富山第一が前半のリードを守りきり、初出場の日本文理大附を下し3回戦進出《高校サッカー選手権》

2日、第99回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が各地で行われた。12月31日に1回戦が行われた今大会。等々力陸上競技場で行われた2回戦第1試合は、富山県代表の富山第一高校と初出場となった大分県代表の日本文理大学附属高校の一戦が行われた。ともに1回戦はシードとなり、今大会の初戦となった一戦。先手を奪ったのは富山第一だった。
8分、ボックス内のハンドで富山第一がPK獲得。これをFW吉倉昇空⑩が蹴ると、GK髙木聡太①が届く範囲にけられたが、僅かに触れずに富山第一が先制する。

序盤の日本文理大附は裏を狙うロングボールを使うものの、精度がなく繋がらない。対する富山第一はパスワークとロングボールで裏を狙う形で日本文理大附ゴールに迫っていく。すると17分、またしても富山第一がチャンス。ボックス手前でパスを受けたFW天野碧翔⑭が相手を1人かわしてシュート性のパス。これをMF中川晟⑧がボックス中央で受けると、シュートを冷静に決めてリードを2点とする。

パスの精度を欠き、なかなか攻め手を見出せない日本文理大附だったが、徐々にサイドを使って攻め込むと、30分に右サイドからクロス。これをDF孝井捺希⑤がダイビングヘッドでクリア。しかし、これがハンドとなり日本文理大附がPKを獲得する。

このPKをFW垣内太陽⑭がしっかりと決め、1点を返して前半を終える。

日本文理大附は、前半終了間際に後頭部を打っていたDF牟田風太④に代えてDF高原成都⑲を投入する。

1点リードで迎えた富山第一は43分、左からカットインしたMF中川晟⑧がシュート。しかし、これは枠を外れる。

48分には右サイドからのクロスをFW吉倉昇空⑩がヘッド。しかし、これはクロスバーを越えていく。

日本文理大附は56分にFW木村玲音20に代えてMF中島翼9を投入する。

徐々に右サイドバックのDF大友海翔⑤を中心に、右サイドから攻め立てる日本文理大附に対し、富山第一はしっかりと守備を固めて得点を許さない。

その富山第一は58分にFW天野碧翔⑭に代えてFW浅野綾太⑨、69分にはFW吉倉昇空⑩に代えてMF鈴木太一郎⑬を投入。試合終盤にもDF富田脩平③に代えてDF入江航輝㉔、MF中川晟⑧に代えてFW津田将⑮を投入する。

するとアディショナルタイム1分には、カウンターから、入ったばかりのFW津田将⑮がGKと一対一となりシュート。しかし、これはクロスバー直撃しゴールならず。それでも得点を許さなかった富山第一が、前半のリードを守り切り、2-1で勝利。3回戦に駒を進めた。

富山第一 2-1 日本文理大附
【富山第一】
吉倉昇空(前8)
中川晟(前17)

【日本文理大附】
垣内太陽(前30)