シティ、CASへの上訴失敗でも来季CLは出場可能?
2020.03.06 15:10 Fri
今後2シーズンの欧州大会締め出しを言い渡されたマンチェスター・シティだが、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)に関しては出場できる可能性が十分にあるようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じている。
2012~2016年にかけたスポンサー収入の水増しにより、先月14日に欧州サッカー連盟(UEFA)からファイナンシャル・フェアプレー(FFP)による処分を科されたシティ。これにより、2500万ポンド(約35億6000万円)の罰金処分に加え、来シーズンから2年間のUEFA主催大会出場禁止処分が決定。
しかし、この処分を不服とするクラブは同26日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴を行った。ただ、この問題がどの時期に解決されるかとの見通しについて、CASは現時点で明言することは不可能だと語っていた。
この一件に関して『デイリー・メール』は、様々なスポーツの法律問題を取り扱うイギリス『The International Sports Law Journal』で編集長を務めるクリストファー・フラナガン氏に今後の見通しについて取材した。
そのインタビューの中でフラナガン氏は、CASのプロセスの一環として本格的審理が完了するまでの期間、シティ側に前述の処分を保留する措置が与えられる可能性があると語っている。
「現時点でシティ側がそれを行使したかは不明だ。ただ、仮に行使した場合、UEFAはそれに返答する権利がある。その後、暫定措置が許可されるかどうかは仲裁人の判断次第となる」
「その決定を下す際、仲裁人は前述の処分がシティ側に取り返しがつかないほどの損害が生じるか。さらに、シティ側の上訴によって裁定が覆る可能性があるか。シティとUEFAの競合する利益など、様々な側面を検討することになる」
フラナガン氏の指摘通りに事態が進んでいる場合、今回の一件の解決は想定よりも長期化する可能性が高い。
その中で重要な意味を持つのが、2020-21シーズンのUEFA主催大会のエントリー時期だ。今シーズンに関しては最初の抽選会(予備予選)が行われた8日前の2019年6月3日が締め切り日となっており、今年の6月1日までにCASの裁定が下されない場合、暫定措置としてシティ側の来シーズンのCL出場が許可される。
ただ、CASへの上訴が認められない場合は、2021-22シーズン、2022-23シーズンのUEFA主催大会出場禁止処分が科される。
今季のプレミアリーグのCL出場権争いに関しては、現在2位のシティが出場権を剥奪された場合、繰り上げで5位チームにも出場権が与えられる状況となっているため、現在5位のマンチェスター・ユナイテッドらライバルチームは今後の動向に振り回されることになりそうだ。
2012~2016年にかけたスポンサー収入の水増しにより、先月14日に欧州サッカー連盟(UEFA)からファイナンシャル・フェアプレー(FFP)による処分を科されたシティ。これにより、2500万ポンド(約35億6000万円)の罰金処分に加え、来シーズンから2年間のUEFA主催大会出場禁止処分が決定。
しかし、この処分を不服とするクラブは同26日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴を行った。ただ、この問題がどの時期に解決されるかとの見通しについて、CASは現時点で明言することは不可能だと語っていた。
そのインタビューの中でフラナガン氏は、CASのプロセスの一環として本格的審理が完了するまでの期間、シティ側に前述の処分を保留する措置が与えられる可能性があると語っている。
「CASのプロセスの一環として本格的審理が完了するまで、シティ側には前述の処分を保留する『暫定措置および保守措置』というオプションが与えられる」
「現時点でシティ側がそれを行使したかは不明だ。ただ、仮に行使した場合、UEFAはそれに返答する権利がある。その後、暫定措置が許可されるかどうかは仲裁人の判断次第となる」
「その決定を下す際、仲裁人は前述の処分がシティ側に取り返しがつかないほどの損害が生じるか。さらに、シティ側の上訴によって裁定が覆る可能性があるか。シティとUEFAの競合する利益など、様々な側面を検討することになる」
フラナガン氏の指摘通りに事態が進んでいる場合、今回の一件の解決は想定よりも長期化する可能性が高い。
その中で重要な意味を持つのが、2020-21シーズンのUEFA主催大会のエントリー時期だ。今シーズンに関しては最初の抽選会(予備予選)が行われた8日前の2019年6月3日が締め切り日となっており、今年の6月1日までにCASの裁定が下されない場合、暫定措置としてシティ側の来シーズンのCL出場が許可される。
ただ、CASへの上訴が認められない場合は、2021-22シーズン、2022-23シーズンのUEFA主催大会出場禁止処分が科される。
今季のプレミアリーグのCL出場権争いに関しては、現在2位のシティが出場権を剥奪された場合、繰り上げで5位チームにも出場権が与えられる状況となっているため、現在5位のマンチェスター・ユナイテッドらライバルチームは今後の動向に振り回されることになりそうだ。
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