【2019-20セリエAベストイレブン】上位4強から満遍なく選出!
2020.08.11 18:01 Tue
2019-20シーズンのセリエAが8月2日に終了しました。本稿では今季のセリエAベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。
◆ベストイレブン
GK:ハンダノビッチ
DF:デ・フライ、ボヌッチ、テオ・エルナンデス
MF:デ・ルーン
MF: ルイス・アルベルト、ディバラ、アレハンドロ・ゴメス
FW:ルカク、インモービレ、C・ロナウド
GKサミル・ハンダノビッチ(36歳/インテル)
出場試合数:35(先発回数:35)/失点数:32/出場時間: 3150分

ユベントスの優勝に貢献したシュチェスニーも候補に挙がったが、試合数と失点数を考慮し、インテルの守護神を選出。相変わらずのセービング能力の高さで、簡単にゴールを割らせなかった。リーグ最少失点の堅守を誇ったチームの最後の砦として、圧倒的な存在感を未だに放ち続けている。
DFステファン・デ・フライ(28歳/インテル)
出場試合数:34(先発回数:32)/得点数:4/出場時間: 2828分

DFシュクリニアル、急成長したDFバストーニと共に強固な3バックを形成。今季はベテランのDFゴディンが加わったが、コンテ監督は実力者のゴディンではなくデ・フライをディフェンスリーダーに指名し、その期待に見事応えたと言える。
DFレオナルド・ボヌッチ(33歳/ユベントス)
出場試合数:35(先発回数:35)/得点数:3/出場時間: 3085分

復帰2年目の今季、相棒の主将DFキエッリーニが開幕前に長期離脱となった中、ボヌッチがディフェンスリーダーとして、そして代役のキャプテンとしてさすがの存在感を放った。新加入のDFデ・リフトがなかなかチームにフィットせず不安定だった序盤、持ち前のソリッドさと統率力でカバーして見せた。33歳とベテランの域に入ってきた中、コンディションを高いレベルで維持したことも評価したい。
出場試合数:33(先発回数:32)/得点数:6/出場時間:2818分

左サイドバックからテオ・エルナンデスを選出。ミランから唯一の選出としたテオ・エルナンデスは、シーズンを通してダイナミックな攻撃参加を武器に存在感を示し続けた。守備の軽さは玉に瑕だが、それを補って余りある攻撃力で6ゴール5アシストを記録。左サイドからのオーバーラップはミランの強烈な武器となった。
MFルイス・アルベルト(27歳/ラツィオ)
出場試合数:36(先発回数:36)/得点数:6/出場時間:3122分

後半戦はやや失速したが、それでも16アシストを記録し、得点王に輝いたインモービレの大半のゴールをお膳立てしてみせた。シーズン開幕前にはセビージャへの復帰が噂されながらもラツィオでの4シーズン目を迎えたスペイン人MFは、抜群の精度を誇るスルーパスを武器に攻撃を操った。
MFマルテン・デ・ルーン(29歳/アタランタ)
出場試合数:35(先発回数:29)/得点数: 2/出場時間:2717分

相棒のMFフロイラーと共にアタランタの中盤を支えた。攻守に幅広く動くフロイラーに対し、デ・ルーンは中盤をコントロールできるMFでチームに絶妙なバランスをもたらした。ハードなスタイルを貫いたチームの中で、疲弊を感じさせずケガなくシーズンを戦い切った点も評価。
FWパウロ・ディバラ(26歳/ユベントス)
出場試合数:33(先発回数:25)/得点数:11/出場時間: 2165分

今季開幕前には放出の可能性もあった中、見事な活躍で9連覇に導いた。コロナに感染する逆境にも遭ったが、リーグ再開後は5試合連続ゴールを挙げるなど、逆にギアを上げた。最終的には3トップ中央の位置でのプレーに落ち着いたが、C・ロナウドと良好な関係を保ち、攻撃を牽引した。一定の自由を与えられたファンタジスタは本来の輝きを取り戻し、インテル戦やアタランタ戦といったビッグマッチで貴重なゴールを挙げた。
MFアレハンドロ・ゴメス(32歳/アタランタ)
出場試合数:36(先発回数:34)/得点数:7/出場時間:2860分

躍進アタランタの中心。在籍6シーズン目の10番が今季も躍動した。32歳と円熟味を増した小柄な天才アタッカーは、ルイス・アルベルトと並ぶ16アシストでFWサパタ、FWムリエルらのゴールをお膳立て。リーグ最強の攻撃力を誇るアタランタを象徴する存在だった。
FWロメル・ルカク(27歳/インテル)
出場試合数:36(先発回数:33)/得点数:23/出場時間:2983分

覚醒したFWラウタロ・マルティネスと共にインテルの攻撃を牽引。DFスモーリング同様、ほぼ戦力外扱いでマンチェスター・ユナイテッド退団となった中、自身の価値を改めて証明してみせた。圧倒的なフィジカルを武器にインテルのレジェンドであるヴィエリ氏を思い起こさせるような重戦車ぶりでセリエAの守備陣をなぎ倒し、23ゴールをマークした。
FWチーロ・インモービレ(30歳/ラツィオ)
出場試合数:37(先発回数:36)/得点数:36/出場時間:3176分

堅守速攻を完結させるフィニッシャーとして申し分ない働きを果たした。得意の裏抜けからの正確なシュートでゴールを量産。ルイス・アルベルトとのホットラインもラツィオの十八番となっている。
FWクリスティアーノ・ロナウド(35歳/ユベントス)
出場試合数:33(先発回数:33)/得点数:31/出場時間:2919分

