善戦アジア王者を逆転で退けた南米王者フラメンゴが決勝進出!《クラブ・ワールドカップ》
2019.12.18 05:00 Wed
FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)準決勝のフラメンゴ(ブラジル)vsアル・ヒラル(サウジアラビア)が17日にカタールのカリファ国際スタジアムで行われ、3-1で逆転勝利したフラメンゴの決勝進出が決まった。
一方、アル・ヒラルは1-0で勝利したエスペランス戦から先発2人を変更。初戦でベンチスタートとなっていたゴミスとジョビンコの両エースがスタメンに復帰した。
試合は立ち上がりから猛烈なハイプレスを仕掛けたアル・ヒラルが相手の虚を突きペースを掴む。それでも、最初の決定機はフラメンゴに訪れる。15分、セットプレーの二次攻撃からGKがポジションを空けたところをジェルソンがダイレクトシュートで狙うが、これはわずかに枠の右へ外れた。
格下と思われた相手にまさかの先制を許す苦しい流れとなったフラメンゴは、ガビゴルを最前線に配した[4-2-3-1]から、ガビゴルとブルーノ・エンリケを2トップで並べた[4-3-1-2]にシステムを変更。
この布陣変更をキッカケに徐々にボールを持てるようになるが、高い組織力とハイインテンシティを誇るアジア王者ノソリッドな守備に苦戦。さしたる決定機を作れない中、フラストレーションを溜める形で前半を終えることになった。
それでも、ハーフタイムを経て戦術面、メンタル面をきっちり整えてきたフラメンゴは後半立ち上がりに追いつく。49分、ボックス手前右のハーフスペースでボールを引き出したエベルトン・リベイロのショートスルーパスに抜け出したブルーノ・エンリケがシュートを匂わせながら左でフリーのデ・アラスカエタにプレゼントパス。これをウルグアイ代表MFが難なく流し込んだ。
この同点ゴールでドーハに大挙した熱狂的なサポーターが沸き立つ中、ようやく本来のアタッキングフットボールを展開する南米王者は畳み掛ける攻めを見せる。だが、アル・ヒラルも前半のように攻撃はうまくいかないものの、守備では粘りの対応で逆転を許さない。
その後はフラメンゴペースも拮抗した状況が続いた中、一瞬の隙を突いた南米王者が逆転に成功する。78分、右サイド深くに侵攻したラフィーニャが絶妙なクロスを上げると、これをニアにフリーで入り込んだブルーノ・エンリケが頭で合わせた。さらに直後の82分にはデ・アラスカエタのスルーパスに抜け出したブルーノ・エンリケがボックス左でグラウンダーのクロスを入れると、これが相手DFのオウンゴールを誘い、瞬く間にリードを2点に広げた。
一方、この連続失点で気持ちが切れたアル・ヒラルは直後にカリージョが相手選手への危険なタックルで一発退場に。この退場が試合の大勢を決することになり、アジア王者を逆転で退けたフラメンゴが決勝進出。21日に行われる決勝では世界王者を懸けてモンテレイ(メキシコ)vsリバプール(イングランド)の勝者と対戦する。
また、善戦も南米王者に屈したアル・ヒラルは、前述の2チームの敗者との3位決定戦に臨むことになる。
なお、同日行われた5位決定戦のアル・サッド(カタール)vsエスペランス(チュニジア)は、エスペランスが6-2で勝利した。この結果、エスペランスの5位、開催国王者アル・サッドの6位フィニッシュが決定した。
試合は立ち上がりからアフリカ王者ペースで進むと、エルフニ、バドリが15分までに2ゴールを奪取。さらに、25分にはボックス内でのハンドでアル・サッドDFアブデルカリムがPKを与えてしまい、このプレーで一発退場に。これを再びバドリが決めた。
その後は数的不利のアル・サッドが2つのPKによるゴールで意地を見せたものの、過密日程の中で数的優位を生かしたエスペランスが、エルフニのハットトリックの活躍などで大会史上最多6ゴールを奪い、対アジア勢初勝利を挙げて今大会を5位で終えた。
