【プレミア注目プレビュー】絶好調レッズに死角なし! 不調ユナイテッドは相性生かせるか《リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド》
2018.12.16 12:00 Sun
▽プレミアリーグ第17節、リバプールvsマンチェスター・ユナイテッドが日本時間16日25:00にアンフィールドでキックオフされる。開幕から16戦無敗(13勝3分け)で首位に立つリバプール(勝ち点42)と、トップ4フィニッシュに望みを繋ぎたい6位のユナイテッド(勝ち点26)によるビッグマッチだ。
▽前節、エースFWサラーの今季初のハットトリックもありボーンマスに4-0で快勝したリバプールはリーグ戦5連勝を達成。マンチェスター・シティがチェルシー相手に今季初黒星を喫したことによって、今季唯一の無敗チームになると共に首位奪取に成功した。さらに、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント進出を懸けたナポリとの大一番をサラーとGKアリソンの元ローマコンビの活躍で勝ち切って2位通過を果たした。チームのムードは良好も同試合ではDFマティプ、DFアーノルドと新たに最終ラインに負傷者を出してしまい、激戦から中4日の過密日程を含めこの一戦に向けて懸念材料となっている。
▽一方のユナイテッドは前節に最下位のフルアム相手に4-1の快勝を収めてリーグ戦5試合ぶりの白星を手にした。直近のCLバレンシア戦ではすでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、FWルカクやDFバイリー、MFフェライニらを除き大幅なターンオーバーを敢行。やや乏しい内容での1-2の敗戦となったが、主力を休ませることに成功しており、この敗戦が与えるマイナス面は少ないはずだ。ただ、結果論にはなるが、同試合で勝利していれば首位通過の可能性もあっただけに、今回のリバプール戦で情けない負け方をするようなことがあれば、ゲームマネジメントの部分でモウリーニョ監督への批判は避けられない。
▽なお、今季の戦績では圧倒的に分が悪いユナイテッドだが、クロップ監督就任後のリバプール相手のリーグ戦では2勝3分けと未だ無敗を継続中だ。そして、昨シーズンの対戦でも1勝1分けと勝ち越している。敵地でのタフな展開に間違いはないが、この相性の良さをどうにか生かしたいところだ。
▽リバプール予想スタメン
DF:ミルナー、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFジョー・ゴメス、アーノルド、マティプ、クライン、MFチェンバレン
出場停止者:なし
▽スタメンに関しては中盤と前線に大きな変更点はない模様だが、本職不在の右サイドバックにボーンマス戦でも起用されたミルナーが入る見込みだ。また、過密日程を考慮して3トップのいずれかを外して頼れる4番手のシャキリを起用する可能性も考えられる。
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

