【緊急速報】鳥栖の20億円赤字がどれくらいのもんなのか調べてみた!? の巻/倉井史也のJリーグ

2020.05.01 16:00 Fri
©︎J.LEAGUE
緊急速報です!! 鳥栖の去年の赤字額が20億円という異例の数字であることが判明しました!! それってJリーグバブルの頃の数字みたいですよね。でも当時は割と横並び。今は飛び抜けてスンゴイ数字なんですけど、どこがスンゴイのか調べてみたので、今週は予定を変更してまとめサイト風のタイトルとともにお伝えします!!
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非常に分かりやすいのは、J1リーグの平均と比べること。ちなみにJ1リーグ平均は2018年分の発表が最新なので、その数字を使いました。まずどれくらい収入があったか、支出があったかというのを見ると(単位は全て百万円、四捨五入)
売上高合計(Jリーグでは営業収益)
鳥 栖 2,562
J平均 4,755

販売管理費(Jリーグでは営業費用)
鳥 栖 3,669(4,460)
J平均 4,611
ふむふむ、これだけ見ると売上が平均より12億円少ないけど、販売管理費も頑張って削減したんですよ、と見えなくもない。

でも、鳥栖の決算発表を見ると売上原価という項目があって、これが7億9100万円。これってJリーグでは営業費用に含まれている数字のようですから、実際のところ鳥栖のJリーグで言う営業費用って括弧の中の数字じゃないかって気がするんです。ってことは、Jリーグ平均とほぼ変わらないんですな。

じゃあ、収入面で見ると

広告収入
鳥 栖 812
J平均 2,130

入場料収入
鳥 栖 760
J平均 804

広告収入、少な!! しかもこの数字って、まだ去年の胸スポンサーDHCからのお金が入ってるんですよ。ってことは、今年はここからまた数億円減るってことですよね。一方で入場料収入、小さなスタジアムで頑張ってるじゃないですか。そう言えば去年、成績が低迷したときに鳥栖の社長が「ファンの責任もある」と言ったんですけど、この数字出てたら観客には何も言えないですよね。

さて、鳥栖を追い詰めたのは高額なチーム人件費。

チーム人件費
鳥 栖 2,427
J平均 2,275

Jリーグ平均を上回ってます。これって高額年俸選手とか2期連続監督解任とか、そういうので膨らんだと思うんです。そう言えば、鳥栖って一時社長がGMを兼任して選手獲得に乗り出してた気が……。そりゃ決断は早いんでしょうけど、その結果が……。で、当時その社長をもてはやしていたメディアもいたような……。当時、褒め称えていた人がどんな記事書くか、ちょっと見てみたいっすね。

で、最後に決定的な数字

税引後当期純損益
鳥 栖 △2,015
J平均 59

ここから鳥栖が挽回するのは今年少なくとも10億円ぐらい出してくれる新たなスポンサーが見つかることでしょう。でもね、長年お世話になったDHCがいなくなると決まっても、「長年ありがとう」も言わないようじゃ、スポンサー軽視だと思われて仕方ないですもんね。

いかがでしたか。今回は鳥栖がどれくらい苦しいのか調べてみました。不幸なJクラブが早くよくなってほしいですね。ではまた!!

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