【CLグループD総括】ユーベ苦戦も首位通過、レバークーゼン追い上げ及ばずアトレティコ突破

2019.12.14 18:03 Sat
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戦前の予想通り、ユベントスアトレティコ・マドリーが突破を果たしたグループD。ユベントスは苦しい試合を制す勝負強さを武器に2試合を残して突破を決め、アトレティコはレバークーゼンの追い上げにあった中、最終節を勝利して自力で突破を果たした。ロコモティフ・モスクワはユベントスに惜敗する戦いを見せるも、レバークーゼンに対しての1勝に終わった。

■グループD順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ユベントス[16/5/1/0/8]
2.アトレティコ・マドリー[10/3/1/2/3]
3.レバークーゼン[6/2/0/4/-4]
4.ロコモティフ・モスクワ[3/1/0/5/-7]

◆苦戦続きも勝負強さは健在~ユベントス~
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5勝1分けと結果だけを見れば危なげなくグループステージを戦ったように思われるが、グループ最弱と見られたロコモティフにいずれも薄氷を踏む勝利と決して安泰ではなかった。ポゼッションを志向するサッリ体制への移行期間ということもあり試合内容も芳しくなかったが、厳しい試合をモノにするクラブ伝統の勝負強さは健在だった。とりわけ、FWロナウドが不調だった中、FWディバラの活躍が光ったグループステージとなった。
◆格下には危なげなくノルマのGS突破~アトレティコ・マドリー~
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最終節まで突破を決められず苦戦を強いられたアトレティコだったが、ライバルのレバークーゼンには1勝1敗、格下のロコモティフに2連勝と、勝つべき相手からきっちりと勝ち点を拾っていたことが2位通過に繋がった。FWグリーズマンの移籍、FWジエゴ・コスタの長期離脱と得点力に問題を抱えていた中、FWモラタと新戦力のFWフェリックスがそれぞれ2ゴールを挙げ、何とかチームをノルマのグループステージ突破に導いた。

◆追い上げ及ばず~レバークーゼン~
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初戦のロコモティフ戦に敗れて躓き3連敗スタートと絶望的な状況から2連勝し、最終節に突破の望みを繋げたのはレバークーゼンが示した底力だった。攻撃偏重なスタイルを貫き、堅守を誇るユベントスとアトレティコに立ち向かっていく構図となった中、ユベントスには通じない面があったものの、とりわけアトレティコとのホーム戦では充実の内容で勝利を手にした。ただ、追い上げ及ばず3位でELに回ることとなった。
◆昨季に続き1勝で最下位~ロコモティフ・モスクワ~
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2季連続のCL出場となったロコモティフだったが、昨季同様に1勝に終わり、最下位に沈んだ。初戦のレバークーゼン戦を制し白星スタートとしたものの、続くアトレティコ戦を完敗すると、ユベントスとの連戦では善戦しながらも終わってみれば連敗となってしまった。インテルから加入したMFジョアン・マリオは中盤で存在感を示したが、チームを劇的に変えるには至らなかった。

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