途中出場のペペが圧巻の直接FK2発! 後半AT弾で劇的逆転のアーセナルが3連勝!《EL》

ヨーロッパリーグ(EL)・グループF第3節、アーセナルvsヴィトーリアが24日に行われ、アーセナル3-2で逆転勝利した。ここまでターンオーバーを採用しながらも2連勝を飾っているアーセナル。直近のリーグ戦でシェフィールド・ユナイテッド相手に喫した敗戦からのバウンスバックが求められる今回の一戦に向けては、ジョー・ウィロックを除く先発10人を変更。1トップにラカゼット、2列目にメイトランド=ナイルズ、スミス=ロウ、マルティネッリを起用した。立ち上がりから押し込まれる展開となったアーセナルは8分に早くも失点を喫する。V・ガルシアからの鋭角なマイナスパスをボックス右で受けた元トッテナムのMFマーカス・エドワーズに巧みなステップワークでDFが外され、利き足とは逆の右足のシュートを流し込まれた。
今大会初失点を喫したアーセナルはすぐさま反撃を開始。しかし、相手の出足鋭い球際に苦戦し、幾度もカウンターを許す厳しい展開に。それでも、何とか2失点目を凌ぐと、32分に波状攻撃から左サイドに流れたボールを拾ったティアニーが絶妙なクロスを入れると、これをゴール前に飛び込んだマルティネッリが頭で合わせた。

絶好調マルティネッリのゴールで追いついたアーセナルはここから畳みかける攻めを見せるが、直後に不用意なミスから痛恨の失点。37分、自陣中央でトレイラから短いパスを受けたメイトランド=ナイルズが痛恨のトラップミス。これを奪われてショートカウンターを浴びると、ダビドソンのシュートは左ポストに救われるが、こぼれ球をドゥアルチに豪快に蹴り込まれた。格下相手にまさかのビハインドで試合を折り返したアーセナルは、メイトランド=ナイルズとウィロックを下げてハーフタイム明けにダニ・セバージョスとグエンドウジを同時投入。

この交代で攻勢を強めるホームチームは54分、左サイド深くに侵入したティアニーのクロスのこぼれ球をゴール前でフリーのスミス=ロウが右足で蹴り込むが、やや足下に入り過ぎたか枠の右に外してしまう。

その後もリスクを冒して攻勢に出るアーセナルだが、最前線のラカゼットが精彩を欠きゴールが遠い。この状況を受けて、エメリ監督は75分にラカゼットを下げてペペを投入。すると、この交代が同点ゴールをもたらす。

80分、ボックス右手前の好位置で得たFKの場面でキッカーのペペが得意の左足で直接狙うと、壁の逆側のオープンサイドを狙った絶妙なシュートがゴール左隅に決まった。

2-2のタイに戻った試合はここからオープンな展開に。ヴィトーリアがダビドソンのボックス左からのシュートで決定機を作れば、アーセナルもペペのお膳立てからマルティネッリ、ホールディングと決定機を創出。だが、ここはGKミゲル・シウバのビッグセーブに遭う。

このまま2-2のスコアで終了かに思われたが、最後の最後にアーセナルが劇的ゴールを奪う。92分、グエンドウジの果敢な持ち上がりから得たペナルティアーク付近のFKの場面でキッカーを務めたのはペペ。1点目と同じようなモーションから左足を振り抜くと、これがゴール左上隅の完璧なコースに決まった。

そして、試合はこの直後にタイムアップを迎え、途中出場のペペの圧巻の直接FK2発で試合を引っくり返したアーセナルがグループステージ3連勝を飾った。