【ELプレビュー】長谷部&鎌田vs奥川の日本人対決! 16強懸けた初戦!
2020.02.20 18:00 Thu
ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド32の1stレグが20日に開催される。グループステージを勝ち抜いた24チームと、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ3位敗退となった8チームを合わせた計32チームで争われるラウンド32。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナル、インテルといった優勝候補、日本人選手所属クラブを中心にラウンド32初戦の見どころを紹介していく。
◆ラウンド32・1stレグ◆
▽2/20(木)
《26:55》
クラブ・ブルージュ vs マンチェスター・ユナイテッド
ルドゴレツ vs インテル
フランクフルト vs ザルツブルク
コペンハーゲン vs セルティック
クルージュ vs セビージャ
スポルティング・リスボン vs イスタンブールBBSK
シャフタール vs ベンフィカ
ヘタフェ vs アヤックス
《29:00》
ヴォルフスブルク vs マルメ
レバークーゼン vs ポルト
AZ vs リンツ
オリンピアコス vs アーセナル
ウォルバーハンプトン vs エスパニョール
アポエル vs バーゼル
ローマ vs ヘント
レンジャーズ vs ブラガ
★優勝候補は恵まれた組み合わせ

ラウンド32に進んだ段階で優勝候補に挙がるのは3シーズン前の優勝チームであるマンチェスター・ユナイテッドと昨季準優勝チームのアーセナルのイングランド勢2チームに、大会最多優勝を誇るセビージャ、欧州で実績十分のインテルやアヤックス、ローマといった数チームだ。その優勝候補は今回のラウンドで比較的力の差がある格下との対戦となっている。
格下3チームとの対戦となったグループLを難なく首位通過したユナイテッドは、CL3位敗退組のクラブ・ブルージュと対戦。CLグループステージではFWデニスやFWディアタ、MFヴァナケンら好タレントがレアル・マドリー、パリ・サンジェルマン相手に奮闘も、ユナイテッドとの戦力差は大きい。国内リーグでは熾烈なトップ4争いに身を置き次節は前回対戦で敗れたワトフォードとの対戦となるためターンオーバーが見込まれるが、勝ち切る可能性は高いはずだ。
ユナイテッド同様にグループFを危なげなく首位通過したアーセナルは、CL3位敗退組のオリンピアコスと対戦する。CLグループステージではアーセナルの宿敵トッテナム相手に健闘したギリシャ王者だが、エースのポデンセを今冬ウォルバーハンプトンに引き抜かれており、戦力値を落としている。リーグ戦でユナイテッド以上に厳しい立ち位置にいるアルテタ率いるチームは、オリンピアコス戦の前後にエバートンとマンチェスター・シティ戦を控えており、難所で行われる今回の初戦でアドバンテージを得たい。
優勝候補の中で最も難敵を引いたのはCL敗退組のアヤックス。昨季CLベスト4ながらチェルシーとバレンシアの後塵を拝したオランダ王者は、今季のラ・リーガでレアル・マドリー、バルセロナに次ぐ3位に躍進するヘタフェと対戦する。そのヘタフェは直近のリーグ戦でアヤックスの兄弟クラブとも言えるバルセロナ相手に善戦を見せており、アヤックスも苦戦必至だ。また、ここ数試合セリエAで苦境に立たされているローマは、今冬の移籍市場でFW久保裕也がMLSに旅立ったヘントと対戦する。
★長谷部&鎌田vs奥川の日本人対決!

