正しかった湘南移籍…梅崎司、オンリーワンのチームでオンリーワンの男に/編集部コラム
2018.10.29 12:55 Mon
▽湘南ベルマーレがクラブ創設50周年のメモリアルイヤーに新時代の幕開けを告げるべく号砲を鳴らした。27日に埼玉スタジアム2002で行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝で横浜F・マリノスを1-0で撃破。1994年の天皇杯以来となる国内タイトルであり、クラブ史上初のJリーグカップを試合後の表彰台から天高々に掲げた。
▽その輪の中に今シーズンから湘南の仲間入りを果たしたMF梅崎司もいた。梅崎にとって、Jリーグカップ制覇は浦和レッズ在籍時代の2016年以来2度目。だが、試合後のミックスゾーンには、自身の周りに集まってきた取材陣に対して、まるで“初体験”のような様子で目をやや充血させながら今回の優勝を感慨深そうに語る梅崎の姿があった。
▽「チームの中心というか、核としてプレーを続けさせてもらってきた中で手にしたタイトルなので、今までのものより格別な思いがある」
◆Jリーグカップで良い印象なき浦和時代

▽しかし、今回の決勝での梅崎のプレーぶりは見事だった。試合後に「正直、自分のパフォーマンスに納得がいっていない」と数字として爪痕を残せなかった攻撃面に不満をのぞかせたが、湘南スタイルの根幹である前線からのプレッシングに尽力。総走行距離でも77分にピッチを退くまでに10km超の数値を叩き出すなど、運動量も申し分なかった。
◆湘南スタイルの体現者に

▽ただ、そうした不安は、シーズンが進むにつれてかき消されていく。シーズン前半戦の明治安田生命J1リーグこそ出場した12試合中4度の先発にとどまったが、後半戦は現時点で全12試合中9試合でスタメン入り。さらに、1つも欠場試合はない。チョウ・キジェ監督から“湘南スタイル”の体現者の1人として認められた何よりの証だろう。
▽梅崎自身も「シーズンの中で、1つひとつ学び、理解して、先陣を切ってやっていくところまできた」と語り、「湘南はJリーグでもオンリーワンのチーム。今日の特に前半のように、アグレッシブにプレスをかけて、縦に仕掛けていくプレーはなかなかできることじゃない。その中に緻密さがあって、個々の距離感や意思統一がないと実行できないスタイル」とも確信めいた話もしている。
◆湘南移籍は「正解」

▽だが、そこに浦和愛がないわけではない。古巣の本拠地で優勝した後、「今日もレッズ時代のユニフォームを掲げている人がいて、そういう人たちに移籍した意味を示さなければならないと思っていた。ベルマーレの選手として、レッズサポーターに躍動する姿をお見せできて良かった」と、愛着のある浦和への感謝の言葉も口にしている。
▽悩み抜いた決断の先で掴み取った新天地での主力としての居場所――。梅崎にとって、“湘南スタイル”というオンリーワンの戦いを確立するチームの中で唯一無二の男としてより価値を高めた、そんなルヴァンカップ決勝だった。だが、歩みを止めることはない。「チームメイトと共にもっと湘南をより良くしていきたい」から。そして、湘南の背番号「7」がもっと似合う選手になるために。
《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》
▽その輪の中に今シーズンから湘南の仲間入りを果たしたMF梅崎司もいた。梅崎にとって、Jリーグカップ制覇は浦和レッズ在籍時代の2016年以来2度目。だが、試合後のミックスゾーンには、自身の周りに集まってきた取材陣に対して、まるで“初体験”のような様子で目をやや充血させながら今回の優勝を感慨深そうに語る梅崎の姿があった。
▽「チームの中心というか、核としてプレーを続けさせてもらってきた中で手にしたタイトルなので、今までのものより格別な思いがある」

(C)CWS Brains,LTD.
▽そのコメントを聞いたとき、単なる取材陣の1人ながら共感の思いが心の中にあった。それは、2008年から在籍した浦和時代、チームとして勝ち上がった2011年と2013年の決勝でいずれも準優勝に終わり、2016年の優勝時もケガでスタンド観戦。梅崎個人にフォーカスしたとき、あまりJリーグカップで良い印象がなかったからだ。▽しかし、今回の決勝での梅崎のプレーぶりは見事だった。試合後に「正直、自分のパフォーマンスに納得がいっていない」と数字として爪痕を残せなかった攻撃面に不満をのぞかせたが、湘南スタイルの根幹である前線からのプレッシングに尽力。総走行距離でも77分にピッチを退くまでに10km超の数値を叩き出すなど、運動量も申し分なかった。
▽今大会の出場歴を調べてみたところ、梅崎はグループステージから参戦した湘南の中で、全13試合のうちチーム最多タイの11試合に出場。後半アディショナルタイムからの出場にとどまった2017年のAFCチャンピオンズリーグ優勝も含む浦和時代と比較しても、キャプテンマークを託され、主力としてフル回転した今回のJリーグカップ優勝は達成感のあるものだったに違いない。
◆湘南スタイルの体現者に

