「1週間ぐらい給料なくても…」財政難予想の下位リーグチームを救うのはプレミアのスターたち?

かつてはシェフィールド・ウェンズデーやバーンリーで指揮を執ったブライアン・ローズ氏が、驚きの救済プランを掲げた。

ローズ氏は、現役時代はバーンリーやハダースフィールド、ミドルズブラ、ノッティンガム・フォレストなどでプレー。引退後は指導者の道へと進み、スカソープ・ユナイテッドやシェフィールド・ウェンズデー、バーンリーなどで指揮を執っていた。

プレミアリーグを含めたイングランドの4部リーグまでは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、4月3日までのリーグ戦延期が決定。クラブによっては感染者が出ており、自主隔離の措置などをとっている状況だ。
そんな中、下位リーグのチームはシーズンが延期されるたびに経営状況が悪化。チームによっては破綻をきたす可能性があるものの、試合を行える状況でもないだけに解決策が見つからない。

加えて、予定以上に延期される可能性も十分にあり、そうなるとクラブへの被害は大きなものとなってしまう。ローズ氏はイギリス『BBC』で仰天プランを提示。プレミアリーグの選手たちが、給料の一部を寄付すれば良いと発言した。

「プレミアリーグの選手たちは大いに役立つ可能性がある」

「プレミアリーグの選手たちは、みんな億万長者だ。1週間で稼ぐ6万ポンド(約775万円)や10万ポンド(約1300万円)を失ったとしても、1カ月間暮らす余裕はあるだろう」

『BBC』によると、最新のグローバルスポーツ給与調査によると、プレミアリーグの選手の平均年収は2019年で300万ポンド(約3億9000万円)以上とされている。

もちろん、一部の選手がかなり高額な給与をもらっており、今シーズンではマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアが年俸1950万ポンド(約25億1400万円)で最高額。マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが2位で1668万3333ポンド(約21億5000万円)をもらっており、下位リーグのチームを救えるなら、この策も最終手段としてありかもしれない。

リーグ1(3部)、リーグ2(4部)の47クラブは、EFLに対して夏までリーグを再開できなかった場合、推定5000万ポンド(約64億5600万円)を損失することとなり、どうやって支援を受けるべきかを尋ねたようだ。

プレミアリーグから4部リーグまで指揮を執った経験のあるローズ氏は「下位リーグ、フットボールリーグは、チームが毎週毎週サポーターに依存している。そこから収入を得ているんだ。プレミアリーグのようなテレビ収入はない」と語り、入場料などで経営を行っているクラブにとって延期は大打撃であると見解を述べた。

リーグの遂行以上に大きな懸念となりそうな延期問題。果たして、どのような解決策が取られるだろうか。