今季のEL決勝トーナメントではグループステージを勝ち抜いたフランクフルトMF長谷部誠、MF鎌田大地、ポルトFW中島翔哉、AZのDF菅原由勢の4選手、CL3位敗退組のザルツブルクMF奥川雅也の合計5選手が参戦する。
その中で再注目は長谷部&鎌田vs奥川の日本人対決だ。昨年のELベスト4のフランクフルトは今季のグループステージでアーセナルに次ぐ2位でグループFを突破。そのグループステージではアーセナル相手に2ゴールを奪った鎌田の活躍がハイライトのひとつとなっていたが、その鎌田は後半戦に入った国内リーグでポジション争いに苦戦。直近の公式戦5試合で1試合の出場に留まっており、4バックへの変更や好調なMFガシノビッチの存在によってポジションを失っている。また、長谷部もリベロのポジションがなくなり本職のボランチでのプレーが続くが、こちらも出場時間を大幅に減らしている。そのため、国内リーグよりも出場チャンスが訪れそうなELできっちりアピールしたいところだ。
一方、FW南野拓実のリバプールへのステップアップによってザルツブルク唯一の日本人選手となった奥川は今季ここまでの国内リーグで7ゴール6アシストと安定した成績を残している。直近のリーグ戦でも1ゴールを挙げており、今回の日本人対決に良い弾みを付けることに成功している。
中島が所属するポルトは今ラウンドでCL3位敗退組のレバークーゼンと対戦。レンジャーズやフェイエノールトと同居したグループGを首位通過したポルトは、国内リーグでは宿敵ベンフィカを勝ち点1差で追う2位に位置。直近のリーグ戦では4連勝と好調を維持しており、FWベイリーやMFハフェルツ、DFターら好タレントを擁する難敵との初戦に良い形で臨めるはずだ。グループステージで2試合の出場に留まった中島に関しては直近のヴィトーリア戦で後半終盤に途中出場を果たすなど、先月に負ったケガは癒えておりベンチから出場のチャンスを目指すことになる。
初参戦のELグループステージで充実のプレーをみせ、グループLをユナイテッドに次ぐ2位通過を果たしたAZの菅原は、オーストリアの強豪リンツと対戦する。フェイエノールト、PSVの低迷でアヤックスに次ぐエールディビジ2位に躍進する絶好調のチームにおいて菅原はここ数試合ベンチを温める機会が増えているが、直近のトゥベンテ戦は味方のケガの影響で途中出場から60分ほどのプレー機会を得ており、今回の試合でプレー機会を得る可能性は十分にありそうだ。
◆ラウンド32・1stレグ◆
▽2/20(木)
《26:55》
クラブ・ブルージュ vs マンチェスター・ユナイテッド
ルドゴレツ vs インテル
フランクフルト vs ザルツブルク
コペンハーゲン vs セルティック
クルージュ vs セビージャ
スポルティング・リスボン vs イスタンブールBBSK
シャフタール vs ベンフィカ
ヘタフェ vs アヤックス
《29:00》
ヴォルフスブルク vs マルメ
レバークーゼン vs ポルト
AZ vs リンツ
オリンピアコス vs アーセナル
ウォルバーハンプトン vs エスパニョール
アポエル vs バーゼル
ローマ vs ヘント
レンジャーズ vs ブラガ
★優勝候補は恵まれた組み合わせ

Getty Images
ラウンド32に進んだ段階で優勝候補に挙がるのは3シーズン前の優勝チームであるマンチェスター・ユナイテッドと昨季準優勝チームのアーセナルのイングランド勢2チームに、大会最多優勝を誇るセビージャ、欧州で実績十分のインテルやアヤックス、ローマといった数チームだ。その優勝候補は今回のラウンドで比較的力の差がある格下との対戦となっている。
ユナイテッド同様にグループFを危なげなく首位通過したアーセナルは、CL3位敗退組のオリンピアコスと対戦する。CLグループステージではアーセナルの宿敵トッテナム相手に健闘したギリシャ王者だが、エースのポデンセを今冬ウォルバーハンプトンに引き抜かれており、戦力値を落としている。リーグ戦でユナイテッド以上に厳しい立ち位置にいるアルテタ率いるチームは、オリンピアコス戦の前後にエバートンとマンチェスター・シティ戦を控えており、難所で行われる今回の初戦でアドバンテージを得たい。