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▽この歓喜の瞬間を迎えるまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。今年加入の湘南は、個々の能力とコンビネーションによる華麗なポゼッションスタイルの浦和と比べて、運動量や献身性など泥臭さのある戦いがベース。若い頃からドリブルや足元の技術で名を知らしめてきた梅崎にとって、31歳にしての新境地であり、定位置の確証もなき移籍先だった。▽ただ、そうした不安は、シーズンが進むにつれてかき消されていく。シーズン前半戦の明治安田生命J1リーグこそ出場した12試合中4度の先発にとどまったが、後半戦は現時点で全12試合中9試合でスタメン入り。さらに、1つも欠場試合はない。チョウ・キジェ監督から“湘南スタイル”の体現者の1人として認められた何よりの証だろう。
▽梅崎自身も「シーズンの中で、1つひとつ学び、理解して、先陣を切ってやっていくところまできた」と語り、「湘南はJリーグでもオンリーワンのチーム。今日の特に前半のように、アグレッシブにプレスをかけて、縦に仕掛けていくプレーはなかなかできることじゃない。その中に緻密さがあって、個々の距離感や意思統一がないと実行できないスタイル」とも確信めいた話もしている。
◆湘南移籍は「正解」

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▽そして、湘南の一員として、主力としてJリーグカップ優勝に貢献した今、梅崎の中で「サッカーを楽しくやれている時点で『(移籍して)良かった』とは思っていたけど、タイトルを取ることで、その気持ちがより強まると思っていたので、それが実現できて、移籍してきた意味を示せて良かった」と、浦和を離れ、湘南に活躍の場を移すという決断が正解だったという結論に至る。▽だが、そこに浦和愛がないわけではない。古巣の本拠地で優勝した後、「今日もレッズ時代のユニフォームを掲げている人がいて、そういう人たちに移籍した意味を示さなければならないと思っていた。ベルマーレの選手として、レッズサポーターに躍動する姿をお見せできて良かった」と、愛着のある浦和への感謝の言葉も口にしている。
▽悩み抜いた決断の先で掴み取った新天地での主力としての居場所――。梅崎にとって、“湘南スタイル”というオンリーワンの戦いを確立するチームの中で唯一無二の男としてより価値を高めた、そんなルヴァンカップ決勝だった。だが、歩みを止めることはない。「チームメイトと共にもっと湘南をより良くしていきたい」から。そして、湘南の背番号「7」がもっと似合う選手になるために。
《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》
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阿部勇樹、引退試合でも存在感抜群の3得点!息子もゴールを決め、親子ホットラインも開通
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Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue3
連鎖したJリーグのジャイキリ/六川亨の日本サッカーの歩み
J1リーグも残り4節となったが、毎年シーズン終盤は下位チームも残留を目指して必死の戦いを挑んでくる。このため“ジャイアントキリング”が起こりやすい。とはいえ第34節は各地で波乱が続出し、優勝争いと残留争いは予断を許さなくなった。 まず“金J”ではシュート4本のFC東京が2位の神戸に2-0と快勝した。荒木遼太郎の2アシストは見事だったし、GK野澤大志ブランドンと交代出場した波多野豪も決定機を阻止する活躍を見せた。 FC東京も4試合負けなしと好調を維持していたが、いずれもホーム味スタや国立競技場、埼スタ、日産と首都圏での試合というアドバンテージがあった。しかし神戸戦はアウェーのノエスタ。にもかかわらず神戸の猛攻を凌ぎきったのだから見事というしかない。 そして、こうした“ジャイキリ”は伝播するのか、翌日は柏が細谷真大のゴールで後半アディショナルタイムまで町田を1-0とリードした。試合内容でも町田を圧倒し、勝点3はほぼ確実かと思われたが、痛恨のPK献上で1-1のドローに終わった。 しかし、この勝点1と湘南の逆転勝利により、鳥栖のJ2降格が決定したのだから、柏にとっては残留へ向けて価値ある勝点1と言っていいだろう。 湘南は、ここ2連勝で過去の残留争いの経験値からしぶといところを見せていた。とはいえ広島に先制を許した段階で、首位相手の逆転劇は難しいと思ったものだ。ところが後半開始早々に福田翔生のゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムの2分には田中聡が強シュートを突き刺して逆転に成功。