CL人種差別問題、被害者のウェボ氏が開口「彼は一線を越えていた」

2020.12.11 19:41 Fri
Getty Images
先日のパリ・サンジェルマン(PSG)vsイスタンブール・バシャクシェヒルで起こった人種差別問題に関して、被害者となったピエール・アシル・ウェボ氏が口を開いた。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。

イスタンブールBBSKでアシスタントコーチを務めるウェボ氏は、8日に行われたPSG戦の前半序盤の13分に、相手DFプレスネル・キンペンベのハードチャージに激昂し、フォースオフィシャルを務めていたセバスティアン・コレスク氏に激しく抗議。

この時、コレスク氏は無線を使って主審に執拗な抗議を伝えたのだが、その際にカメルーン出身のウェボ氏を指す表現として、黒人に対する差別的表現である「ニグロ(Negro)」という言葉を使用したことが今回の騒動につながった。
その後中断された試合は、翌9日に行われ、キックオフ前に両選手はピッチにヒザを突き、反人種差別のジェスチャーをとった。また、退席処分となっていたウェボ氏も処分が一時凍結となり、当試合でベンチ入りしていた。

そのウェボ氏が『スカイ・スポーツ』のインタビューで事件を回想。問題発言をしたコレスク氏に対しては「一線を越えた」と非難した。
「UEFAのプロライセンス保有者として、彼は彼らの価値観において一線を越えたと思う」

「この日、12月8日に私を支えてくれた全ての人に感謝したい。『まずはありがとう会長』」

「いろいろな事が起こった1日だったが、トルコのエルドアン大統領も私をサポートしてくれた。この困難な時に最もサポートしれくれた1人だったのだ」

そのエルドアン大統領は問題発生後、直ちにツイッターを通じて「我々はピエール・ウェボに対する人種差別的発言を強く非難します」と声明を出していた。

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