延期、無観客…新型コロナがこのまま続くとサッカー界のスケジュールはどうなる?
2020.03.02 21:25 Mon
2日、Jリーグは日本野球機構(NPB)とともに「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立することを発表した。
目的としては感染状況を的確に収集・分析し、試合開催やスタジアム運営、もちろん感染防止の情報や対策を共有し、終息に向かわせることとされている。特に一度に多くの人が集まるスタジアムでは、感染者が1名いれば濃厚接触者が一気に増えるため、最も気をつけたいところだろう。
未だ終息に向かう様子のない新型コロナウイルスの感染は、日本以上にヨーロッパでも拡大。特にイタリアでは感染者、死者ともに増加を辿っている。
日本国内では、安倍晋三内閣総理大臣が小中高に対して休校を要請。スポーツやライブなどのイベントも軒並み中止に。Jリーグもいち早く対応し、3月15日までの公式戦94試合の延期を発表していたが、日程変更はサッカー界に大きな影響を及ぼす可能がある。
AFC(アジアサッカー連盟)もAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日程変更を再度発表。グループステージの期間を延長し、決勝トーナメントを大きく後ろ倒すことを発表した。
ヨーロッパのその他の国では、現時点で延期などは行われていないものの、不安は募るばかり。今夏はヨーロッパでユーロ、南米ではコパ・アメリカ、そして東京ではオリンピックとイベントが多く、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)予選も各地でスタートするため、感染拡大を考慮しながらも日程面で苦慮する部分が増えそうだ。
3月下旬にはインターナショナル・マッチウィークが予定されており、日本代表はカタールW杯予選でミャンマー代表(豊田)、モンゴル代表(モンゴル)と対戦する予定があるが、現段階ではどうなるか分からない。延期となれば、どのタイミングでどこで実施するのかも決めなければならない。
また、ヨーロッパでは、フレンドリーマッチが予定されている他、ユーロ2020のプレーオフが開催される。残りの4枠を懸けて16カ国が戦うが、このままさらに感染が拡大した場合には、開催可否が問われることになるだろう。現時点では、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、そしてセリエA以外の各国リーグが開催されており、問題なく実施されると見込まれるが、状況は流動的だ。
FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は、「終息するまで、試合の延期、あるいは無観客で開催しなければならないのであれば、そうせざるを得ない」とコメント。「現時点で、どんな可能性も除外していない。開催しない方向に進む必要性がないことを願っている」と語っており、最悪の場合は延期の可能性もあるとみられる。
最悪の事態を想定するならば、このまま延期されるリーグが増え、試合が消化しきれず、選手たちは超過密日程を強いられる可能性がある。
ユーロ2020の開幕は6月12日。しかし、延期試合が増えてしまえばリーグ戦の最終節が後ろ倒しになる可能性もあり、ユーロ開幕までの期間が短くなる。一国集中ではなく12カ国での分散開催となったため、開催中止という判断はよほどのことがない限りなされない可能性が高いが、負担は大きくなるだろう。
一方で、オリンピックの場合は難しい局面だ。まずは、日本での感染拡大が終息しているかどうか。しかし、直前で終息したところでアスリートが来日するかどうかは、また別の話だ。リミットがどこに設定されるのかは分からないが、1年延期するなどといった話も出るなど、流動的。事態を終息させないことには、開催不可の可能性すらある。
各国のリーグ戦で日程をずらすにしても限界があり、中止か無観客での開催か、日本のみならず世界各国で判断が下されるだろう。
何れにしても「人の健康はどんなフットボールの試合よりもはるかに重要。だからこそ状況を見極めていかなければならない」とFIFA会長が語る通り。状況を見守り、終息に向かうことを祈るしかなさそうだ。
目的としては感染状況を的確に収集・分析し、試合開催やスタジアム運営、もちろん感染防止の情報や対策を共有し、終息に向かわせることとされている。特に一度に多くの人が集まるスタジアムでは、感染者が1名いれば濃厚接触者が一気に増えるため、最も気をつけたいところだろう。
未だ終息に向かう様子のない新型コロナウイルスの感染は、日本以上にヨーロッパでも拡大。特にイタリアでは感染者、死者ともに増加を辿っている。
AFC(アジアサッカー連盟)もAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日程変更を再度発表。グループステージの期間を延長し、決勝トーナメントを大きく後ろ倒すことを発表した。
前述の通り、イタリアでは北部で感染が拡大しており、先週末のセリエAは無観客試合で開催予定だったものの、5試合が延期に。本日開催予定だったサンプドリアvsヴェローナも無観客試合から延期へと急遽変更された。
ヨーロッパのその他の国では、現時点で延期などは行われていないものの、不安は募るばかり。今夏はヨーロッパでユーロ、南米ではコパ・アメリカ、そして東京ではオリンピックとイベントが多く、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)予選も各地でスタートするため、感染拡大を考慮しながらも日程面で苦慮する部分が増えそうだ。
3月下旬にはインターナショナル・マッチウィークが予定されており、日本代表はカタールW杯予選でミャンマー代表(豊田)、モンゴル代表(モンゴル)と対戦する予定があるが、現段階ではどうなるか分からない。延期となれば、どのタイミングでどこで実施するのかも決めなければならない。
また、ヨーロッパでは、フレンドリーマッチが予定されている他、ユーロ2020のプレーオフが開催される。残りの4枠を懸けて16カ国が戦うが、このままさらに感染が拡大した場合には、開催可否が問われることになるだろう。現時点では、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグ、そしてセリエA以外の各国リーグが開催されており、問題なく実施されると見込まれるが、状況は流動的だ。
FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は、「終息するまで、試合の延期、あるいは無観客で開催しなければならないのであれば、そうせざるを得ない」とコメント。「現時点で、どんな可能性も除外していない。開催しない方向に進む必要性がないことを願っている」と語っており、最悪の場合は延期の可能性もあるとみられる。
最悪の事態を想定するならば、このまま延期されるリーグが増え、試合が消化しきれず、選手たちは超過密日程を強いられる可能性がある。
ユーロ2020の開幕は6月12日。しかし、延期試合が増えてしまえばリーグ戦の最終節が後ろ倒しになる可能性もあり、ユーロ開幕までの期間が短くなる。一国集中ではなく12カ国での分散開催となったため、開催中止という判断はよほどのことがない限りなされない可能性が高いが、負担は大きくなるだろう。
一方で、オリンピックの場合は難しい局面だ。まずは、日本での感染拡大が終息しているかどうか。しかし、直前で終息したところでアスリートが来日するかどうかは、また別の話だ。リミットがどこに設定されるのかは分からないが、1年延期するなどといった話も出るなど、流動的。事態を終息させないことには、開催不可の可能性すらある。
各国のリーグ戦で日程をずらすにしても限界があり、中止か無観客での開催か、日本のみならず世界各国で判断が下されるだろう。
何れにしても「人の健康はどんなフットボールの試合よりもはるかに重要。だからこそ状況を見極めていかなければならない」とFIFA会長が語る通り。状況を見守り、終息に向かうことを祈るしかなさそうだ。
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