セビージャ、延長戦のOG弾で伏兵スラビア・プラハにまさかの敗戦…《EL》

2019.03.15 07:54 Fri
Getty Images
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグのスラビア・プラハvsセビージャが14日にシノー・ティップ・アレナで行われ、2-2のスコアで90分が終了。その後、延長戦を制したスラビア・プラハが2戦合計6-5でベスト8進出を決めた。

7日にホームで行われた1stレグを2-2の引き分けに終わったセビージャは、前回対戦から先発を3人変更。ログ、ウーバー、メルカドに代えてプロメス、ロケ・メサ、カリソを先発で起用した。

試合はホームチームが積極的な入りを見せる中、セビージャは8分に最初のチャンス。左サイドでボールを受けたプロメスがダイアゴナルなドリブルからミドルシュート。しかし、ゴール右隅に捉えたシュートは相手GKのセーブに弾かれた。
その後、なかなかゴール前にボールを運べない状況が続くセビージャは、セットプレーから先制を許す。15分、ストフの左CKをファーサイドのシュコダが折り返すと、ゴール前のヌガドゥ=ヌガジュイが左足で押し込んだ。

先制を許したセビージャは23分、右サイドを持ち上がったバネガがカットインから左足を振り抜くも、このミドルシュートはGKコラージュが左手一本で弾き出す。さらに31分、カリソの右クロスをボックス中央のムニルがフリックしたボールをファーサイドで受けたプロメスが、相手DFに寄せられながらもシュート。しかし、これはクロスバーに弾かれた。
徐々にペースを引き寄せるセビージャは、43分に同点ゴールを奪う。センターサークル内のサラビアから左サイドのスペースへロングパスを供給すると、ボックス左に抜け出したプロメスが飛び出したGKに倒され、PKを獲得。このPKをイェデルがゴール左隅に突き刺した。

1-1で迎えた後半、セビージャは開始早々の15秒に最終ラインからのロングフィードに反応したボリルをボックス左でヘスス・ナバスが倒してしまいPKを献上。これをスーチェクに決められ、スラビア・プラハに勝ち越しを許した。

1点を追うセビージャは54分、右CKのクリアボールをバイタルエリア中央のロケ・メサが頭で繋ぐと、ボックス左手前のムニルが豪快なボレーシュートをゴール左に叩き込み、再び試合を振り出しに戻した。

これで2戦合計4-4の完全なイーブンに戻った試合は、互いに90分間で決着を付けようと白熱の攻防を見せる。するとセビージャは85分、左サイドで獲得したFKからバネガがクロスを供給。ファーサイドのセルジ・ゴメスが折り返したボールをゴール前のイェデルが詰めたが、これはGKコラージュのファインセーブに阻まれた。

結局、互いに勝ち越しゴールを奪うまでには至らず、ベスト8進出を懸けた一戦は延長戦に突入。迎えた延長戦、先にスコアを動かしたのはセビージャだった。98分、サイドチェンジのクリアボールを左サイドで拾ったプロメスがクロスを供給。これをニアサイドに走り込んだ途中出場のフランコ・バスケスがヘディングで流し込んだ。

勝ち越しに成功したセビージャだが、102分に細かなパスワークで崩されるとファン・ブーレンにゴールエリア右手前からゴールネットを揺らされ、三度試合は振出しに。

アウェイゴール差を守り切ろうとするセビージャだったが、試合は無情な結末を迎える。119分、バイタルエリア中央でFKを獲得したスラビア・プラハは、壁に直撃したFKのこぼれ球を混戦の中からトラオレがボックス右へ展開。これを受けたオラインカが切り返しからラストパスを供給すると、再び中央で受けたトラオレがシュート。ファン・ブーレンがゴール前でスルーしたボールは、ケアーのオウンゴールを誘いそのままゴールに吸い込まれた。

結局、このゴールが決勝点となり、2戦合計6-5でスラビア・プラハがクラブ史上初のベスト8進出を決めた。

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