-3 帝京長岡高校(新潟)
【神戸弘陵】
徳弘匠(前8)
【帝京長岡】
葛岡孝大(前14)
上野一心(後14)
川上航立(後16)