捨てる神あれば拾う神あり…官僚暴行の元ロシア代表MFの所属先が決定

2019.09.30 14:10 Mon
Getty Images
ロシア・プレミアリーグのFCロストフが、フリーとなっていたもとロシア代表MFパベル・ママエフ(31)の獲得を発表した。契約期間は2年間となる。
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ママエフは、CSKAモスクワやFCクラスノダールでプレー。しかし、2018年10月に官僚への暴行容疑で逮捕され、1年半の禁錮刑が言い渡されていた。事件が起こったのは2018年10月9日。韓国系の出自で産業貿易省の官僚のデニス・パク氏ら2人と、モスクワの高級カフェで居合わせたママエフとゼニトFWアレクサンドル・ココリンは、酒に酔っていた影響もあって椅子を用いて民族差別的動機による暴行を加えた。被害に遭ったパク氏が警察を呼ぶ前に医療機関に助けを求めるほど、過激なものだったという。
今年5月に有罪判決が下され、1年半の禁錮刑を言い渡された2人だったが、今月に入り仮釈放。ココリンはゼニトと契約を結びなおしたものの、ママエフはFCクラスノダールを解雇。所属チームがない状況だった。

ロシア・プレミアリーグで280試合に出場し34ゴール33アシスト、ロシア代表としても15試合に出場しているママエフを獲得したFCロストフ。かつてロシア代表として活躍したヴァレリ・カルピン監督は、これらの事件を過去のものとし、能力の高さを認めて獲得すると語った。
「パベル・ママエフは、ロシア代表レベルのフットボーラーだ。過去1年に彼に起きたことは、全て過去のこと。この間に、彼は自分自身でも多くのことを理解したと思う」

「ロストフでは、彼は自分のキャリアを取り戻し、我々を助けてくれることだろう。全ては彼自身にかかっている」

「クラブの経営陣とともにパベルと話をし、彼の気持ちに満足している。パベルはフィールドの中盤であれば、どのポジションでもプレー可能だ」

なお、ママエフは中断を挟み春に再開するリーグの後半戦から出場が可能となる。

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