2シーズン連続CLグループステージ敗退となったインテルは、昨季に続いてEL途中参戦となる。そして、今ラウンドではブルガリア王者のルドゴレツと対戦する。国内リーグでは直近のラツィオ戦での敗戦によって3位に転落も首位のユベントスとの勝ち点差はわずかに「2」。したがって国内リーグ最優先のシフトを組む中、このELではMFエリクセンら今冬の新戦力の戦術浸透やFWエスポージトら若手の育成の場としたい。
優勝候補の中で最も難敵を引いたのはCL敗退組のアヤックス。昨季CLベスト4ながらチェルシーとバレンシアの後塵を拝したオランダ王者は、今季のラ・リーガでレアル・マドリー、バルセロナに次ぐ3位に躍進するヘタフェと対戦する。そのヘタフェは直近のリーグ戦でアヤックスの兄弟クラブとも言えるバルセロナ相手に善戦を見せており、アヤックスも苦戦必至だ。また、ここ数試合セリエAで苦境に立たされているローマは、今冬の移籍市場でFW久保裕也がMLSに旅立ったヘントと対戦する。
★長谷部&鎌田vs奥川の日本人対決!

Getty Images
今季のEL決勝トーナメントではグループステージを勝ち抜いたフランクフルトMF長谷部誠、MF鎌田大地、ポルトFW中島翔哉、AZのDF菅原由勢の4選手、CL3位敗退組のザルツブルクMF奥川雅也の合計5選手が参戦する。
その中で再注目は長谷部&鎌田vs奥川の日本人対決だ。昨年のELベスト4のフランクフルトは今季のグループステージでアーセナルに次ぐ2位でグループFを突破。そのグループステージではアーセナル相手に2ゴールを奪った鎌田の活躍がハイライトのひとつとなっていたが、その鎌田は後半戦に入った国内リーグでポジション争いに苦戦。直近の公式戦5試合で1試合の出場に留まっており、4バックへの変更や好調なMFガシノビッチの存在によってポジションを失っている。また、長谷部もリベロのポジションがなくなり本職のボランチでのプレーが続くが、こちらも出場時間を大幅に減らしている。そのため、国内リーグよりも出場チャンスが訪れそうなELできっちりアピールしたいところだ。
一方、FW南野拓実のリバプールへのステップアップによってザルツブルク唯一の日本人選手となった奥川は今季ここまでの国内リーグで7ゴール6アシストと安定した成績を残している。直近のリーグ戦でも1ゴールを挙げており、今回の日本人対決に良い弾みを付けることに成功している。
中島が所属するポルトは今ラウンドでCL3位敗退組のレバークーゼンと対戦。レンジャーズやフェイエノールトと同居したグループGを首位通過したポルトは、国内リーグでは宿敵ベンフィカを勝ち点1差で追う2位に位置。直近のリーグ戦では4連勝と好調を維持しており、FWベイリーやMFハフェルツ、DFターら好タレントを擁する難敵との初戦に良い形で臨めるはずだ。グループステージで2試合の出場に留まった中島に関しては直近のヴィトーリア戦で後半終盤に途中出場を果たすなど、先月に負ったケガは癒えておりベンチから出場のチャンスを目指すことになる。
初参戦のELグループステージで充実のプレーをみせ、グループLをユナイテッドに次ぐ2位通過を果たしたAZの菅原は、オーストリアの強豪リンツと対戦する。フェイエノールト、PSVの低迷でアヤックスに次ぐエールディビジ2位に躍進する絶好調のチームにおいて菅原はここ数試合ベンチを温める機会が増えているが、直近のトゥベンテ戦は味方のケガの影響で途中出場から60分ほどのプレー機会を得ており、今回の試合でプレー機会を得る可能性は十分にありそうだ。
アーセナルの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
|
アーセナルの人気記事ランキング
1
三笘に浴びせたタックルの報復を受けた?直後にファウル受け負傷退場のアーセナルFWに闘将キーン氏が持論「精算しなければならない」
