【CLグループD総括】リバプールが貫禄の首位通過! 激戦2位争いはアタランタに軍配
2020.12.14 16:31 Mon
本命のリバプールが着実に首位突破を決めたグループD。一方で2位争いは最終節までもつれる大接戦となった。最終節では2位の座を最後まで争っていたアタランタとアヤックスが激突し、ウノゼロで勝利したアタランタが決勝トーナメントへ。そんな強豪3クラブに挑んだ初出場のミッティランは1勝もできずに大会を去った。
■グループD順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.リバプール[13/4/1/1/7]
2.アタランタ[11/3/2/1/2]
3.アヤックス[7/2/1/3/0]
4.ミッティラン[2/0/2/4/-9]
◆一昨年前王者が貫禄の首位通過~リバプール~
決して簡単はグループではなかったが、一昨年前のチャンピオンは堂々たる戦いぶりで首位通過を決めた。初戦のアヤックス戦を0-1で競り勝つと、第3節では新戦力のジョタのハットトリックなどでアタランタに0-5で大勝し3連勝スタートを切った。その後は、チャンピオンズリーグ(CL)におけるアンフィールドでの6年ぶり黒星をアタランタに喫する一幕もあったものの、第5節でアヤックスに勝利を収め、グループステージ突破を決めた。この一戦は若手が躍動した試合でもあった。
無事に最低目標を達成したリバプールだったが、心配があったのも事実。大会開幕前に守備の絶対的柱であるファン・ダイクがヒザのケガで長期離脱を強いられると、その後もDF陣を中心に故障者が続出。最終ラインでは主力が一時1人もいなくなる事態に見舞われることもあった。第4節のアタランタ戦で敗れたのも、これが少なからず影響していたはずだ。それだけ今季の日程は厳しいものとなっている。
◆確かな力で2年連続決勝トーナメントへ~アタランタ~
リバプールに続いて2位の座を勝ち取ったのはクラブ史上2度目の出場となったアタランタだ。初戦のミッティラン戦で0-4の大勝を収めたものの、続くアヤックス戦はドロー、リバプール戦は大敗し、暗雲が立ち込める。しかし、前述の第4節でリバプールから金星を挙げると、その勢いのままアヤックスを破り、2年連続での決勝トーナメント進出を決めた。
◆一歩及ばず昨季に続いてグループ敗退~アヤックス~
11大会連続の出場となったアヤックス。ベスト4まで勝ち進んだ一昨シーズンの栄光はもはや過去のものとなっており、当時の主力を大きく失ったチームは今大会も苦しむこととなった。初戦のリバプール戦を落とすと、続くアタランタ戦はドロー。重要なラスト2試合はいずれも黒星を喫するなど、勝利した試合はミッティラン戦のみだった。
第5節のリバプール戦は何度かゴールチャンスもあった中で1-0で敗戦。勝てば突破のという運命のアタランタ戦では、終盤に退場者を出し、最後の最後で失点。今夏にツィエクやファン・デ・ベーク、デストを引き抜かれたアヤックスはこれで2年連続のグループステージ敗退となった。
◆念願の初出場はほろ苦い結果に~ミッティラン~
初出場のミッティランには難しすぎるグループとなった。昨年8月に就任したブライアン・プリスケ監督の下、昨シーズンに2シーズンぶりのデンマークリーグ優勝を果たしたミッティラン。予選2回戦から3連勝して念願の本戦出場となったが、一昨年前の王者リバプール、同大会の4強アヤックス、そして昨季ベスト8のアタランタと、死の組と位置付けても遜色ないグループに組み込まれてしまった。
結果は下馬評通りの最下位に。初戦から4連敗で敗退が決定したが、第5節のアタランタ戦では序盤の先制からしばらくリードを保ちながらドロー。さらに最終節のリバプール戦は開始1分で失点し大敗も予想されたが、その後は優勢に試合を進め、PKによる1点で引き分けに持ち込むなど、ポテンシャルも覗かせた。国内リーグでは暫定2位と好調を続けているため、来季もCLにやってくるかもしれない。
■グループD順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.リバプール[13/4/1/1/7]
2.アタランタ[11/3/2/1/2]
3.アヤックス[7/2/1/3/0]
4.ミッティラン[2/0/2/4/-9]
◆一昨年前王者が貫禄の首位通過~リバプール~

Getty Images
決して簡単はグループではなかったが、一昨年前のチャンピオンは堂々たる戦いぶりで首位通過を決めた。初戦のアヤックス戦を0-1で競り勝つと、第3節では新戦力のジョタのハットトリックなどでアタランタに0-5で大勝し3連勝スタートを切った。その後は、チャンピオンズリーグ(CL)におけるアンフィールドでの6年ぶり黒星をアタランタに喫する一幕もあったものの、第5節でアヤックスに勝利を収め、グループステージ突破を決めた。この一戦は若手が躍動した試合でもあった。
◆確かな力で2年連続決勝トーナメントへ~アタランタ~

Getty Images
リバプールに続いて2位の座を勝ち取ったのはクラブ史上2度目の出場となったアタランタだ。初戦のミッティラン戦で0-4の大勝を収めたものの、続くアヤックス戦はドロー、リバプール戦は大敗し、暗雲が立ち込める。しかし、前述の第4節でリバプールから金星を挙げると、その勢いのままアヤックスを破り、2年連続での決勝トーナメント進出を決めた。
