デル・ピエロが再開後のクラブ経営をオーナーの観点から語る
2020.04.12 20:16 Sun
元イタリア代表FWのアレッサンドロ・デル・ピエロ氏が、リーグ再開後のクラブ経営について話している。『フットボール・イタリア』が伝えている。
新型コロナウイルスによるリーグで多くのクラブが経営難に陥る中、特にプレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエAは、近年膨れ上がっていた放映権料に大きく依存していたため、甚大な被害を被っている。
出来る限り経営難を避けるため各クラブは様々な手段を行使。バルセロナやユベントスなどは、選手の給与を減らして負担を軽減。トッテナムやニューカッスルなどは、ノンプレイングスタッフを一時解雇に踏み切っていた。
ところで、デル・ピエル氏は2014年の現役引退後は、アメリカ4部相当のUPSL(ユナイテッドプレミアサッカーリーグ)に所属するLA10のオーナーを務めている。イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』の取材で、今後のクラブの経営方針についてオーナーの立場から話している。
「我々はこの機会を利用して、どのように進んでいくのか、そのためには何が必要なのか真剣に考えなければならない。本当にリセットボタンを押すのはそれからだ」
「何が起こるかなんてわからない。しかし、これ以上隠すことも出来ない。私たちはビジネスのビジョンを持たずに、その時だけの状況で見通しを立ててはいけない」
「イタリアンフットボールは、ひとつのショーとして考えるならアメリカ的側面に裾野を広げていくべきかもしれない。特定の理想や伝統を守りたいのであってもね」
新型コロナウイルスによるリーグで多くのクラブが経営難に陥る中、特にプレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエAは、近年膨れ上がっていた放映権料に大きく依存していたため、甚大な被害を被っている。
出来る限り経営難を避けるため各クラブは様々な手段を行使。バルセロナやユベントスなどは、選手の給与を減らして負担を軽減。トッテナムやニューカッスルなどは、ノンプレイングスタッフを一時解雇に踏み切っていた。
ところで、デル・ピエル氏は2014年の現役引退後は、アメリカ4部相当のUPSL(ユナイテッドプレミアサッカーリーグ)に所属するLA10のオーナーを務めている。イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』の取材で、今後のクラブの経営方針についてオーナーの立場から話している。
「何が起こるかなんてわからない。しかし、これ以上隠すことも出来ない。私たちはビジネスのビジョンを持たずに、その時だけの状況で見通しを立ててはいけない」
「我々は今までのビジネスシーンにおけるお金の価値観を再評価しなければならないと思う。支出と収入のバランスはクラブ存続を保証してくれるだけでなく、長期にわたって繁栄をもたらしてくれる。多少の結果だけに頼ってはいけない」
「イタリアンフットボールは、ひとつのショーとして考えるならアメリカ的側面に裾野を広げていくべきかもしれない。特定の理想や伝統を守りたいのであってもね」
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