マンチェスター・ユナイテッドOBでイギリス『スカイ・スポーツ』の解説者を務めるロイ・キーン氏が、アーセナルvsブライトン&ホーヴ・アルビオン戦での出来事に言及した。 14日、プレミアリーグ第36節でブライトンはアーセナルとアウェイで対戦。前半はアーセナルペースで試合が進んだものの、後半に3ゴールを奪ったブライトンが勝利した。 キーン氏が言及したのは、7分にブライトンのMFモイセス・カイセドが繰り出したアーセナルのFWガブリエウ・マルティネッリへのタックル。一度は回復したマルティネッリだったが、19分に途中交代となっていた。 そしてこのプレーより前の5分、マルティネッリはブライトンのMF三笘薫と交錯。CKのこぼれが高く上がったところに三笘が反応したが、ボールを見ていた三笘にマルティネリが横から突っ込み、体当たりのような形でタックルを食らった三笘はピッチに倒れこんでいた。 その直後ということもあり、キーン氏はカイセドのタックルについて報復の意味があったと示唆している。 キーン氏はまず、マルティネッリの三笘へのプレーについて、「厳しく、彼は幸運だった。彼の性格と選手としての立ち位置のおかげで、疑われなかったのかもしれない」と指摘している。 そして直後にカイセドのタックルをもらったことについては、「だが、良いチームメイトがすることは報復することだ」としながら、「あれは良いタックルではなく、確かに痛そうで交代を余儀なくされた。彼は傑出していたし、これでシーズンが終わりにならないことを願っている」とマルティネッリの軽傷を願った。 その上で「時にはそれが勝負というものだ。彼には残念なことだが、状況を精算しなければならない」と締めている。 現役時代にはユナイテッドの絶対的なリーダーとして、時には荒いプレーも臆さないファイターだったキーン氏らしいコメントだった。 <span class="paragraph-title">【動画】このプレーがきっかけ?三笘がマルティネッリから受けたファウル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="7Akb4_o5AEM";var video_start = 24;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.15 20:15 Mon2
アーセナルが今夏シンガポールでプレシーズンツアーを実施、ミラン&ニューカッスルと対戦
アーセナルは11日、2025-26シーズンに向けたプレシーズンに関して、シンガポールを訪れることを発表した。 すでに、7月31日(木)の19時30分から香港でトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーを戦うことを発表していたアーセナル。その前にシンガポールを訪れ、2試合を戦うこととなる。 7月23日(水)にはミランと対戦。同27日(日)には、ニューカッスル・ユナイテッドと対戦することを発表した。どちらの試合も、5万5000人を収容するナショナルスタジアムで開催される。 アーセナルがシンガポールを訪れるのは2018年以来7年ぶり。2015年にも訪れており、3度目となる。 クラブのマネージング・ディレクターを務めるリチャード・ガーリック氏は今回のプレシーズンツアーについてコメントしている。 「7月にシンガポールに戻り、2つの優れた相手と対戦し、多くの素晴らしいサポーターと会えることを嬉しく思う」 「男子ファーストチームの選手たちは2015年と2018年にシンガポール遠征を行い、印象的なナショナルスタジアムでプレーして素晴らしい思い出を作った。今年も再びこの競技場に戻ってくる」 「この遠征は、この美しい地域のサポーターとつながる機会を与えてくれる。ミランとニューカッスル・ユナイテッドとの2試合は、エキサイティングな試合になることが確実で、新シーズンに向けて選手たちに質の高い準備をもたらすだろう」 なお、トッテナムとのダービーを含め3試合でプレシーズンのツアーは終了。その後ロンドンに戻り、8月16日(土)に開幕するプレミアリーグへ準備を進めるという。 2025.04.11 14:25 Fri3
