宇和島東善戦も前回覇者・前橋育英が貫禄勝利! 秋田商は富山第一破り19年ぶり3回戦進出《全国高校サッカー選手権》
2019.01.02 16:05 Wed
第97回全国高等学校サッカー選手権大会の2回戦が2日に行われ、前橋育英(群馬)vs宇和島東(愛媛)では2-0で前橋育英が勝利した。
5年連続22回目の出場となる前回優勝校の前橋育英と、8年ぶり5回目の出場を決めた宇和島東による一戦。前橋育英は、松本山雅FC入りが内定しているFW榎本樹を先発させた一方、アルビレックス新潟入りが内定しているMF秋山裕紀と主将DF若月輝をベンチからスタートさせた。
試合の立ち上がり、開始から積極的に攻める宇和島東が早々にチャンスを作り出す。ディフェンスラインフィードに対処した前橋育英DF山原の頭でのバックパスが中途半端になると、すかさずボールを奪った清家が前に出たGK山口の位置を見てループシュートを狙う。枠を外れたものの、前回覇者をヒヤリとさせた。
その後、最前線に構える榎本のポストワークを生かして前橋育英が巻き返していくが、宇和島東はディフェンスラインを下げ過ぎずに応戦し、危険なスペースを使わせず。均衡が保たれたスコアのまま時計の針が進んでいく。
前橋育英が宇和島東のペースに慣れ始めた18分、試合が動きを見せる。前橋育英ボールの右CKの場面で低いクロスが蹴り込まれると、下がりながらニアで受けた室井がワントラップしてシュート。流れを掴む大きな先制点とした。
後半立ち上がりの46分、前橋育英は岡本に代えて伝統のエースナンバー14を背負う秋山を投入。大会屈指のゲームメイカーを送り出し、さらに中盤のイニシアチブを握りにかかる。
すると54分、前橋育英が得たボックス手前右からのFKの場面で、秋山がキッカーを務める。右足の鋭いシュートが枠を捉えたが、GK武下にキャッチされて追加点とはならない。さらに、59分にも途中出場の森のクロスに室井が合わせたがバーに嫌われる。
ギリギリのところで粘り強い守備を続けている宇和島東は立木を中心に反撃のカウンターを繰り出していくが、ラストパスの精度を欠きなかなか良い展開でシュートに持ち込むことができず。苦しい時間が続く。
73分、前橋育英が再び試合を動かす。再三突破を繰り返している森が、左サイド深い位置まで抜け出してグラウンダーのクロスを供給。ゴールの目の前でフリーになっていた榎本が、無人のゴールにゆっくりと流し込んだ。
さらに39分、DF岡崎がボックス右で室井を倒してしまい、前橋育英がPKを獲得。しかし、自らキッカーを務めた室井のシュートをGK武下がセーブし、トドメにはさせない。
それでも、その後に宇和島東が点差を縮めることは無く試合が終了。勝利した前橋育英は、東福岡(福岡)を撃破した尚志(福島)と3日に行われる3回戦で対戦する。
また、同日行われた富山第一(富山)vs秋田商業(秋田)は、1-0で秋田商が勝利した。
1回戦で西京高校(山口)を3-2で下した富山第一と、四日市中央工業高校(三重)を2-0で下した秋田商が激突した一戦。試合は富山第一が押し込む展開ながら秋田商も要所を抑える粘り強いディフェンスで前半をゴールレスで終えた。
すると迎えた後半、秋田商が少ないチャンスをモノに。69分、ハーフウェイライン付近やや左の位置でFKを得る。これをキッカーがボックス内にライナー性のクロスを供給し、手前の鈴木銀華がしゃがんでスルーすると、GK近藤が手前でワンバウンドしたボールをファンブル。これを見逃さなかった鈴木宝がプッシュしてゴールネットを揺らした。
先制点を許した富山第一はその後パワープレーを敢行する。しかし、最後まで秋田商の牙城を崩すことができず試合終了。1点のリードを守り切った秋田商が19年ぶり2回戦突破を決めた。その秋田商は3回戦で龍谷(佐賀)と対戦する。
◆2回戦 結果
浜松開誠館(静岡) 0-1 長崎総科大附(長崎)
東福岡(福岡) 0-2 尚志(福岡)
那覇西(沖縄) 1-6 立正大淞南(島根)
日章学園(宮崎)1-2 矢板中央(栃木)
日本航空(山梨) 1-1(PK:6-5) 四学香川西(香川)
都市大塩尻(長野) 0-1 瀬戸内(広島)
徳島市立(徳島) 1-2 流通経済大学柏(千葉)
明秀日立(茨城) 0-1 星稜(石川)
帝京長岡(新潟) 2-2(PK:17-16) 旭川実(北海道)
前橋育英(群馬) 2-0 宇和島東(愛媛)
大津(熊本) 2-2(PK:4-2) 大分(大分)
青森山田(青森) 6-0 草津東(滋賀)
米子北(鳥取) 0-1 丸岡(福井)
岡山学芸館(岡山) 1-0 仙台育英(宮城)
羽黒(山形) 0-3 龍谷(佐賀)
富山第一(富山) 0-1 秋田商(秋田)
◆3回戦 組み合わせ
▽1月3日(木)
《12:05》
前橋育英(群馬) vs 尚志(福岡)
立正大淞南(島根) vs 矢板中央(栃木)
流通経済大学柏(千葉) vs 星稜(石川)
岡山学芸館(岡山) vs 瀬戸内(広島)
《14:10》
帝京長岡(新潟) vs 長崎総科大附(長崎)
