最大5チームのCL出場枠、プレミア5位“だけ”では来季CL出場はなし

2019.05.12 13:15 Sun
Getty Images
12日、2018-19シーズンのプレミアリーグが最終節を迎える。マンチェスター・シティとリバプールの熾烈な優勝争いが最終節まで残っており、目が離せない状況だ。
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一方で、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できる熾烈な4位争いが4チームによって長らく繰り広げられてきたが、前節をもってほぼ終了。トップ4はリバプールとシティに加え、現在3位のチェルシー、そして4位のトッテナムで99%決定していると言える。4位のトッテナムと5位のアーセナルの勝ち点差は「3」だが、得失点差でトッテナムが「8」リード。この差を1試合でひっくり返すことは現実的には考えにくい状況だ。
そこで気になるのが、シーズン前にまことしやかに囁かれてきたプレミアリーグ4位チームのCL出場権の問題だ。可能性として4位になっても来シーズンのCLに出られないというパターンがあったが、現時点でその可能性は「0」となっている。

しかし、ヨーロッパの2大会、CLとヨーロッパリーグ(EL)のファイナリストがイングランドの4チームになったことで、新たな疑問が浮上。プレミアリーグ5位チームのCL出場権問題が少し話題となっている。今回は、その点を改めて整理する。
まず、UEFAの取り決めとして、同一国からの出場チームが最大「5」チームというものがある。この記述が、プレミアリーグ5位チームに可能性をもたらせるという疑問に繋がっている方もいるようだ。

かつては、CL王者がリーグ戦でもCL出場権獲得の条件を満たした場合、リーグ戦の出場権が繰り下げで付与されることがあった。その条件であれば、リバプールとトッテナムのトップ4が決まった時点で、5位のチームに出場権が与えられることとなる。

しかし、そのルールはすでに撤廃されており、各リーグに与えられたリーグ順位による出場権が遵守される。プレミアリーグの場合は上位4チームとなるため、何が起こっても5位のチームが来シーズンのCL出場権を得ることはあり得ないこととなる。

では最大「5」チームとは何なのか。それは、5位以下のチームがリーグ戦以外で来シーズンのCL出場権を得た場合となる。

CL出場権が与えられるのは、今シーズンのCL、そしてELの王者だ。つまり、プレミアリーグの4チームがファイナリストとなっているが、どちらかの大会を5位以下のチームが優勝しない限り、5チームが出場するということはない。トップ4の4クラブとCL、ELの王者となる。

すでにマンチェスター・ユナイテッドの4位以内の可能性がないため、5チームにしか与えられないことは確定している。

可能性という意味ではトッテナムにも5位に転落する可能性はあるが、現実的には4位をキープするだろう。一方で、アーセナルはトップ4に入る可能性が限りなく低く、結果次第では勝ち点差「1」のマンチェスター・ユナイテッドに抜かれ6位になる可能性もある。

4位浮上が難しいとなれば、アーセナルにとってはELで優勝することが来シーズンのCLに出る条件となる。一方で、ユナイテッドは5位になってもCL出場権が溢れてくることはないということだ。

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