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.9 “フェイマス・バックフォー”クラブ史上2度目のダブル/アーセナル[1997-98]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.9</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1997-98シーズン/アーセナル 〜フェイマス・バックフォー〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1997-98arsenal.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アーセン・ヴェンゲル(48) 獲得タイトル:プレミアリーグ、FAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">クラブ史上2度目のダブル</div> 1997-98シーズンは、アーセン・ヴェンゲル監督が初めてシーズンを通してチームを指揮したシーズンだった。1996-97シーズンの途中にアーセナルの指揮官に就任したヴェンゲル監督は、新たなトレーニングメソッドや選手たちのプライベートに関する制限、外国人選手の積極的な招へいなど、クラブに多くの変化をもたらした。 プレミアリーグでは、開幕から第12節まで負けなしで首位に立った。しかし、11月に行われた4試合のうち3試合で敗れるなど、中盤に失速する。それでも、年明け以降に再び調子を取り戻すと、第33節から5連勝を達成するなどし、首位を奪還。最終的には、マンチェスター・ユナイテッドを1ポイント差で退け、7シーズンぶりにリーグタイトルを戴冠した。 さらに、このシーズンのアーセナルはFAカップでも躍進。準々決勝と準決勝で、それぞれウェストハムとウォルバーハンプトンを下して決勝に進出する。決勝では、ニューカッスルを相手にオーフェルマルスとアネルカのゴールで勝利。1970-71シーズン以来、クラブ史上2度目となるダブルを達成した。そして、英国4協会以外の出身者で初めてプレミアリーグを制した指揮官となったヴェンゲル監督は、年間最優秀監督賞を受賞した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">フェイマス・バックフォー</div> 今でこそ攻撃的なフットボールで知られるアーセナルだが、1990年代以前は非常に守備的なスタイルで、「1-0の退屈なチーム」などと嘲笑されることも多かった。それでも、ヴェンゲル監督の就任以降は、徐々にスペクタクルなチームへと変貌。1997-98シーズンのチームの強みは未だ守備にあったが、攻撃でも見どころ十分だった。 GKには、イングランド代表の守護神でもあるシーマンが君臨。“フェイマス・バックフォー”と呼ばれた名高い最終ラインでは、ディフェンスリーダーのアダムスを中心に、ウィンターバーン、ディクソンという守備的ながらも安定感抜群の両サイドバックが不動のレギュラーを務める。アダムスの相棒には、現在のアーセナルコーチであるボールド、そしてキーオンと、フィジカルコンタクトに優れる両名が名を連ねた。 セントラルMFは、強靭なフィジカルとフットボールセンスを併せ持つヴィエラと、左利きのプレーメーカーであるプティのコンビが磐石。攻撃的にシフトする際には、テクニシャンのプラットも控えていた。そして、右サイドにはバランスの優れる万能型MFパーラー。左サイドのオーフェルマルスは当時、世界有数のウインガーとして名を馳せ、右足で持ち出す縦突破は、分かっていても止められないレベルにあった。 最前線にも魅力的な選手たちが在籍していた。ベルカンプはゴールだけでなくアシストでも貢献した。当時のアーセナルのスターだったイアン・ライトは現代で言うバロテッリのような“愛すべき悪童”的存在。1991年からアーセナルのために多くのゴールを挙げ続けたイングランド人FWも当時34歳とキャリア終盤だったが、驚異的なダッシュ力と豪快なシュートは健在で、多くのゴールを陥れた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデニス・ベルカンプ(28)</span> 内に秘める闘争心と氷のような冷静さを併せ持つオランダの天才ストライカーは、卓越したボールテクニックと決定力を遺憾なく発揮。公式戦40試合に出場して22ゴールを記録しただけでなく、ゲームメークやアシストでも多大な貢献を果たした。その結果、選手が選ぶPFA年間最優秀選手賞と、記者が投票で選出するFWA年間最優秀選手賞をダブルで受賞する快挙を達成している。 2019.04.07 22:00 Sun5