【セリエA・シーズンプレビュー】コンテ・インテルが9連覇目指すサッリ・ユーベの対抗馬になれるか

2019.08.24 12:00 Sat
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2019-20シーズンのセリエAが24日に開幕する。昨季はFWロナウドの加入したユベントスが難なく8連覇を達成した。ただ、シーズン終了後にチャンピオンズリーグ(CL)で結果を出せなかったことが響き、個人セリエA5連覇を果たしたアッレグリ監督が事実上の解任となり、チェルシーで同じく事実上の解任に遭っていたサッリ監督を招へい。そのユベントスが新シーズンも優勝の大本命となるが、現在のユベントス黄金時代の礎を築き上げたコンテ監督を迎えたインテルが対抗馬になれるかに注目だ。
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◆的確補強で戦力アップ! サッリ・スタイルに順応できるか~ユベントス~
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セリエAでは盤石の戦いぶりで8連覇を成し遂げたユベントスだったが悲願のCL制覇を狙うべく、思い切って改革を断行した。手堅い試合運びで安定感をもたらすアッレグリ監督から、ポゼッションスタイルで能動的に相手を崩すスタイルを好むサッリ監督に指揮を委ねた。補強に関してもメガクラブとの激しい争奪戦となった中、昨季アヤックスのCL4強進出に大きく貢献した20歳のDFデ・リフトを獲得。高齢化が進むバックラインに新世代のNo.1ディフェンダーを迎え入れた。また、移籍金をかけずにMFラムジーとMFラビオを加え、課題となっていた中盤のクオリティ不足解消を図り、戦力アップに成功したと言える。机上ではサッリ監督の戦術と、加えた新戦力の特長がマッチするように思われるが、チェルシーではフロントやサポーターと衝突したサッリ監督をユベントスはうまく操縦できるだろうか。◆コンテが古巣ユーベの連覇を止める~インテル~
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スパレッティ体制2季目となった昨季は優勝争いが期待されながら、何とか4位に滑り込み、CL出場権を獲得するのがやっとだったインテル。フロントは思うような結果を残せないスパレッティ監督を見切り、ユベントス黄金時代を築き上げたコンテ監督を招へいした。チームのために惜しみなく戦うスタイルを好む指揮官の要望に沿い、MFナインゴランやFWイカルディといった扱い難いプレーヤーを排除。代わってMFバレッラやMFセンシといった中盤のダイナモを獲得した。また、アトレティコ・マドリーの戦う象徴だったDFゴディンも迎え入れ、3バックを形成することが予想される守備陣の強化を図った。そして最前線にはユベントスとの争奪戦を制してFWルカクを獲得。イカルディに代わる得点源として十分な実績を持つストライカーの獲得でユベントスの連覇を止めにかかる。
◆戦力維持+ロサーノでユーベに挑戦~ナポリ~
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ユベントスの対抗としてインテルの次に推したいのがナポリだ。昨季はアンチェロッティ監督がさすがの手腕を発揮し、サッリ前監督の築き上げたチームをうまく引き継いだ。ユベントスの脅威にこそなれなかったものの、シーズンを通して2位の座をキープし続け、安定した戦いを見せた。そのナポリは退団したDFアルビオルの代役にローマから対人能力に長けたDFマノラスを補強。MFハメス・ロドリゲスの獲得には至らなかったが、メキシコの至宝FWロサーノを獲得した上、主力に移籍はなく、ユベントスが躓くようなことがあった際には虎視眈々と隙を狙いたい。

◆フォンセカ新体制で巻き返し~ローマ~
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モンチSD(スポーツ・ディレクター)の目論見が外れ、補強した選手たちがことごとく機能せず、昨季はシーズン途中にディ・フランチェスコ監督が解任の憂き目に遭った。巻き返しを図る新シーズンは、シャフタールで実績を挙げていたフォンセカ監督を招へい。ローマのクラブカラーがマッチしそうな攻撃志向の強いサッカーを展開することを好む指揮官を迎え、昨季の弱点となっていたGKにパウ・ロペス、センターバックにDFマンチーニを加え、巻き返しを狙う。
◆ビッグクラブ初采配ジャンパオロに一蓮托生~ミラン~
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あと一歩でCL出場権を手にできなかったミランはガットゥーゾ監督を事実上解任し、サンプドリアでボールをつなぐサッカーを展開していたジャンパオロ監督を招へい。FFP違反により、この夏は大きく動くことができず、即戦力はDFテオ・エルナンデスとMFベナセル程度だ。レオナルドSDが責任を取って辞任し、マルディーニ氏がテクニカル・ディレクターに就任した中、変革の続くミランはビッグクラブ初采配のジャンパオロ監督の手腕に命運を託した格好だ。

◆知将ガスペリーニと共に初のCL出場へ~アタランタ~
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ガスペリーニ監督3季目を迎えた昨季、中小クラブに過ぎないアタランタが3位フィニッシュを果たすサプライズを起こし、クラブ史上初のCL出場権を手にした。引き抜きの噂もあった中、ガスペリーニ監督が留まったチームは、大半の主力が残留。一方でFWムリエルとDFシュクルテルといった実力者が加入し、戦力を向上させている。ガスペリーニ監督のマンツーマン戦術が浸透している中、欧州最高峰の舞台でアタランタ旋風を巻き起こす。

◆冨安のセリエA初挑戦~ボローニャ~
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シント=トロイデンと日本代表で結果を残し、セリエAの舞台にやってきた冨安にも注目だ。守備の国イタリアで日本人として初めてセンターバックが挑戦することになる中、コミュニケーションがより必要となるポジションで、冨安は言葉の壁を乗り越えて確固たる地位をボローニャで築くことができるかに注目だ。

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センターバック獲得急務のユベントスがアラウホを狙うも、バルセロナは最初のオファーを拒否

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