イブラがソーシャル・ディスタンスを啓発? 過去の同僚突き飛ばしに再脚光

元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチがロサンゼルス・ギャラクシー時代の同僚突き飛ばし行為に意外な形で注目が集まっているようだ。新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行が続いている中、その感染予防策として手洗い、消毒などと共に徹底が求められているのが、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)やフィジカル・ディスタンス(物理的距離)の遵守だ。

その中でフットボールに関するゴシップや面白動画を扱う一部のSNSでにわかに話題となっているのが、イブラヒモビッチがロサンゼルス・ギャラクシー時代の同僚突き飛ばし行為だ。
当該行為は2019年8月末に行われたメジャーリーグ・サッカー(MLS)のLAギャラクシーと、ロサンゼルスFCの“ロサンゼルス・ダービー”で起きた。

LAギャラクシーは、3-3の白熱の展開の中で試合終了間際に自陣ボックス付近でFKを与えてしまう。そして、チームメートと共に壁に入ったイブラヒモビッチは、近づいてきた同僚MFセバスティアン・レットゲットを右手で強く突き飛ばした。やや乱暴にも映るこの行為の背景には自身のすぐ近くで相手選手が完全にフリーの状態にあり、レットゲットにそのマークに付くことを言葉でなくジェスチャーで伝えるという意図があった。

そして、コロナ禍でソーシャル・ディスタンス遵守が求められる中、イブラヒモビッチの当該行為を思い出した一部ユーザーは、一連の流れとソーシャル・ディスタンスを守れというメッセージを組み合わせた投稿を行っている。

厳密に考えると、イブラヒモビッチは壁の中で味方と密着しており、突き飛ばされたレットゲットも相手選手のマークに付いているため、ソーシャル・ディスタンスは全く守られていない。

ただ、強面のイブラヒモビッチが距離を取れとばかりに突き飛ばす姿は、啓発動画として十分に効力があるかもしれない。