退任の國學院久我山・清水恭孝監督、貫いたスタイル、そして求めた勝利《高校サッカー選手権》
2020.01.04 00:45 Sat
國學院久我山高校を率いる清水恭孝監督が、サッカーと人生を照らし合わせて持論を述べている。
3日に行われた第98回全国高校サッカー選手権大会の3回戦で昌平高校(埼玉県代表)に0-1で敗れた國學院久我山(東京都B代表)。幾度も決定機を作られるなか、必死に耐え忍んだが、後半アディショナルタイムに失点を許し、無念の敗戦を喫した。
清水監督は「よく頑張ってくれたと思いますけど、完敗ですね」と語り、この試合では選手たちに戸惑いがあったという。「ボールを握りたかったですけど、もう少し握れた時に自分たちらしさを出せたら良かったです。やはり守備に関わっている時間が長かったこともあり、マイボールになった時に焦りというか、少し消極的だったのかなと思います」
自分たちの形になかなか持ち込むことができなかった國學院久我山だが、土壇場のゴールで勝利を収めた昌平を含め、改めてサッカーの難しさを感じたとも語った。
「昌平さんだって最後にあれが入ったから良かったかもしれないですけど、入らなかったら何が起きたかわかりません。ポストを叩いたのは彼らの方が多いし、かといって我々がノーチャンスだったかと言われたらそうではないと思います」
開幕戦ではダブルハットトリックを達成するなど8ゴールを奪い、2回戦は退場者を出しながらPK戦で勝利。3回戦では後半ATでの惜敗と全く異なる試合展開を戦った國學院久我山。清水監督も「本当に様子が違う3試合だったと思います。そういった意味ではどの試合でも、自分たちが思い切ってできた形もありましたし、苦しい状況もありました。その中で彼らは精一杯やってくれたと思いますし、ピッチの中で表現してくれたと思います」と3試合を振り返り、選手たちを褒め称えている。
やってきたスタイルについて「相手が強かった時に、何もできなくて負けてしまう。自分たちがやりたいサッカーを丁寧にやって、それがダメなら負けても良いじゃんと言った瞬間にサッカーではない気がするんですよね」とスタイルを貫きながらも、勝つことを目指すことが大事だと語る。
また、「それはやはり、子供たちに伝えるにも『それで良いんだよ』と言った瞬間に、うまくいかなかったらやらなくて良いじゃんと言ってるのと同じだと思っています。それはしたくありませんでした。彼らが必死にやっているところを見て、本当によく頑張ってくれたなと。彼らにも成長させてもらいましたし、彼らも成長したのかなと思います」と信念を持って取り組んできたことを明かした。
勝ちにこだわったポゼッションサッカーを掲げ、4年ぶりに全国の舞台に駒を進めてきた國學院久我山。開幕戦で前原高校(沖縄県代表)に8-0の大勝を飾り、2回戦では専修大北上(岩手県代表)に退場者を出しながらもPK戦で競り勝ってきた。ベスト8には惜しくも届かなかったが、より一層、磨きをかけてこの舞台に戻ることを期待している。
3日に行われた第98回全国高校サッカー選手権大会の3回戦で昌平高校(埼玉県代表)に0-1で敗れた國學院久我山(東京都B代表)。幾度も決定機を作られるなか、必死に耐え忍んだが、後半アディショナルタイムに失点を許し、無念の敗戦を喫した。
清水監督は「よく頑張ってくれたと思いますけど、完敗ですね」と語り、この試合では選手たちに戸惑いがあったという。「ボールを握りたかったですけど、もう少し握れた時に自分たちらしさを出せたら良かったです。やはり守備に関わっている時間が長かったこともあり、マイボールになった時に焦りというか、少し消極的だったのかなと思います」
「昌平さんだって最後にあれが入ったから良かったかもしれないですけど、入らなかったら何が起きたかわかりません。ポストを叩いたのは彼らの方が多いし、かといって我々がノーチャンスだったかと言われたらそうではないと思います」
「ただ、これがサッカーだなと。我々が勝てるチャンスももちろんあったと思いますし、彼らの方が勝てるチャンスは多かったと思います」
開幕戦ではダブルハットトリックを達成するなど8ゴールを奪い、2回戦は退場者を出しながらPK戦で勝利。3回戦では後半ATでの惜敗と全く異なる試合展開を戦った國學院久我山。清水監督も「本当に様子が違う3試合だったと思います。そういった意味ではどの試合でも、自分たちが思い切ってできた形もありましたし、苦しい状況もありました。その中で彼らは精一杯やってくれたと思いますし、ピッチの中で表現してくれたと思います」と3試合を振り返り、選手たちを褒め称えている。
やってきたスタイルについて「相手が強かった時に、何もできなくて負けてしまう。自分たちがやりたいサッカーを丁寧にやって、それがダメなら負けても良いじゃんと言った瞬間にサッカーではない気がするんですよね」とスタイルを貫きながらも、勝つことを目指すことが大事だと語る。
また、「それはやはり、子供たちに伝えるにも『それで良いんだよ』と言った瞬間に、うまくいかなかったらやらなくて良いじゃんと言ってるのと同じだと思っています。それはしたくありませんでした。彼らが必死にやっているところを見て、本当によく頑張ってくれたなと。彼らにも成長させてもらいましたし、彼らも成長したのかなと思います」と信念を持って取り組んできたことを明かした。
勝ちにこだわったポゼッションサッカーを掲げ、4年ぶりに全国の舞台に駒を進めてきた國學院久我山。開幕戦で前原高校(沖縄県代表)に8-0の大勝を飾り、2回戦では専修大北上(岩手県代表)に退場者を出しながらもPK戦で競り勝ってきた。ベスト8には惜しくも届かなかったが、より一層、磨きをかけてこの舞台に戻ることを期待している。
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