【日本代表プレビュー】システムは3バックと予想! 経験不足をどうカバーするか《E-1選手権/中国vs日本》
2019.12.10 12:21 Tue
10日、EAFF E-1サッカー選手権2019で日本代表は中国代表と対戦する。
11月はアウェイでキルギス代表とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選、ホームでベネズエラ代表とキリンチャレンジカップ2019を戦った日本。2チーム編成で臨んだ2試合では明暗が分かれた。
今回のE-1選手権は国内組の選手で構成され、東京オリンピック世代の選手も多く招集。中国、韓国、香港との東アジア王者を決める戦いに挑むこととなる。
◆経験不足をどうカバーするか
4日に発表されたメンバーは前述の通り。Jリーグを戦うメンバーの中に、U-22日本代表の選手を加えた形となる。
選手の大半は7日のJ1最終節を戦っており、移動を含めて中2日。厳しい日程の中での試合となるが、経験を積むという点では重要な3試合となるだろう。
A代表の舞台を経験しているメンバーという点では9名になるが、それでも経験不足と言わざるを得ないだろう。東京オリンピック、そしてこの先のA代表の活動に向けても、代表経験者が軸となり、周りの選手の成長と経験に繋げることが主題となりそうだ。
◆新監督の下で戦う中国
中国代表はマルチェロ・リッピ監督がW杯アジア2次予選の結果を受けて退任。後任に、かつて中国代表としても活躍し、エバートンでもプレー経験があるリ・ティエ氏が就任した。
新チームで臨む今回のE-1選手権だが、リッピ監督が招集していたFWエウケソン(広州恒大)は不在。国内メンバーで構成されており、日本と同じ状況だ。
国を挙げて強化を進めている段階だが、W杯アジア2次予選でも苦戦しているだけに、日本としてはしっかりと勝利を収めたいところだ。
◆システムは3バックか
招集されているメンバーを見る限り、システムとしては3バックを採用すると予想する。A代表では一時期を除き、一貫して[4-2-3-1]のシステムを採用してきたが、今大会は五輪代表が採用する[3-4-2-1]となるだろう。
ただの数字の並びとも捉えられるが、4バックと3バックの原則は異なってくる。単純にウイングバックが引いて5枚になるか、4枚のままで守るのかという差もあるが、中盤の構成も変わるだけに、[3-4-2-1]となればA代表経験者も新たな挑戦となる。
森保一監督は11月の代表活動でも4バックを採用していたが、DF室屋成(FC東京)が辞退したことでサイドバックの枚数が足りない。DF橋岡大樹(浦和レッズ)とDF菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)が追加されたが、それでも3バックがベースとなるだろう。
◆予想フォーメーション[3-4-2-1]
GK:中村航輔
DF:畠中槙之輔、三浦弦太、佐々木翔
MF:橋岡大樹、井手口陽介、大島僚太、菅大輝
MF:仲川輝人、鈴木武蔵
FW:上田綺世
監督:森保一
日本の予想スタメンだが、守護神は中村と予想する。同じく招集されたGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)はコパ・アメリカ以来の招集。広島では守護神として活躍しているだけに、今大会での出番はありそうだ。一方のGK小島亨介(大分トリニータ)は、Jリーグでも出場機会がないだけに出番は難しいところだろう。
最終ラインの3枚は、畠中、三浦、佐々木の代表経験者と予想する。森保監督の戦い方も知っている3人が、新たな3バックという戦い方にどうアジャストしていくか。11月のベネズエラ戦では4バックながら並んだ3人が、しっかりと汚名返上したいところだろう。
中盤は、ボランチに井手口と大島、右ウイングバックに橋岡、左ウイングバックに菅と予想する。大島に関しては、柴崎岳(デポルティボ)の代役としての活躍が期待され、井手口は終盤に上げてきた調子を代表でも発揮できるかに注目だ。
橋岡と菅に関しては、U-22代表でもウイングバックを経験し、チームでも慣れ親しんだポジション。A代表でどこまでできるかを見せてもらいたい。
シャドーにはJ1得点王でMVPの仲川輝人(横浜F・マリノス)、そして鈴木が入ると予想。鈴木はクラブでも同じポジションで起用されることが多く、トップで起用されるよりも良さが出る可能性がある。一方の仲川は、クラブではよりワイドなポジションで使われているが、中央でのプレーも問題ない。上手く相手とのバランスを見て、ポジションどりをしてもらいたい。
1トップは、上田と予想する。悔しさがの残ったコパ・アメリカ以来のA代表招集となるが、大学サッカー部を辞めてまで前倒し入団した鹿島ではゴールも記録。半年間の成長を見せる時が来たと言えるだろう。
◆国の威信を懸けた戦い
大事な初戦となる中国代表戦。3連戦となるだけに、初戦は大事となる。
「結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くする、選手もチームも成長するということを考えながら戦っていきたいと思います」と森保監督はメンバー発表時の会見で語っていたが、単なる経験で終わらせるつもりはない。そのためにも、初戦で勝つことは重要となる。
経験不足、連携不足も散見される可能性は高いが、どこまで戦えるのか。「我々が対戦国以上に日本のために戦って勝つ」と森保監督が口にした通り、国の威信を懸けて戦ってもらいたい。
E-1選手権の中国代表戦は、10日(日)19時30分にキックオフを迎える。
11月はアウェイでキルギス代表とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選、ホームでベネズエラ代表とキリンチャレンジカップ2019を戦った日本。2チーム編成で臨んだ2試合では明暗が分かれた。
