神村学園がPK戦を制し2回戦進出!前々回王者・前橋育英が初戦敗退《高校サッカー選手権》

31日、第98回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が行われた。

浦和駒場スタジアムでは前橋育英(群馬県代表)vs神村学園(鹿児島県代表)が行われ、0-0のゴールレス。PK戦の末、神村学園が勝利した。

試合は、第96回大会(前々回)の優勝校である前橋育英が優勢に進める。立ち上がりから前からのプレスをかけていくと、5分にCKを獲得。クロスの折り返しをFW中村草太(11/2年)がボレーで決めるも、CKがラインを割っていたとしてノーゴールとなる。
その後も、前橋育英が前からプレス。また、裏を狙った攻撃で神村学園のゴールに迫る。23分には右サイドから崩すと、ボックス内左へ走り込んだDF並木歩己(3/3年)が反転シュートを放つも、神村学園のGK吉山太陽(17/2年)が足でセーブする。

防戦一方だった神村学園は30分、MF濵屋悠哉(14/3年) 左サイドからカットインしシュートを放つも、シュートは枠の上に外れる。35分には、濵屋が倒され神村学園がボックス手前でFKを獲得。自ら直接狙うも枠を捉えられない。

前橋育英はアタッキングサードまで持ち込むも、精度を欠き決定機を作れず。一方の神村学園は、前半アディショナルタイムにMF永吉飛翔(10/2年)がドリブルで持ち込みシュートチャンスとなるが、前橋育英DF相原大輝(4/3年)が間一髪クリアし、ゴールレスで前半を終える。

後半は互いに攻め合うオープンな展開に。62分には、前半に続き濵屋がカットインからボックス内でシュート。これが枠を捉えゴールとなるかと思われたが、相原がライン上でダイビングヘッドでクリアし、得点を許さない。

64分には前橋育英が反撃。MF山岸楓樹(8/3年)がボックス前で反転しDFをかわして左足シュート。しかし、これはGK正面に飛んでしまう。

得点が欲しい両チームは、70分に選手交代。神村学園はMF加治屋陸(16/3年)に代えてMF樋渡鯉太郎(6/3年)を、前橋育英は中村に代えてFW我妻岳(23/3年)を投入する。

それでも互いにゆずらず試合は後半アディショナルタイムへ。すると前橋育英がビッグチャンス。山岸がボールを奪いカウンター。ドリブルで持ち込み、左のMF倉俣健(9/3年)へパスを出すと、そのままシュート。ボールは枠を捉えるが、GK吉山がわずかに触れて得点を許さず。試合はPK戦にもつれ込む。

PK戦は神村学園が先行で3本目まで失敗なし。しかし、神村学園4人目のシュートをGK高橋怜士(1/3年)がセーブ。一方の前橋育英は枠を外す。5人目は互いに決め6人目へ。神村学園はしっかり決めるも、前橋育英5人目のシュートをGK吉山がセーブ。この結果、5-6で神村学園が勝利し2回戦へ駒を進めた。

前橋育英 0-0(4 PK 5) 神村学園