この監督交代のペースって過去に比べても早いんだけど効果ってあるの!? の巻/倉井史也のJリーグ

2019.05.30 16:30 Thu
©超ワールドサッカー
またしても監督交代ですか、そうですか。監督交代って劇薬だけど効果って上がるんですかね。ってなことをちょっと調べてみましょうか。まずは今季のリーグ戦のデータから。

【4月17日】神戸
フアン・マヌエル・リージョ監督 → 吉田孝行監督
◆その後の成績
●●●●●○

【5月5日】鳥栖
ルイス・カレーラス監督 → 金明輝監督
◆その後の成績
○○○
【5月12日】清水
ヤン・ヨンソン監督 → 篠田善之監督
◆その後の成績
△○

ふむふむ、神戸以外は結構早く結果が出てるもんですな。ただ、監督交代のプラス効果が出るのは3試合までっていう俗説もあるんで、2018年、監督交代をしたチームの交代前順位と最終順位はどうなったかを調べておきましょう。
【4月2日】浦和
堀孝史監督 → 大槻毅監督代行 → オズワルド・オリヴェイラ監督
17位 → 5位

【5月13日】柏
下平隆宏監督 → 加藤望監督 → 岩瀬健監督代行
11位 → 17位

【7月23日】G大阪
レヴィー・クルピ監督 → 宮本恒靖監督
16位 → 9位

【9月17日】神戸
吉田孝行監督 → フアン・マヌエル・リージョ監督
8位 → 10位

【10月18日】鳥栖
マッシモ・フィッカデンティ監督 → 金明輝監督
17位 → 14位

えーい、本当は過去5年ってやろうかとおもったんだけど、2015年、2016年って2ステージ制。そうなると、どっちかのステージに勝負を賭けるっていう戦いもあるんで参考にならないんですよ。ってことで2017年も調べてみるぞ!!

【5月7日】新潟
三浦文丈監督 → 片渕浩一郎監督代行 → 呂比須ワグナー監督
17位 → 17位

【5月28日】大宮
渋谷洋樹監督 → 伊藤彰監督 → 石井正忠監督
18位 → 18位

【5月31日】鹿島
石井正忠監督 → 大岩剛監督
7位 → 2位

【7月4日】広島
森保一監督 → 横内昭展監督代行 → ヤン・ヨンソン監督
17位 → 15位

【7月30日】浦和
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 → 堀孝史監督
8位 → 7位

【8月16日】神戸
ネルシーニョ監督 → 吉田孝行監督代行
11位 → 9位

【9月10日】FC東京
篠田善之監督 → 安間貴義監督代行
10位 → 13位

ってことで考えてみると、過去2年間では監督交代をして、順位が上がったチームが7チーム、変わらなかったのが2チーム、下がったの3チーム。しかも監督交代が速ければ早いほどいいかっていうと、そうでもないみたい。そこで導き出されたのが交代した方が、やや上向くっていうデータなのでした。でも、監督2人分の費用をかけてやるにしては、結構リスク大きい勝負じゃない?

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