◆経験不足をどうカバーするか
Getty Image
4日に発表されたメンバーは前述の通り。Jリーグを戦うメンバーの中に、U-22日本代表の選手を加えた形となる。
選手の大半は7日のJ1最終節を戦っており、移動を含めて中2日。厳しい日程の中での試合となるが、経験を積むという点では重要な3試合となるだろう。
今回のメンバーでA代表として継続的に呼ばれているのは、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、MF橋本拳人(FC東京)、FW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)の3名のみ。11月に久々に呼ばれたメンバーも加えれば、GK中村航輔(柏レイソル)、DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、DF三浦弦太(ガンバ大阪)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、MF井手口陽介(ガンバ大阪)が居る。
A代表の舞台を経験しているメンバーという点では9名になるが、それでも経験不足と言わざるを得ないだろう。東京オリンピック、そしてこの先のA代表の活動に向けても、代表経験者が軸となり、周りの選手の成長と経験に繋げることが主題となりそうだ。
◆新監督の下で戦う中国
中国代表はマルチェロ・リッピ監督がW杯アジア2次予選の結果を受けて退任。後任に、かつて中国代表としても活躍し、エバートンでもプレー経験があるリ・ティエ氏が就任した。
新チームで臨む今回のE-1選手権だが、リッピ監督が招集していたFWエウケソン(広州恒大)は不在。国内メンバーで構成されており、日本と同じ状況だ。
国を挙げて強化を進めている段階だが、W杯アジア2次予選でも苦戦しているだけに、日本としてはしっかりと勝利を収めたいところだ。
◆システムは3バックか
(C)CWS Brains,LTD.
招集されているメンバーを見る限り、システムとしては3バックを採用すると予想する。A代表では一時期を除き、一貫して[4-2-3-1]のシステムを採用してきたが、今大会は五輪代表が採用する[3-4-2-1]となるだろう。
ただの数字の並びとも捉えられるが、4バックと3バックの原則は異なってくる。単純にウイングバックが引いて5枚になるか、4枚のままで守るのかという差もあるが、中盤の構成も変わるだけに、[3-4-2-1]となればA代表経験者も新たな挑戦となる。
森保一監督は11月の代表活動でも4バックを採用していたが、DF室屋成(FC東京)が辞退したことでサイドバックの枚数が足りない。DF橋岡大樹(浦和レッズ)とDF菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)が追加されたが、それでも3バックがベースとなるだろう。
◆予想フォーメーション[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:中村航輔
DF:畠中槙之輔、三浦弦太、佐々木翔
MF:橋岡大樹、井手口陽介、大島僚太、菅大輝
MF:仲川輝人、鈴木武蔵
FW:上田綺世
監督:森保一
日本の予想スタメンだが、守護神は中村と予想する。同じく招集されたGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)はコパ・アメリカ以来の招集。広島では守護神として活躍しているだけに、今大会での出番はありそうだ。一方のGK小島亨介(大分トリニータ)は、Jリーグでも出場機会がないだけに出番は難しいところだろう。
最終ラインの3枚は、畠中、三浦、佐々木の代表経験者と予想する。森保監督の戦い方も知っている3人が、新たな3バックという戦い方にどうアジャストしていくか。11月のベネズエラ戦では4バックながら並んだ3人が、しっかりと汚名返上したいところだろう。
中盤は、ボランチに井手口と大島、右ウイングバックに橋岡、左ウイングバックに菅と予想する。大島に関しては、柴崎岳(デポルティボ)の代役としての活躍が期待され、井手口は終盤に上げてきた調子を代表でも発揮できるかに注目だ。
橋岡と菅に関しては、U-22代表でもウイングバックを経験し、チームでも慣れ親しんだポジション。A代表でどこまでできるかを見せてもらいたい。
シャドーにはJ1得点王でMVPの仲川輝人(横浜F・マリノス)、そして鈴木が入ると予想。鈴木はクラブでも同じポジションで起用されることが多く、トップで起用されるよりも良さが出る可能性がある。一方の仲川は、クラブではよりワイドなポジションで使われているが、中央でのプレーも問題ない。上手く相手とのバランスを見て、ポジションどりをしてもらいたい。
1トップは、上田と予想する。悔しさがの残ったコパ・アメリカ以来のA代表招集となるが、大学サッカー部を辞めてまで前倒し入団した鹿島ではゴールも記録。半年間の成長を見せる時が来たと言えるだろう。
◆国の威信を懸けた戦い
(C)CWS Brains,LTD.
大事な初戦となる中国代表戦。3連戦となるだけに、初戦は大事となる。
「結果にこだわりつつ、この大会でも選手層を厚くする、選手もチームも成長するということを考えながら戦っていきたいと思います」と森保監督はメンバー発表時の会見で語っていたが、単なる経験で終わらせるつもりはない。そのためにも、初戦で勝つことは重要となる。
経験不足、連携不足も散見される可能性は高いが、どこまで戦えるのか。「我々が対戦国以上に日本のために戦って勝つ」と森保監督が口にした通り、国の威信を懸けて戦ってもらいたい。
E-1選手権の中国代表戦は、10日(日)19時30分にキックオフを迎える。
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