上下関係なし? 試合前日練習は45分? 主将の大和海里が明かす昌平の強み《高校サッカー選手権》

18日、第98回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が行われた。

2年ぶり3回目の出場となった昌平高校(埼玉県代表)は、初出場となる興國高校(大阪府代表)と初戦を迎える。主将のMF大和海里は、昌平の特徴や強みについて言及した。

◆MF大和海里(昌平高校)
「結構めずらしいと思うんですけど、うちのチームは1年生から3年生まで上下関係がなくて、1年生が3年生に普通に呼び捨てで呼びます。試合中のコーチングも上下関係なく、同学年と同じような厳しい声も飛びます。そういう部分が昌平の自由なサッカー、パスサッカーであったり、ボールを大事にするうえで、やりづらさがなくなったりしています。個性派と呼ばれる選手も多いですし、そういう選手たちをまとめるのは結構大変なんですけど(笑) 」
「そういう選手たちをまとめることで、周りからも昌平ってすごく良いサッカーをするなと思われたりすると思うので、そういうところは昌平の見せどころだと思います。良いサッカーをして勝っていきたいです」

──上下関係がないという点で、1年生で入学した時に戸惑いはあったか
「3年生もすごく優しかったですし、僕が1年生の時も、今、明治大学にいる石井(優輝)くんだったり、佐相(壱明)くんたちがいた中で、試合中とかは『出せよ』とか言っても、全然大丈夫でした。プロ(内定)の選手に自分の意見を2つ下ながら言うのは最初は戸惑いました。しっかりと意思を伝えるということが昌平のサッカーには大事になるので、そういう部分では今、受け継がれている部分の一つかなと思います」──昌平の強み
「選手たち同士で決めごとかというと、特にありません。特にないからこそ自由にできるのかなと思います。あと、昌平は試合の前日に練習を45分くらいしかしません。アップとダウンで45分になるので、非常に短いと思われるかもしれないですけど、そのなかで、精度の高い練習、質の高い練習ができているからこそ勝てていると思ってもらえるような取り組みを日ごろからしているのが、昌平の強みかなと思います」