初出場だった昨シーズンは、マンチェスター・シテと同居したグループを勝ち抜いてラウンド16へ進むと、バレンシアを合計スコア8-4で粉砕しベスト8へ。ここで決勝まで進んだパリ・サンジェルマンに敗れてしまったものの、智将ガスペリーニ監督の下、快進撃を見せた。果たして昨季同等、もしくはそれ以上の成果を上げることはできるだろうか。
◆一歩及ばず昨季に続いてグループ敗退~アヤックス~

Getty Images
11大会連続の出場となったアヤックス。ベスト4まで勝ち進んだ一昨シーズンの栄光はもはや過去のものとなっており、当時の主力を大きく失ったチームは今大会も苦しむこととなった。初戦のリバプール戦を落とすと、続くアタランタ戦はドロー。重要なラスト2試合はいずれも黒星を喫するなど、勝利した試合はミッティラン戦のみだった。
第5節のリバプール戦は何度かゴールチャンスもあった中で1-0で敗戦。勝てば突破のという運命のアタランタ戦では、終盤に退場者を出し、最後の最後で失点。今夏にツィエクやファン・デ・ベーク、デストを引き抜かれたアヤックスはこれで2年連続のグループステージ敗退となった。
◆念願の初出場はほろ苦い結果に~ミッティラン~

Getty Images
初出場のミッティランには難しすぎるグループとなった。昨年8月に就任したブライアン・プリスケ監督の下、昨シーズンに2シーズンぶりのデンマークリーグ優勝を果たしたミッティラン。予選2回戦から3連勝して念願の本戦出場となったが、一昨年前の王者リバプール、同大会の4強アヤックス、そして昨季ベスト8のアタランタと、死の組と位置付けても遜色ないグループに組み込まれてしまった。
結果は下馬評通りの最下位に。初戦から4連敗で敗退が決定したが、第5節のアタランタ戦では序盤の先制からしばらくリードを保ちながらドロー。さらに最終節のリバプール戦は開始1分で失点し大敗も予想されたが、その後は優勢に試合を進め、PKによる1点で引き分けに持ち込むなど、ポテンシャルも覗かせた。国内リーグでは暫定2位と好調を続けているため、来季もCLにやってくるかもしれない。
アタランタの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
アタランタの人気記事ランキング
1
日向坂46の影山優佳さん、内田篤人も「渋いところから持ってきたね」と驚く今年最も注目する選手は?
アイドル界きってのサッカーフリークとして知られる日向坂46の影山優佳さんが、今年推していきたい日本人選手を発表し話題となっている。 カタール・ワールドカップ(W杯)では「ABEMA」でW杯の中継や関連番組に出演。日本代表を応援する姿はもちろん、サッカー愛溢れるトークや試合結果を見事的中させるなど、多くの人に知られることとなった。 また、「あなたのハートにゲーゲンプレス」という挨拶を解説を務めた本田圭佑にイジられるなど、やりとりも話題となっていた。 その影山さんは、13日に『DAZN』で配信された「内田篤人のFOOTBALL TIME」の2023年初回放送に出演。内田氏からは「影山大先生」と言われるなど、久々の出演となった。 番組冒頭では、アルゼンチン代表と予想した影山さんのフリップを投げ捨てたことを謝罪する内田氏の動画も配信された。 番組の中では、影山さんが2023年に最も注目する推し選手を紹介。多くの選手がいる中で、1人に絞ったとのこと。その選手は、アタランタに所属するイタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニ(19)だった。 内田氏は「また渋いところから持ってきたね」と驚き。19歳のセンターバックと紹介すると「サイドのウインガーとやボランチを持ってこないのが渋いわ」と称賛した。 スカルヴィーニは、アタランタのアカデミー育ち。2021年7月にファーストチームに昇格すると、アタランタではここまで公式戦34試合で2ゴールを記録。既にイタリア代表デビューも果たし、3試合でプレーしている。 影山さんが推す理由を説明。「身長194cmで右利きなんですが左足も得意で、身長を生かした空中戦の強さもありますし、ビルドアップ能力もあって、現代的なセンターバックに必要な要素を全て兼ね備えていると言っても過言ではない」とスカルヴィーニを絶賛した。 <span class="paragraph-title">【動画】内田篤人の謝罪動画</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="vbG0CE3CqyY";var video_start = 176;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】CBとは思えないスカルヴィーニの今季ローマ戦でのゴール</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="6csJwwZJZOs";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.01.14 09:55 Sat2
アトランタ・ユナイテッドがアタランタからアレクセイ・ミランチュクを獲得!