このまま逃げ切って広島に12試合ぶりの屈辱を味わわせた。 19位の札幌も名古屋に、18位の磐田もC大阪に、それぞれ2-0、2-1で勝って勝点3を積み上げ、残留争いから抜け出そうと必死だ。 そして浦和である。渡邊凌磨のゴールで先制したまではよかったが、後半は東京Vの反撃に防戦一方。クリアボールを綱島悠斗に押し込まれてJ1初ゴールで同点に追いつかれると、さらにCKから綱島にヘディングで叩き込まれて逆転負けを喫した。 綱島の活躍で勝点3をゲットした東京Vは、FC東京と同じ勝点51で7位に浮上すると同時にJ1残留も確定。一方、4連敗となった浦和は勝点39のまま16へ後退し、2試合消化試合が少ないとはいえ、気付けば降格ゾーンに足を踏み入れつつある。 優勝争いは依然として広島と神戸が勝点1差で争っているが、残留争いに目を向ければ23日には順延された第25節の浦和対柏戦が開催される。勝点39同士の6ポイントマッチだけに激戦は必至だろう。同日には勝点40の新潟も第35節の東京V戦を控えている。順位がどう入れ替わるのか、それぞれのサポーターにとっては、それこそ「天国と地獄」の水曜ナイターと言える。 さらにJ2では、昇格目前の横浜FCが仙台に0-3、同じく昇格にリーチをかけていた清水もホームで山形に1-2と敗れて昇格はお預けになった。こちらも両チームはリセットしての第36節ということになる。 果たして今後も“ジャイキリ”が続出するのか。上位、下位とも目の離せないJリーグである。 文・六川亨 2024.10.21 21:30 Mon4
徳島が2週連続のサポーターの問題行為を謝罪、オリベイラを偲ぶ湘南のセレモニー中に「湘南ありがとう」連発
徳島ヴォルティスは29日、湘南ベルマーレ戦でのサポーターの行動に関して謝罪した。 問題が起きたのは27日に行われた明治安田生命J1リーグ第37節の湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティスの一戦。この試合では、23日に急逝した湘南のMFオリベイラ(23)を追悼するセレモニーがピッチで行われた。 突然の訃報に湘南の選手やスタッフら関係者が悲しみ、その他のサッカーファンも悲しみがある中、試合前には黙祷。その後の試合では、残留を争うライバル同士の対戦は0-1で徳島が勝利。残留争いは最終節までもつれることとなった。 試合後、湘南のホーム最終ゲームということもあり試合後にセレモニーが実施。キャプテンのDF岡本拓也がオリベイラの死を悼むスピーチとともに、ファン・サポーターへの挨拶がおこなわれていた。 その後、山口智監督が挨拶。静まり返ったスタジアムで、言葉に耳が傾けられる中、徳島サポーターから「湘南ありがとう。湘南バイバーイ」という声が聞こえる、あり得ない事態が起きていた。 このシーンはDAZNでも中継され、SNSでも問題行動が大きな話題に。そんな中、徳島は29日に岸田一宏 代表取締役社長名義で謝罪文を掲載した。 「このたび、11月27日(土)明治安田生命J1リーグ 第37節 湘南ベルマーレ戦(レモンガススタジアム平塚)において、湘南ベルマーレ様の厳粛なセレモニー中に、徳島ヴォルティスサポーターによる「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に抵触するとともに、あまりにも敬意を欠いた不適切な発言がありました」 「この事象により、スタジアムでセレモニーに参加されていた湘南ベルマーレのファン・サポーターの皆さま、株式会社湘南ベルマーレ様、関係者の皆さまをはじめ、湘南ベルマーレに関わる全ての皆さまに不快な思いをさせ、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます」 「本事象は、クラブとして見過ごすことの出来ない行為であり、現在、行為者の特定をおこなっております。特定された行為者に対しては、厳正な対応をおこないます。今後の状況については、対応を決定しだいご報告いたします」 「改めまして、今回の事象により多くの皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」 なお、徳島サポーターは1週間前に行われたアウェイでのFC東京戦で“ブーイング"を行うガイドライン違反を犯しており、2週続けての問題行動に。今回はガイドラインを破るだけでなく、モラルも欠いた行動だけに、クラブとしての対応の甘さも問題視されている。 <span class="paragraph-title">【動画】試合後のセレモニーで岡本拓也がオリベイラを追悼</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="SwYesnVEtco";var video_start = 383;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2021.11.29 20:22 Mon5