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コパ・リベルタドーレスを制した南米王者フラメンゴと、2回戦でアフリカ王者エスペランスを退けたアジア王者アル・ヒラルによる決勝進出を懸けた一戦。今大会初戦に臨むフラメンゴは、GKジエゴ・アウベスやラフィーニャ、フィリペ・ルイスとヨーロッパで活躍した百戦錬磨のベテラン、ガブリエウ・バルボサとデ・アラスカエタ、ブルーノ・エンリケと破壊力抜群のアタッキングユニットが先発に名を連ねた。試合は立ち上がりから猛烈なハイプレスを仕掛けたアル・ヒラルが相手の虚を突きペースを掴む。それでも、最初の決定機はフラメンゴに訪れる。15分、セットプレーの二次攻撃からGKがポジションを空けたところをジェルソンがダイレクトシュートで狙うが、これはわずかに枠の右へ外れた。
一方、良い立ち上がりを見せたアル・ヒラルは直後の16分にアル・ドサリのゴール前の抜け出しからアル・ドサリ、ゴミスとボックス内で決定的なシュートを放つが、これを決め切れない。しかし、18分にはボックス手前のジョビンコを起点に右サイド深くに侵入したアル・ブライクにパスが繋がると、グラウンダーの折り返しをフリーのアル・ドサリが右足ダイレクトシュートで決め切った。
格下と思われた相手にまさかの先制を許す苦しい流れとなったフラメンゴは、ガビゴルを最前線に配した[4-2-3-1]から、ガビゴルとブルーノ・エンリケを2トップで並べた[4-3-1-2]にシステムを変更。
この布陣変更をキッカケに徐々にボールを持てるようになるが、高い組織力とハイインテンシティを誇るアジア王者ノソリッドな守備に苦戦。さしたる決定機を作れない中、フラストレーションを溜める形で前半を終えることになった。
それでも、ハーフタイムを経て戦術面、メンタル面をきっちり整えてきたフラメンゴは後半立ち上がりに追いつく。49分、ボックス手前右のハーフスペースでボールを引き出したエベルトン・リベイロのショートスルーパスに抜け出したブルーノ・エンリケがシュートを匂わせながら左でフリーのデ・アラスカエタにプレゼントパス。これをウルグアイ代表MFが難なく流し込んだ。
この同点ゴールでドーハに大挙した熱狂的なサポーターが沸き立つ中、ようやく本来のアタッキングフットボールを展開する南米王者は畳み掛ける攻めを見せる。だが、アル・ヒラルも前半のように攻撃はうまくいかないものの、守備では粘りの対応で逆転を許さない。
その後はフラメンゴペースも拮抗した状況が続いた中、一瞬の隙を突いた南米王者が逆転に成功する。78分、右サイド深くに侵攻したラフィーニャが絶妙なクロスを上げると、これをニアにフリーで入り込んだブルーノ・エンリケが頭で合わせた。さらに直後の82分にはデ・アラスカエタのスルーパスに抜け出したブルーノ・エンリケがボックス左でグラウンダーのクロスを入れると、これが相手DFのオウンゴールを誘い、瞬く間にリードを2点に広げた。
一方、この連続失点で気持ちが切れたアル・ヒラルは直後にカリージョが相手選手への危険なタックルで一発退場に。この退場が試合の大勢を決することになり、アジア王者を逆転で退けたフラメンゴが決勝進出。21日に行われる決勝では世界王者を懸けてモンテレイ(メキシコ)vsリバプール(イングランド)の勝者と対戦する。
また、善戦も南米王者に屈したアル・ヒラルは、前述の2チームの敗者との3位決定戦に臨むことになる。
なお、同日行われた5位決定戦のアル・サッド(カタール)vsエスペランス(チュニジア)は、エスペランスが6-2で勝利した。この結果、エスペランスの5位、開催国王者アル・サッドの6位フィニッシュが決定した。
試合は立ち上がりからアフリカ王者ペースで進むと、エルフニ、バドリが15分までに2ゴールを奪取。さらに、25分にはボックス内でのハンドでアル・サッドDFアブデルカリムがPKを与えてしまい、このプレーで一発退場に。これを再びバドリが決めた。
その後は数的不利のアル・サッドが2つのPKによるゴールで意地を見せたものの、過密日程の中で数的優位を生かしたエスペランスが、エルフニのハットトリックの活躍などで大会史上最多6ゴールを奪い、対アジア勢初勝利を挙げて今大会を5位で終えた。
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