青森山田(青森) vs 大津(熊本)
秋田商(秋田) vs 龍谷(佐賀)
日本航空(山梨) vs 丸岡(福井)
5年連続22回目の出場となる前回優勝校の前橋育英と、8年ぶり5回目の出場を決めた宇和島東による一戦。前橋育英は、松本山雅FC入りが内定しているFW榎本樹を先発させた一方、アルビレックス新潟入りが内定しているMF秋山裕紀と主将DF若月輝をベンチからスタートさせた。
試合の立ち上がり、開始から積極的に攻める宇和島東が早々にチャンスを作り出す。ディフェンスラインフィードに対処した前橋育英DF山原の頭でのバックパスが中途半端になると、すかさずボールを奪った清家が前に出たGK山口の位置を見てループシュートを狙う。枠を外れたものの、前回覇者をヒヤリとさせた。
前橋育英が宇和島東のペースに慣れ始めた18分、試合が動きを見せる。前橋育英ボールの右CKの場面で低いクロスが蹴り込まれると、下がりながらニアで受けた室井がワントラップしてシュート。流れを掴む大きな先制点とした。
得点後の前橋育英はさらに落ち着きを増し、室井の裏抜けを織り交ぜつつ宇和島東に揺さぶりをかけていく。宇和島東は押し込まれるシーンが目立ち始めるものの人数をかけた守備で2失点目を防ぎ、幾度かカウンターからチャンスを作り出しつつ0-1のスコアで試合を折り返す。
後半立ち上がりの46分、前橋育英は岡本に代えて伝統のエースナンバー14を背負う秋山を投入。大会屈指のゲームメイカーを送り出し、さらに中盤のイニシアチブを握りにかかる。
すると54分、前橋育英が得たボックス手前右からのFKの場面で、秋山がキッカーを務める。右足の鋭いシュートが枠を捉えたが、GK武下にキャッチされて追加点とはならない。さらに、59分にも途中出場の森のクロスに室井が合わせたがバーに嫌われる。
ギリギリのところで粘り強い守備を続けている宇和島東は立木を中心に反撃のカウンターを繰り出していくが、ラストパスの精度を欠きなかなか良い展開でシュートに持ち込むことができず。苦しい時間が続く。
73分、前橋育英が再び試合を動かす。再三突破を繰り返している森が、左サイド深い位置まで抜け出してグラウンダーのクロスを供給。ゴールの目の前でフリーになっていた榎本が、無人のゴールにゆっくりと流し込んだ。
さらに39分、DF岡崎がボックス右で室井を倒してしまい、前橋育英がPKを獲得。しかし、自らキッカーを務めた室井のシュートをGK武下がセーブし、トドメにはさせない。
それでも、その後に宇和島東が点差を縮めることは無く試合が終了。勝利した前橋育英は、東福岡(福岡)を撃破した尚志(福島)と3日に行われる3回戦で対戦する。
また、同日行われた富山第一(富山)vs秋田商業(秋田)は、1-0で秋田商が勝利した。
1回戦で西京高校(山口)を3-2で下した富山第一と、四日市中央工業高校(三重)を2-0で下した秋田商が激突した一戦。試合は富山第一が押し込む展開ながら秋田商も要所を抑える粘り強いディフェンスで前半をゴールレスで終えた。
すると迎えた後半、秋田商が少ないチャンスをモノに。69分、ハーフウェイライン付近やや左の位置でFKを得る。これをキッカーがボックス内にライナー性のクロスを供給し、手前の鈴木銀華がしゃがんでスルーすると、GK近藤が手前でワンバウンドしたボールをファンブル。これを見逃さなかった鈴木宝がプッシュしてゴールネットを揺らした。
先制点を許した富山第一はその後パワープレーを敢行する。しかし、最後まで秋田商の牙城を崩すことができず試合終了。1点のリードを守り切った秋田商が19年ぶり2回戦突破を決めた。その秋田商は3回戦で龍谷(佐賀)と対戦する。
◆2回戦 結果
浜松開誠館(静岡) 0-1 長崎総科大附(長崎)
東福岡(福岡) 0-2 尚志(福岡)
那覇西(沖縄) 1-6 立正大淞南(島根)
日章学園(宮崎)1-2 矢板中央(栃木)
日本航空(山梨) 1-1(PK:6-5) 四学香川西(香川)
都市大塩尻(長野) 0-1 瀬戸内(広島)
徳島市立(徳島) 1-2 流通経済大学柏(千葉)
明秀日立(茨城) 0-1 星稜(石川)
帝京長岡(新潟) 2-2(PK:17-16) 旭川実(北海道)
前橋育英(群馬) 2-0 宇和島東(愛媛)
大津(熊本) 2-2(PK:4-2) 大分(大分)
青森山田(青森) 6-0 草津東(滋賀)
米子北(鳥取) 0-1 丸岡(福井)
岡山学芸館(岡山) 1-0 仙台育英(宮城)
羽黒(山形) 0-3 龍谷(佐賀)
富山第一(富山) 0-1 秋田商(秋田)
◆3回戦 組み合わせ
▽1月3日(木)
《12:05》
前橋育英(群馬) vs 尚志(福岡)
立正大淞南(島根) vs 矢板中央(栃木)
流通経済大学柏(千葉) vs 星稜(石川)
岡山学芸館(岡山) vs 瀬戸内(広島)
《14:10》
帝京長岡(新潟) vs 長崎総科大附(長崎)
青森山田(青森) vs 大津(熊本)
秋田商(秋田) vs 龍谷(佐賀)
日本航空(山梨) vs 丸岡(福井)
J1の関連記事
|