DF:ヤング、バイリー、スモーリング、ショー
MF:エレーラ、フェライニ、マティッチ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFリンデロフ、ジオゴ・ダロト、ロホ、ダルミアン、MFマクトミネイ、FWサンチェス、マルシャル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはリンデロフ、サンチェスの欠場が決定。その他では前述の選手に軽傷やマッチフィットネスの問題で欠場の可能性があるようだ。
▽スタメン、システムに関しては多くのケガ人やモウリーニョ監督のゲームプランによって様々な形が想定されるが、難攻不落のアンフィールドでのアウェイゲームということを考慮すれば、前述のシステムと布陣を採用する可能性が高そうだ。
★注目選手
◆リバプール:MFジェームズ・ミルナー
▽現在、リバプールではジョー・ゴメスに加え、ナポリ戦で強い打撲を負ったアーノルドが負傷しており、起用可能な右サイドバックはコンディションと試合勘に難のあるクラインと、しばらく同ポジションでプレーしていないファビーニョの2選手しかおらず、ボーンマス戦と同様に頼れるベテランに声がかかる模様だ。当然、相手のウィークを狙う敵将はそれを想定しており、個での打開力に長けたラッシュフォード、あるいはマルシャルをぶつけてくるはずだ。そのため、ミルナーとしては守備面で相手の狙いをきっちり消すと共に積極的な攻撃参加から前線の味方にチャンスボールを供給したい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード
▽敵地で劣勢が見込まれる今回の一戦ではルカクやリンガードと共に多くの時間帯で守備のタスクをこなしつつ、手数をかけないカウンターからゴールを決めるという難しい役割が求められる。2トップか左ウイングのいずれかの起用が想定される中、2ゴールを決めて勝利の立役者となった前回対戦の再現を狙いたい。
▽前節、エースFWサラーの今季初のハットトリックもありボーンマスに4-0で快勝したリバプールはリーグ戦5連勝を達成。マンチェスター・シティがチェルシー相手に今季初黒星を喫したことによって、今季唯一の無敗チームになると共に首位奪取に成功した。さらに、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント進出を懸けたナポリとの大一番をサラーとGKアリソンの元ローマコンビの活躍で勝ち切って2位通過を果たした。チームのムードは良好も同試合ではDFマティプ、DFアーノルドと新たに最終ラインに負傷者を出してしまい、激戦から中4日の過密日程を含めこの一戦に向けて懸念材料となっている。
▽一方のユナイテッドは前節に最下位のフルアム相手に4-1の快勝を収めてリーグ戦5試合ぶりの白星を手にした。直近のCLバレンシア戦ではすでに決勝トーナメント進出を決めていたこともあり、FWルカクやDFバイリー、MFフェライニらを除き大幅なターンオーバーを敢行。やや乏しい内容での1-2の敗戦となったが、主力を休ませることに成功しており、この敗戦が与えるマイナス面は少ないはずだ。ただ、結果論にはなるが、同試合で勝利していれば首位通過の可能性もあっただけに、今回のリバプール戦で情けない負け方をするようなことがあれば、ゲームマネジメントの部分でモウリーニョ監督への批判は避けられない。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:ミルナー、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFジョー・ゴメス、アーノルド、マティプ、クライン、MFチェンバレン
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはチェンバレン、ジョー・ゴメスの長期離脱組に加えて、ナポリ戦で負傷したアーノルドとマティプと軽傷を抱えるクラインに関しても欠場の可能性が高い模様だ。
▽スタメンに関しては中盤と前線に大きな変更点はない模様だが、本職不在の右サイドバックにボーンマス戦でも起用されたミルナーが入る見込みだ。また、過密日程を考慮して3トップのいずれかを外して頼れる4番手のシャキリを起用する可能性も考えられる。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-1-2】
【4-3-1-2】
▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘアDF:ヤング、バイリー、スモーリング、ショー
MF:エレーラ、フェライニ、マティッチ
MF:リンガード
FW:ルカク、ラッシュフォード
負傷者:DFリンデロフ、ジオゴ・ダロト、ロホ、ダルミアン、MFマクトミネイ、FWサンチェス、マルシャル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはリンデロフ、サンチェスの欠場が決定。その他では前述の選手に軽傷やマッチフィットネスの問題で欠場の可能性があるようだ。
▽スタメン、システムに関しては多くのケガ人やモウリーニョ監督のゲームプランによって様々な形が想定されるが、難攻不落のアンフィールドでのアウェイゲームということを考慮すれば、前述のシステムと布陣を採用する可能性が高そうだ。
★注目選手
◆リバプール:MFジェームズ・ミルナー

Getty Images
▽リバプールの注目プレーヤーは右サイドバックでの起用が見込まれるミルナーだ。来年1月に33歳の誕生日を迎える元イングランド代表だが、今季もここまで公式戦21試合に出場するなど鉄人ぶりを発揮。先日のボーンマス戦ではプレミアリーグ通算500試合出場も達成した。圧倒的な得点力、テクニック、守備力を持ち合わせない中、この偉業を達成できた理由は身体の丈夫さと戦術眼、献身性を生かしたユーティリティ性によるところが大きい。そして、今回のユナイテッド戦でもミルナーのユーティリティ性がチームにとって重要になりそうだ。▽現在、リバプールではジョー・ゴメスに加え、ナポリ戦で強い打撲を負ったアーノルドが負傷しており、起用可能な右サイドバックはコンディションと試合勘に難のあるクラインと、しばらく同ポジションでプレーしていないファビーニョの2選手しかおらず、ボーンマス戦と同様に頼れるベテランに声がかかる模様だ。当然、相手のウィークを狙う敵将はそれを想定しており、個での打開力に長けたラッシュフォード、あるいはマルシャルをぶつけてくるはずだ。そのため、ミルナーとしては守備面で相手の狙いをきっちり消すと共に積極的な攻撃参加から前線の味方にチャンスボールを供給したい。
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWマーカス・ラッシュフォード

Getty Images
▽ユナイテッドの注目プレーヤーはビッグマッチで決定的な仕事が期待されるラッシュフォードだ。今季こそ大きな飛躍が期待されたものの、マルシャルと共に守備的な指揮官の采配の犠牲者として持ち味の躍動感の一端しか見せられていない21歳。それでも、直近のリーグ戦3試合では1ゴール4アシストと目に見える結果を残しており、徐々に調子が上がってきている印象だ。▽敵地で劣勢が見込まれる今回の一戦ではルカクやリンガードと共に多くの時間帯で守備のタスクをこなしつつ、手数をかけないカウンターからゴールを決めるという難しい役割が求められる。2トップか左ウイングのいずれかの起用が想定される中、2ゴールを決めて勝利の立役者となった前回対戦の再現を狙いたい。
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