ピッチ上での濃厚接触者の基準は? 「非常に難しい」と語るJリーグ村井満チェアマン、中継映像を分析する方法も

2020.06.22 11:55 Mon
©超ワールドサッカー
Jリーグと日本野球機構(NPB)は22日、「第10回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

3月から実施されてきた対策連絡会議も10回目を迎える中、プロ野球は19日にシーズンが開幕。JリーグはJ2の再開とJ3の開幕が27日に、J1の再開が7月4日と迫っている。

その中で1つ問題となっているのが、選手間での濃厚接触者の定義だ。野球の場合はコンタクトプレーはあまりないものの、例えば出塁した場合はランナーとファーストの選手は近い距離にいる。サッカーの場合は、セットプレー時やピッチ内でのコンタクが多く、仮に出場選手に感染者がいた場合の対応が難しくなっている。
この件について賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「1m以内で15分以上という濃厚接触者の定義を当てはめられるべきなのか。例えば、ラグビーとサッカーも違いますし、サッカーと野球も違います。1人1人の濃厚接触をどう考えるかは違うと思う」と、一般的に適用される濃厚接触者の基準をそのままは使えないと指摘した。

また「欧州のプロサッカーの状況を参考にしながら、プロスポーツの濃厚接触というのはどういった意味があるのかという難しさがある。専門家グループのコンセンサスがある程度出来上がっているのは事実だが、それを当てはめて良いのかという部分がある。それでも、ある程度の判断を示したいと思います」とし、今後プロスポーツにおける濃厚接触者の基準を示していくと語った。
今週末にJ2リーグ再開、J3リーグ開幕を迎えるJリーグの村井満チェアマンは「オン・ザ・ピッチにおける濃厚接触の判断は非常に難しいと認識している。アスリートの場合は一般生活と異なる難易度の高い部分がある」と、専門家と同様に基準が別になるとコメントした。

また、「中継映像があるので、それを解析していく中で、引水ボトルを当該選手と他の選手がシェアしていたかどうかとか、そういったデータがあれば参考になるかなとか。粘膜接触にあたる部分があったかなどもある」とし、映像を利用した分析で濃厚接触者を特定する方法も考えられると語った。

一般的な基準について「マスクしない状態で1m以内の距離で15分間会話をするというものは、試合ではない」とし、「トレーニングでもクラブは努力をしているので、オン・ザ・ピッチでは我々の協力が必要かなと思っています」と、Jリーグとしても感染防止対策や発覚後の調査への協力を行うとした。

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