英国人記者が“サランスクの奇跡”を分析…突破の可能性については希望的観測

2018.06.20 16:35 Wed
19日に行われたロシア・ワールドカップ グループH初戦で日本代表はコロンビア代表を2-1で下し、白星スタートを飾った。W杯で初めて南米勢を破った歴史的勝利を英国人記者はどう見たのか。イギリスでアーセナルなどの取材を続ける『Goal』のクリス・ウィートリー記者が西野ジャパンについて語ってくれた。

日本は開始3分に、香川真司のシュートを手で阻止したカルロス・サンチェスが一発退場。主審は日本のPKを言い渡した。このペナルティを香川が落ち着いて決めて日本が先制に成功した。1人少なくなったコロンビアは39分、フアン・キンテーロのFKで一時同点に追いついたが、後半に入ると本田圭佑のCKから大迫勇也がヘッド。日本はその後のコロンビアの反撃をゼロに抑え、強敵を2-1で下した。

ウィートリー記者は「試合前に西野朗監督が、一部の選手で大阪の地震によって動揺している選手がいること、宿泊先のホテルで警報が誤作動したことで影響を受けたと語っていた。それもあって、日本はコロンビアの圧倒的な攻撃に屈してしまうのではと考えていた」と当初の予想を述べた。

しかし序盤のレッドカードが「日本に勢いを与えた」とし、その後は「インテンシティの高さに驚かされた」と同記者。日本の勝利については「W杯に出場したアジアの国で、南米を破った最初のチームであることは非常に大きな成果」と称賛の言葉を投げかけた。

日本で評価した選手として「長友佑都と吉田麻也かな」とコメント。「特に長友と吉田は全体的にかなり堅い守備を見せた。しかし、マン・オブ・ザ・マッチはやはり大迫勇也に与えるべきだろう。彼はコロンビアの守備をかいくぐり、ヘディングシュートを決めた。日本を勝利に導いたゴールだったからね」と、決勝点の大迫を称えた。

初戦を制した日本は次戦、24日にセネガルと対戦する。ウィートリー記者はセネガル戦は「対照的なスタイルがぶつかり合う面白いゲームになる。おそらく非常にタイトな試合となり、引き分けになると思う」と予想する。

「(セネガルは)ポーランドとの初戦で、カリドゥ・クリバリとイドリッサ・ゲイェといった強力かつ速いプレーヤーを擁していることが垣間見えた。日本はコロンビア戦の入り方を再現する必要がある」

そして「日本はロシアを驚かせる資質を持っており、現実的に彼らがグループHを突破する可能性は大いに考えられる」と語り、西野ジャパンのグループリーグ突破に大きな期待を寄せていた。


提供:goal.com

ワールドカップの関連記事

埼玉西武ライオンズは16日、日本代表の森保一監督がセレモニアルピッチに登場することを発表した。 森保監督は、6月13日(金)に行われる『日本生命セ・パ交流戦』の中日ドラゴンズ戦に来場。試合前のセレモニアルピッチを担当する。 ベルーナドームで行われるこの試合に登場する森保監督。これまでにもWBCや今シーズンの 2025.05.16 21:10 Fri
バルセロナのブラジル代表FWハフィーニャが、イタリア代表としてプレーしていたキャリアがあったことを明かした。 ポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスでプロキャリアをスタートさせたハフィーニャはスポルティングCP、スタッド・レンヌ、リーズ・ユナイテッドでプレー。2022年7月にバルセロナへと完全移籍で加入した。 2025.05.05 23:05 Mon
かつて中国代表を指揮していた李鉄(リー・ティエ)氏の控訴が棄却され、実刑判決を受けることとなった。中国『捜狐(sohu.com)』が伝えた。 現役時代はエバートンやシェフィールド・ユナイテッドなどプレミアリーグでもプレーし、中国代表でもプレーしたリー・ティエ氏は、引退後に指導者となり、広州恒大(広州FC)でコンデ 2025.04.30 13:55 Wed
第1回大会開催から100周年を迎える2030年のワールドカップ(W杯)。64チーム参加という提案がなされている中、反対の意見も強く出ている。 2026年の北中米W杯は史上初となる48チームの参加に拡大となる中、その4年後の2030年は64チーム参加への拡大を南米サッカー連盟(CONMEBOL)が提案している。 2025.04.15 19:55 Tue
インテル・マイアミのハビエル・マスチェラーノ監督は、アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシの2026年の北中米ワールドカップ(W杯)出場ついて言及した。『The Athletic』が伝えた。 メッシはアルゼンチン代表としてW杯に4回、コパ・アメリカに5回出場。クラブレベルではバルセロナで数多くのタイトルを獲得した 2025.04.14 20:30 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly