キエッリーニが約半年ぶりに戦列復帰! 「最悪の時期はようやく脱した」

ユベントスに所属するイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが約6カ月ぶりの戦列復帰に安どの表情を見せている。キエッリーニは昨年8月30日に行われたトレーニング中に右ヒザ前十字じん帯を損傷。その後、長く辛いリハビリ生活を経て今月に全体練習へ復帰した。そして、16日にアリアンツ・スタジアムで行われたセリエA第24節のブレシア戦で初のベンチ入りを果たすと、チームが2-0のスコアでリードしていた77分にDFレオナルド・ボヌッチに代わって途中出場。ティフォージからの盛大なスタンディングオベーションの中、35歳のカピターノは10人のブレシアの反撃をきっちり抑え込み、クリーンシートに貢献した。
同試合後、キエッリーニはイタリア『スカイ・スポルト』で復帰の喜びを口にしている。

「最悪の時期はようやく脱したね。ただ、これからは難しい時期を迎えることになるよ」「今日に関しては外部からのエネルギー注入が必要だった。そういう意味で(スタンディングオベーションで歓迎した)みんなに感謝したい」

「今、僕にはより多くの仕事が必要だ。そして、チームメートを助けたい」

また、カピターノはここ数週間、苦戦が続くチームの現状について、そこまで悪い状態ではないと主張している。

「現在、チームはリーグで首位に立っていて、コッパ・イタリアでも勝ち進み、チャンピオンズリーグではラウンド16に進出している。自分がいない5カ月半の間にチームメートが行ってきた仕事に感謝しているよ」

「ここまで多くの試合を戦ってきた仲間のため、自分が熱意やパワーをもたらしたいと思っている」

また、今シーズンここまでのパフォーマンスを受けて、やや立場が危うくなってきているマウリツィオ・サッリ監督の状況についても、全く問題はないと考えているようだ。

「サッリは明らかに(ロッカールームのまとめ役としての)僕の力を必要としていないよ。ユーベは会長から各部署のスタッフまで団結しているからね」

キエッリーニ自身が認めるようにコンディションや試合勘の部分では今後しばらく時間がかかりそうだが、シーズン終盤に向けてビッグマッチが続く中で百戦錬磨のカピターノの復帰は大きな後押しとなるはずだ。