【J1開幕直前クラブガイド】昨季長期離脱者がカギ! 名波イズム浸透で“再躍進”を《ジュビロ磐田》

2019.02.13 18:00 Wed
©︎J.LEAGUE
2019シーズンも“蹴”春がいよいよ到来! 新シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2019に先駆け、超ワールドサッカー編集部はJ1全18クラブを徹底分析。チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届けする。第11弾はジュビロ磐田を紹介。

◆補強乏しくも再躍進の可能性アリ《ひと桁順位》
※残留/ひと桁順位/上位争い/ACL出場権争い/優勝争いから選択
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2017年の6位躍進から一転、2018シーズンは降格の危機に瀕した磐田。開幕前に「トップ5入り」を目標に掲げたが、シーズン序盤にMFアダイウトンとMFムサエフがケガによる長期離脱を余儀なくされ、MF中村俊輔もフル稼働できず、チームバランスを崩した。

さらには、DFギレルメが試合中の暴力行為で退団するなど、チームとして様々な壁に直面。夏には川崎フロンターレからFW大久保嘉人を獲得するも、持ち前の得点力は発揮できず、最終節に得失点差で16位に転落する悲劇に見舞われた。東京ヴェルディとのプレーオフ決定戦を辛くも制してJ1残留を決めたが、あわやJ2降格という苦しいシーズンを送った。
名波浩体制6年目を迎える今シーズンは、チームの立て直しが求められる中、オフシーズンの動きは極めて少なかった。主力の退団はMF松浦拓弥(→横浜FC)のみに抑えた一方で、獲得したのは期限付き移籍から復帰したDF石田崚真(←ツエーゲン金沢)を含めてわずか4名。川崎フロンターレから加入したMF森谷賢太郎は昨シーズン控えに甘んじ、モンテディオ山形から加入したFW中山仁斗はJ1初挑戦。シェリフ・ティラスポリ(モルドバ)から加入したFWロドリゲスもJリーグ初挑戦と未知数な部分が多く、どちらに転ぶか分からない補強に終わった。

それでも、ロドリゲスと中山が練習試合で結果を残すなど、明るい話題も聞こえてくる。屈強なフィジカルと推進力が武器のロドリゲスと、高い身体能力を持つ中山がフィットすれば、昨シーズンは35得点とリーグ2番目に少ない得点力の改善につながる可能性はある。
一方で、挽回を図るチームとしては、乏しい補強となったが、昨シーズン長期離脱で苦しんだ主力選手たちが復帰することを考えれば、必要以上にネガティブになることはないだろう。負傷離脱によって戦力はダウンしたものの、MF上原力也やMF荒木大吾、FW小川航基ら若手が一定の経験を積んだ。また、MF田口泰士を筆頭にDF新里亮やFW大久保嘉人らも奮闘。名波サッカーを知る昨シーズン稼動できなかった選手たちの復帰が、大きな補強とも言える。今後を見据えても、「競争」と「成長」の両軸でシーズンを進められるかが、チームの結果を左右することになるだろう。

◆補強動向《D》※最低E~最高S
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【IN】
DF石田崚真(22)←ツエーゲン金沢/復帰
MF森谷賢太郎(30)←川崎フロンターレ/完全
FW中山仁斗(27)←モンテディオ山形/完全
FWロドリゲス(23)←シェリフ・ティラスポリ(モルドバ)/完全

【OUT】
GK牲川歩見(24)→アスルクラロ沼津/完全
MF松浦拓弥(30)→横浜FC/完全
MF伊藤洋輝(19)→名古屋グランパス/期限付き

◆超WS編集部イチオシ選手
MFアダイウトン(28)
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今シーズンの注目は、アダイウトンだ。2017年に8ゴールを記録したブラジル人アタッカーは、スピードとパワフルなドリブルを武器に脅威を与え続け、チームの躍進に貢献した。

しかし、昨シーズンは第4節のサンフレッチェ広島戦で右ヒザ前十字じん帯断裂及び半月板損傷の重傷を負ったことで、その後のシーズンを棒に。チームも不振に陥り、悔しい思いをした。

降格危機が迫ったJ1参入プレーオフ決定戦の東京ヴェルディ戦で復帰すると、万全なコンディションではなかったといえ、必要性を感じるパフォーマンスを見せた。今シーズン、アダイウトンの活躍は挽回を図る磐田にとって欠かせないピースであり、自身の復活でチームを上に引き上げられるか注目だ。

◆注目の東京五輪世代!
DF大南拓磨(21)
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J1参入プレーオフ決定戦の東京V戦でPKを獲得し、自らゴールを奪ってチームを残留に導いた小川航基も注目だが、昨シーズン終盤に磐田の後方を支えた大南を推したい。

2016年から磐田でプレーする大南は昨シーズン、明治安田生命J1リーグ第4節の広島戦でリーグ戦初出場。その後リーグ戦からは遠ざかったものの、シーズン終盤は4試合連続先発でフル出場を果たすと、J1参入プレーオフ決定戦でもピッチに立ち、プレッシャーのかかる舞台も経験した。

U-21日本代表ではドバイカップU-23に出場したが、まだその地位は確立されていない。クラブではDF大井健太郎やDF高橋祥平に加え、長期離脱から復帰したDF新里亮ら実力者が存在するが、昨シーズンの経験を生かし、この牙城を崩すことができれば、U-21日本代表の主力にも割って入ることができるだろう。

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