加入2シーズン目の今季もゴールゲッターとしての役割をしっかりと果たした。パフォーマンス自体は決して良いものとは言えなかったが、それでもPKを含め、決定機を確実に仕留め続けて31ゴールを挙げた点は流石の一言。
◆ベストイレブン
GK:ハンダノビッチ
DF:デ・フライ、ボヌッチ、テオ・エルナンデス
MF:デ・ルーン
MF: ルイス・アルベルト、ディバラ、アレハンドロ・ゴメス
FW:ルカク、インモービレ、C・ロナウド
GKサミル・ハンダノビッチ(36歳/インテル)
出場試合数:35(先発回数:35)/失点数:32/出場時間: 3150分

Getty Images
ユベントスの優勝に貢献したシュチェスニーも候補に挙がったが、試合数と失点数を考慮し、インテルの守護神を選出。相変わらずのセービング能力の高さで、簡単にゴールを割らせなかった。リーグ最少失点の堅守を誇ったチームの最後の砦として、圧倒的な存在感を未だに放ち続けている。
出場試合数:34(先発回数:32)/得点数:4/出場時間: 2828分

Getty Images
DFシュクリニアル、急成長したDFバストーニと共に強固な3バックを形成。今季はベテランのDFゴディンが加わったが、コンテ監督は実力者のゴディンではなくデ・フライをディフェンスリーダーに指名し、その期待に見事応えたと言える。
DFレオナルド・ボヌッチ(33歳/ユベントス)
出場試合数:35(先発回数:35)/得点数:3/出場時間: 3085分

Getty Images
復帰2年目の今季、相棒の主将DFキエッリーニが開幕前に長期離脱となった中、ボヌッチがディフェンスリーダーとして、そして代役のキャプテンとしてさすがの存在感を放った。新加入のDFデ・リフトがなかなかチームにフィットせず不安定だった序盤、持ち前のソリッドさと統率力でカバーして見せた。33歳とベテランの域に入ってきた中、コンディションを高いレベルで維持したことも評価したい。
DFテオ・エルナンデス(22歳/ミラン)
出場試合数:33(先発回数:32)/得点数:6/出場時間:2818分

Getty Images
左サイドバックからテオ・エルナンデスを選出。ミランから唯一の選出としたテオ・エルナンデスは、シーズンを通してダイナミックな攻撃参加を武器に存在感を示し続けた。守備の軽さは玉に瑕だが、それを補って余りある攻撃力で6ゴール5アシストを記録。左サイドからのオーバーラップはミランの強烈な武器となった。
MFルイス・アルベルト(27歳/ラツィオ)
出場試合数:36(先発回数:36)/得点数:6/出場時間:3122分

Getty Images
後半戦はやや失速したが、それでも16アシストを記録し、得点王に輝いたインモービレの大半のゴールをお膳立てしてみせた。シーズン開幕前にはセビージャへの復帰が噂されながらもラツィオでの4シーズン目を迎えたスペイン人MFは、抜群の精度を誇るスルーパスを武器に攻撃を操った。
MFマルテン・デ・ルーン(29歳/アタランタ)
出場試合数:35(先発回数:29)/得点数: 2/出場時間:2717分

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相棒のMFフロイラーと共にアタランタの中盤を支えた。攻守に幅広く動くフロイラーに対し、デ・ルーンは中盤をコントロールできるMFでチームに絶妙なバランスをもたらした。ハードなスタイルを貫いたチームの中で、疲弊を感じさせずケガなくシーズンを戦い切った点も評価。
FWパウロ・ディバラ(26歳/ユベントス)
出場試合数:33(先発回数:25)/得点数:11/出場時間: 2165分

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今季開幕前には放出の可能性もあった中、見事な活躍で9連覇に導いた。コロナに感染する逆境にも遭ったが、リーグ再開後は5試合連続ゴールを挙げるなど、逆にギアを上げた。最終的には3トップ中央の位置でのプレーに落ち着いたが、C・ロナウドと良好な関係を保ち、攻撃を牽引した。一定の自由を与えられたファンタジスタは本来の輝きを取り戻し、インテル戦やアタランタ戦といったビッグマッチで貴重なゴールを挙げた。
MFアレハンドロ・ゴメス(32歳/アタランタ)
出場試合数:36(先発回数:34)/得点数:7/出場時間:2860分

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躍進アタランタの中心。在籍6シーズン目の10番が今季も躍動した。32歳と円熟味を増した小柄な天才アタッカーは、ルイス・アルベルトと並ぶ16アシストでFWサパタ、FWムリエルらのゴールをお膳立て。リーグ最強の攻撃力を誇るアタランタを象徴する存在だった。
FWロメル・ルカク(27歳/インテル)
出場試合数:36(先発回数:33)/得点数:23/出場時間:2983分

Getty Images
覚醒したFWラウタロ・マルティネスと共にインテルの攻撃を牽引。DFスモーリング同様、ほぼ戦力外扱いでマンチェスター・ユナイテッド退団となった中、自身の価値を改めて証明してみせた。圧倒的なフィジカルを武器にインテルのレジェンドであるヴィエリ氏を思い起こさせるような重戦車ぶりでセリエAの守備陣をなぎ倒し、23ゴールをマークした。
FWチーロ・インモービレ(30歳/ラツィオ)
出場試合数:37(先発回数:36)/得点数:36/出場時間:3176分

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堅守速攻を完結させるフィニッシャーとして申し分ない働きを果たした。得意の裏抜けからの正確なシュートでゴールを量産。ルイス・アルベルトとのホットラインもラツィオの十八番となっている。
FWクリスティアーノ・ロナウド(35歳/ユベントス)
出場試合数:33(先発回数:33)/得点数:31/出場時間:2919分

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VARとの戦いが見たかった“駆け引き”に生きた生粋のゴールハンター、フィリッポ・インザーギ
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