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドは30日、アタランタからロシア代表MFアレクセイ・ミランチュク(28)を完全移籍で獲得した。契約期間は2027年12月31日までで、1年間の延長オプションが付随している。 双子のロシア代表MFアントンと共に、ロコモティフ・モスクワの下部組織で育ったアレクセイ・ミランチュク。巧みなボールコントロールとパスセンスに優れる攻撃的MFは、2013年1月に昇格したトップチームでは、公式戦228試合に出場し43ゴール45アシストをマーク。 2020年夏に加入したアタランタでは、2シャドーの一角や中盤のバックアッパーとして活躍し、公式戦56試合9ゴール7アシストを記録。2022-23シーズンはトリノにレンタル移籍したが、復帰した昨季も準主力としてセリエA27試合を含む公式戦42試合に出場し4ゴール12アシストを記録していた。 また、2015年に19歳でデビューを飾ったロシア代表では、ロシア・ワールドカップのメンバーに選出されるなど、ここまで45試合に出場している。 2024.07.31 07:30 Wed3
重傷から復帰のアタランタDFスカルヴィーニが肩の手術成功…CLバルセロナ戦で負傷
アタランタは5日、イタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニの手術成功を発表した。 スカルヴィーニは、2024年6月に行われたシーズン最終戦のフィオレンティーナ戦で左ヒザの前十字じん帯を損傷。長期離脱となっていた。 2024年11月に復帰すると、今年に入ってからはコンスタントにプレーしていたが、1月29日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ最終節のバルセロナ戦で途中出場を果たすと、試合終盤に負傷。ストレッチャーに乗せられてピッチを後にしていた。 左肩を痛めていたスカルヴィーニは、5日に左肩関節上腕骨安定化手術を受け無事に成功。すでにリハビリのプログラムを行っているという。 負傷続きとなってしまったスカルヴィーニ。しっかりと治して復帰してもらいたいものだ。 2025.02.06 12:10 Thu4
路線変更? インテルがイタリア人獲得に熱心...代表初招集期待のコルパーニら複数の自国若手選手をターゲットに
インテルが自国選手の獲得に熱を上げているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 1908年創設のインテル。当時、外国籍選手の加入を巡ってミラン内部が揉めに揉め、「イタリア人以外にも活躍の場を与えるべき」と強く主張した者たちがミランを抜け、新たに立ち上げたクラブこそがインテルだ。 以来、100年以上にわたってイタリア人以外にも門戸を開き続けるインテルでは、スペイン人の故ルイス・スアレス・ミラモンテス氏(今年7月に88歳で逝去)、アルゼンチン人のハビエル・サネッティ氏(現副会長)といった外国人バンディエラが誕生。クラブの歴史を彩ってきた。 そんなインテルだが、昨シーズン終盤ごろからイタリア人選手補強に向けた動きを報じられることが増え、今夏は自国選手No.1の人気銘柄だったMFダビデ・フラッテージをサッスオーロから獲得している。 同時にアタランタのイタリア代表DFジョルジョ・スカルヴィーニ(19)はクラブ間交渉をまとめられず断念。それでも来年1月以降の再チャレンジに向けた動きがここ最近伝えられており、『カルチョメルカート』もこの噂に追随している。 イタリア代表の最終ラインでDFアレッサンドロ・バストーニ(インテル)とコンビを組むことも増えたスカルヴィーニには、どうやらインテルのみならず欧州各国のトップクラブも注目。ただ、アタランタは3500万~4000万ユーロ(約55億4000万~63億4000万円)では首を縦に振らないという。 インテルが熱心に追うイタリア人は他にも。モンツァで今季セリエA9試合3ゴールのMFアンドレア・コルパーニ(24)はイタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が初招集を検討しているといい、インテルは中盤のあらゆるポジションをこなせる攻撃的MFを大変気に入っているという。 また、将来的にゴールマウスはイタリア人に任せるというこだわりがあるようで、今夏はイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ(トッテナム)の獲得に失敗も、アタランタのイタリア代表GKマルコ・カルネセッキ(23)が現守護神ヤン・ゾマーの後継者候補とのことだ。 『カルチョメルカート』は「インテルにとって理想的なプロフィールとは、若くて質の高いイタリア人。夏のフラッテージがこれに当てはまり、来年の1月と夏も同じように動く可能性が高い。インテルはますますアズーリ(イタリア代表)色が強まり、アズーリもインテル色に染まる」と締め括った。 2023.10.23 17:25 Mon5