専門家はJリーグの早期開催に否定的も「延期ありきということでは…」

2020.03.23 20:00 Mon
©超ワールドサッカー
Jリーグと日本野球機構(NPB)は23日、第4回「新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。
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世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、開幕戦以降の中断を余儀なくされているJリーグ。当初の3月18日から4月3日まで延期期間を延ばしたものの、世界的に鑑みても終息の見通しが立っていないことから4月上旬での開催は困難であるとの見方が強い状況だ。第4回連絡会議終了後、専門家チームの賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学特任教授)は、「日本は幸いにもどうにか(感染を)抑え込んでいる状況。海外の帰国者からクラスターにリンクをしていない感染も確認されている」と現在日本の状況を説明。続けて、「屋外でも屋内でもいろんな人がスタジアムに来る。全国で試合があるから、全国から集まり帰宅するとなれば、非常にリスクが高くなる。現段階では早期に開催することは非常に難しい状況にあることを伝えた。できるだけ開催を遅らせて欲しいと意見した」と4月3日時点での再開は難しいと進言したことを明かした。
また、同じく専門家チームの三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学部研究科臨床感染症教授)は、「観客のリスクとして、海外渡航者、高齢者、基礎疾患を複数持つ方、喫煙している方はリスクが高い。各チームでこれに入場者について少し参考にしていただきたい」と感染予防策を提言。そして、「延期ありきということを考えているわけではない。どうすしたらより安全にできるのか。ゼロにはならないけど、リスクを極端を減らすためにどうしたら良いかを提言している。基本的に再開を前提に意見を述べている」とこの判断に理解を求めた。

最後に同じく専門家チームの館田一博氏(東邦大学医学部微生物・感染症講座教授)は『密集』、『密閉』、『密接』が重なった時に感染するリスクが高いと説明すると、最も大事なこととして、「1人1人がリスクを減らすような努力を行うことが重要。熱が出ていたり、体調が悪い時には観戦を避けること。来た時に咳エチケットや手指衛生を当たり前にみんなが行なって感染を広げない工夫が必要」とファン・サポーターに協力を促した。その一方で「4月になって気温が高くなると、コロナウイルスの感染力が少し下がるということが知られている。どのような形でスタートできるのかを考えなければいけない」と話している。

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