バルサがヘタフェとの上位対決制す! メッシのお膳立てからグリーズマンが技ありゴール《ラ・リーガ》

2020.02.16 02:05 Sun
Getty Images
バルセロナは15日、ラ・リーガ第24節でヘタフェと対戦し、2-1で勝利した。
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前節はメッシの圧巻3アシストでベティスとのシーソーゲームを制したバルセロナ。首位のレアル・マドリーとの勝ち点差は「3」のままだが、リーグ戦2連勝でコパ・デル・レイ敗退の悔しさを払拭した。今節の相手はバルセロナと勝ち点差「7」で3位につけるヘタフェ。徹底した守備で、ここまでバルセロナを凌ぐリーグ4位の20失点。この日のバルセロナはその守備に苦しむことになる。
マンツーマンと高い強度でボールを奪いに来る相手に得意のパスワークがなかなか機能せず、7割超えのポゼッションも最初のチャンスは14分のこと。ブスケッツの浮き球のパスにメッシが反応。オフサイドラインぎりぎりで抜け出すも、ループ気味のシュートはGKにキャッチされた。

対するヘタフェも少ないチャンスながらシュートに繋げる。22分に左サイドでブスケッツのパスミスを奪ったモリーナがボックスに斜めに侵入。シュートはCKとなったものの、その左CKで再びモリーナが頭でシュートを放つと、GKテア・シューテゲンが弾いたところをニョムが押し込み先制。しかし、直前にニョムのユムティティに対するファウルがあったとしてゴールは取り消しとなった。
冷や汗をかいたバルセロナだが、ここでジョルディ・アルバが負傷。フィルポとの交代を余儀なくされてしまう。それでも迎えた34分、最終ラインも敵陣に入って押し込む中で、ユムティティが出したボールをボックス手前のメッシがワンタッチで前方へ。このパスに抜け出したグリーズマンは左足アウトサイドで巧みにGKを躱すチップキックを流し込み、ホームチームが先制に成功した。

さらに39分には、途中出場のフィルポのグラウンダーのクロスを、ファティのスルーからファーサイドのセルジ・ロベルトが丁寧に流し込んで追加点。セルジ・ロベルトは今季初ゴールとなった。

前半同様にバルセロナが圧倒的な支配率を誇りながらも、やや堅い入りとなった後半戦。立ち上がりに2人を入れ替え軌道修正したヘタフェは粘り強く失点を防ぐ。すると66分、中盤を掻い潜って右サイドに開いたハイメ・マタに展開。そのクロスをアンヘルがインサイドステップのボレーで合わせ1点差に詰め寄った。

その直後にもヘタフェに決定的なシーンが訪れる。左から上がったクロスをアンヘルがヘディングシュート。GKテア・シューテゲンが弾いたところをハイメ・マタが詰めるが、寸前のところで掻き出され同点とはならなかった。

余裕のなくなってきたバルセロナ。74分に攻め上がったフィルポのクロスをファティがシュート。その跳ね返りがグリーズマンの下へ転がったが右足のシュートは枠の外へ。決定機を逃してしまった。

バルセロナはその後、アルトゥールやファティを下げてラキティッチ、ビダルを投入。追加点は奪えなかったが何とか逃げ切りに成功。2-1で勝利しリーグ戦3連勝。マドリーにプレッシャーをかけた。

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