移動中やスタジアムの「トイレ」は感染リスク高、コロナ感染防止に重要なのは「マスク」

2020.11.30 14:50 Mon
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©︎CWS Brains, LTD.
Jリーグと日本野球機構(NPB)は30日、「第21回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

一時は感染者の数が減少した新型コロナウイルス(COVID-19)だったが、世界中で再流行。その流行は日本も襲い、第三波とみられる形で急速に感染者の数が増えている。

東京都だけでなく、地方でも過去最高の1日の感染者を記録することも多く、様々な要因が連日議論されている中、専門家チームから感染防止の重要な対策が語られた。
賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は、「世界で非常に厳しい状況になっている。日本でも第三波が大きな波としてきている。どういうことに注意しなければいけないのか。マスクの着用が非常に重要となることも話した」とし、マスクの着用がやはり有効だという話を再度共有したとした。

また、「WHO(世界保健機関)によれば、ヨーロッパは50〜60%の着用率となっている。これが90%まで行けばロックダウンが必要ないのではないかという話もあった。『ネイチャー』の論文でもアメリカも50%程度の着用率で、これを90%まで上げれば確実に死者を減らせる」とし、海外ではマスクを着用する文化がないために、感染の拡大、死者の増大が止まらないという見解があることを共有したという。

なお、日本のマスク着用率はハッキリとした数字が出ていないものの「90%以上はあると見ている」と賀来氏はコメント。三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「各自治体、地方によって地域差がある」としながらも、「愛知県では92%ぐらい」と地元での調査結果を明かした。

その中で1つ議題として上がったリスクのあるポイントが「トイレ」だという。

賀来氏は「飛行機の中のトイレは非常に狭いので、そこでどう手を洗っていくのか。そういったリスクも上がってきている」とし、選手の移動時にも使用する飛行機でのトイレが感染源になる可能性が高いとした。

また、「ダイヤモンドプリンセス(2月に乗客乗員712名が感染)ではトイレの床でかなりのウイルス検出された」とし、「便を含めた体液に関係する」とトイレは基本的に感染リスクが高いとコメント。その中で飛行機のトイレについては「飛行機のトイレは非常に狭い。中で手を洗ってもドアノブに触って出る。手を洗わない方がもしいたら、ドアノブには確実にコロナのウイルスがついている」とコメント。さらに「オープンスペースではないので、咳をしたりするとマイクロ飛沫が充満する可能性もある」とし、狭い空間である飛行機のトイレはかなり感染リスクが高いとした。

プロ野球では横浜スタジアムや東京ドームで実証実験を実施したが、その結果についても「横浜スタジアム、東京ドームでも一時的にトイレはCO2の濃度が高まる。多くの方が何度も利用するとリスクが高まる」とし、スタジアムのトイレも感染のリスクがあるとした。

また、三鴨氏は「日本でも下水のPCR検査をやってコロナの流行状況を把握しようとしている」とし「吐物、汚物から感染のリスクがある」と同様にトイレは感染リスクが高いとコメント。「移動の際のトイレ、球場、スタジアムのトイレの管理をどうするか。そこを真剣に議論すべきだろうと会議で出た」とし、今後の課題となるとした。

その他にも「蓋を閉じてから流す」という話が会議で出たといい「女性用、男性用の大便のところだが、トイレマナーをJリーグ、プロ野球を中心に啓発をしたほうがいいのではないか」と、多くの方がトイレを使用する上で、啓発活動をした方が良いとコメント。「トイレは接触感染のリスクがあるので、両機構で対応を考えている」とし、この先にも新たに対策が取られる可能性がありそうだ。

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