後半2発で追いついたベンフィカがPK戦の末ドルトムントを下す《ICC》

2018.07.26 11:25 Thu
Getty Images
▽インターナショナル・チャンピオンズカップ2018のドルトムントvsベンフィカが26日にアメリカで行われ、2-2で終了。PK戦の末4-3でベンフィカが勝利している。

▽22日にリバプールに3-1で勝利したドルトムントは、シュメルツァーやシャヒン、ゲッツェ、プリシッチらを起用。新戦力ではヒッツ、ディアロが先発に名を連ねた。

▽一方、ヴィトーリア体制3年目を迎えるベンフィカは、昨シーズンにCL最年少出場を果たしたGKスヴィラ―ルを始め、グリマルド、アンドレ・アルベイダ、ピッツィらが先発。新戦力ではカスティージョが起用された。
▽試合は20分、ドルトムントが先制点を奪う。ハーフウェイライン付近でのインターセプトからカウンターを発動。シュメルツァーからパスを受けたJ・ラーセンがボックス左外からゲッツェとのワンツーでボックス左の狭いスペースを突破する。最後は中央への折り返しをM・フィリップが押し込んだ。

▽見事なパスワークからゴールを奪ったドルトムントはさらに2分後、力強いドリブルで左サイドを駆け上がったダフードが切り返しからボックス手前に浮き球のパスを供給。これをゲッツェが胸トラップからワンタッチでゴール前へスルーパスを送り、走り込んだM・フィリップスが浮き球に落ち着いて右足を合わせてゴールネットを揺らした。
▽2-0で試合を折り返すと、ベンフィカが反撃を開始する。51分、ハーフウェイラインを超えたあたりでA・アウメイダがパスカット。それをピッツィが拾ってタメを作ると、そのまま前線へ駆け上がっていたA・アウメイダへスルーパスを送る。これでボックス右に抜け出したA・アウメイダが右足を振り抜いて、ゴール左隅へと突き刺した。

▽これで1点差に詰め寄ったベンフィカは69分、ジョナスのスルーパスを受けたファクンド・フェレイラがボックス左からボックス手前へパス。待ち構えていたA・セメドがミドルシュートを狙うが、相手DFに当たってしまう。それでもこぼれ球が足元に転がると、そのままボックス内へ侵攻してGKとの一対一を制して2-2の同点に追いついた。

▽その後も互いに攻勢を続けるも、両者にゴールは生まれず。2-2のまま終了し、延長戦なしのPK戦へと突入した。

▽ドルトムント先攻で始まったPK戦。互いに1人ずつ成功させると、ドルトムントの2人目セルヒオ・ゴメスが放ったシュートは右ポストに嫌われてしまう。その後ベンフィカは3人目まで成功。ドルトムントも3人目と4人目がゴールを決めると、ベンフィカの4人目サマリスがクロスバーを叩き、3-3の同点となる。しかし、ドルトムントは5人目イサクのシュートがGKスヴィラールに止めらると、タイするベンフィカはサルビオが冷静に決めて勝負あり。PK戦を制したベンフィカが白星を飾っている。

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