PK2つでウェストハムに辛勝したユナイテッド、CLバルサ戦に弾み《プレミアリーグ》

2019.04.14 03:36 Sun
Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドは13日、プレミアリーグ第34節でウェストハムと対戦し、2-1で勝利した。
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現在6位のユナイテッド(勝ち点61)。リーグ戦ここ3試合で2敗を喫し、スールシャール体制発足後から続いていた快調ぶりも陰りが見えてきた。直近のチャンピオンズリーグ(CL)のバルセロナ戦では善戦しながらもホームで相手の先勝を許してしまった。負けられない戦いが続く中、今節のスタメンはバルセロナ戦から5選手が変更となった。
一進一退の序盤戦、10分に左サイドからクロスを上げたウェストハムは、味方の落としをフェリペ・アンデルソンが押し込んだがオフサイドの判定に。

ヒヤリとしたユナイテッドは気を取り直して攻撃へ。すると19分、左サイド深い所からの折り返しを狙いにいったマタが相手に倒されPKを獲得。これをポグバがきっちり決めてユナイテッドが先制に成功した。

しかし、その後はウェストハムにポゼッションを許す展開に。ユナイテッド相手に主導権を握ったウェストハムはフェリペ・アンデルソンを中心に崩しにかかるが決定的なシュートはない。
一方、ユナイテッドもポゼッションは相手に許しながらも効率のいい攻撃でシュート数では上回る。だが、枠内シュートがほとんどなく、前半のハイライトは序盤だけだった。

だが後半の立ち上がりに試合は盛り上がった。後半もボールを保持するウェストハムは49分、ボックス左でパスを受けたランシーニのインスイングのクロスをファーサイドでフェリペ・アンデルソンが押し込み同点とした。

予期せぬ展開にユナイテッドは55分、マタに代えてラッシュフォードを投入。するとそのラッシュフォードが早速チャンスを迎える。58分、スモーリングの縦パスからボックス右に侵入。右足を振り抜いたがGKファビアンスキに止められた。63分にもセットプレーの流れからラッシュフォードがヘディングシュートを放つも枠の上へ。

ラッシュフォードの投入から攻勢を強めてきたユナイテッドに対し、ウェストハムも20歳のアタッカー、ディアンガナを投入し活性化を図る。73分には古巣対決だったエルナンデスを下げてアントニオをピッチへ。

互角の戦いを続けていた両者だったが、均衡は80分に崩れる。ウェストハムのCKのカウンターから攻撃に転じたユナイテッドは、マルシャルがボックスに侵入。シュートを打つ寸前に後ろから途中出場のフレデリックスに倒され、2度目のPKが与えられた。そしてこれを再びポグバが沈めて勝ち越し。

そして、試合はこのまま終了。ポグバのPK2発で辛勝したユナイテッドがC出場権争いに踏みとどまると共に、バルセロナ戦に弾みをつけた。


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