11対11での未勝利を認めた長友佑都、さらなる発展のために「日本サッカー界全ての人が目を背けたらダメ」

2018.07.04 13:04 Wed
日本代表DFの長友佑都は、11対11で勝てなかったことから日本サッカー界の全員が目を背けたらダメだと話した。

2日に行われたワールドカップの決勝トーナメント1戦のベルギー戦にフル出場した長友。2点リードから3ゴールを許して逆転負けを喫した一戦について「やっぱり負けてしまったことに対しては悔しさは出てきます。でもスッキリしています。昨日も言いましたけど、自分がやれることはすべてやったかなと思っているので。ただ負けたことに悔しい気持ちはあります」と心境を語った。

「僕たちはブラジルの時もそうだし、いろいろ経験させてもらって、もういろんな免疫もついていて、だからしっかりと自分たちに起こった目の前の出来事をすぐに受け入れて、それをまた未来につなげるという作業が昔よりも早くなった。4年前のブラジルで僕も泣きながら、悔しさを露わにしながらうなだれていた。他の選手も自分たちでできることは出したと思うし、世界に恥じないプレーはできたと思う。なので、顔を上げてということをみんなには伝えたかったですね、特に若い選手たちには」

大会前のが合宿が始まった頃の苦労についても振り返った。「金髪になんかしたくないですし、早く戻したい。戻したいけど黒髪にするのも痛むでしょ。もうこれ剃らなきゃいけないのかなと思っている。1番ダメージを受けているのは間違いなく頭皮」と冗談を口にした長友は当時のチーム状態についても語った。

「正直、あの時言葉で発していましたけど、ワールドカップで勝つことは厳しいと思っていました。チームとしても全然できていなかったし、クオリティもやっぱりトップのチームと比べると明らかに劣っていた。3連敗してもおかしくないなと思っていました」

「でも臨み方が2010年の時と似ていて、自分たちの実力が明らかに劣っている、下手なんだと認めて、それに対して危機感を持ちながら大会に臨むというのが、僕たち日本人には合っているのかなと思う部分があった。あまりにも4年前は自信を持っていたけど、結局過信していた部分があって人というのは過信した時に足下をすくわれるんだなと、あの時に痛いほど学ばせてもらい、経験させてもらった」

今大会は1勝1分け2敗で終わった日本代表。2大会ぶりの勝利を挙げたものの、11対11の試合では勝てなかった。このことについて問われ「まさしくその通りです。11対11では勝っていなくて、ベスト16に進んでベルギー戦で良い試合をしたかもしれないけど、結局自分たちの実力はまだベスト16にも及ばないなというのは正直あります。それは選手もそうだし、もちろん監督もそうだし、日本サッカー界すべての人たちがそこから目を背けたらダメだなと思います。4年後に向けてもうスタートしているわけで、今回出た課題をどうつなげていくかというのを真剣に一人ひとりが考えないと。そうじゃないとこのままでは進歩はないかなと思います」と話した。


提供:goal.com

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