専門家がルヴァンカップ決勝での感染防止を訴え、トイレや通路、体調不良者の来場、祝勝会での感染拡大を懸念

2020.10.19 12:26 Mon
©超ワールドサッカー
Jリーグと日本野球機構(NPB)は19日、「第18回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

会議後ブリーフィングが行われ、現在の実証実験についての報告があったとした。

プロ野球では横浜DeNAベイスターズが実際の試合での実験を実施することが決定。横浜スタジアムで10月30日〜11月1日にかけて行われる阪神タイガース戦で初日に観客動員数の80%、最終日は満員を目指して実施する。
最大限の感染防止策を取りながらの実験となるが、座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「横浜DeNAベイスターズの実証実験は政府の分科会、スポーツ庁も含めて、結果を見てデータをしっかりと把握していこうということになっている」とし、来年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックへ還元していく方向だとコメント。「NPB、Jリーグの選手管理については情報としてしっかりとこれまでの取り組みを、東京五輪にもある程度参考にしようという働きも出ている」とし、現時点でも多くのことをNPBとJリーグから取り入れている状況とのことだ。

Jリーグでは観客動員数の緩和やアウェイサポーターの動員など、クラブごとに様々なトライが行われている中、11月7日には国立競技場でJリーグYBCルヴァンカップの決勝が開催される。
毎年スタンドが超満員となるルヴァンカップの決勝。今年は柏レイソルとFC東京のカードとなり、関東勢の対戦とありより多くの集客が考えられる。

Jリーグは50%、2万4000席程度の入場に制限するとしている中、専門家の先生方からは改めて観客に向けた注意喚起がお願いされた。

賀来先生は「観客の方に注意いただきたいのは、コロナは口の中でも増えていきます。応援などについては十分マスクをしっかりと着用していただきたいというのがあります。人と人との接触時に注意しなければいけない。ソーシャル・ディスタンスもあるが、マスクと着用していただき、大きな声を出すのを控えていただきたい」と観戦時の注意点が挙げられ、「国立競技場はオープンスペースなので、その場での空気の淀みは少ないと思う。そこでの感染リスクはあまり高くないと思うが、お手洗いや通路、空気が淀みがちなところがある。三密、閉じた空間、密接、密集がスタジアムの中でもあると思う。そこでの注意をお願いしたい」とし、観戦中以外の部分でも注意して欲しいと訴えた。

また、三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「せっかくチケットを取ったからと、体調の悪い方が来場してしまうことがある。体調の悪い方は来場を遠慮していただくこと。それが一番感染を広めないことにつながる」とコメント。体調不良を感じた方の来場自粛を呼びかけていた。

舘田一博氏(東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授)は試合前後の行動にも注意が必要とし、「政府の分科会でも問題になったが、スタジアムの中では注意しているが、行くまで、終わった後の打ち上げなどで緩んでしまう。勝利をお祝いしたいことはわかるが、油断してしまうことが次の感染につながるリスクがある」として、祝勝会などでの感染拡大を懸念した。

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