【プレミアリーグ・シーズン総括】最優秀選手はサラー!
2018.05.25 01:00 Fri
★ペップ・シティが完全優勝
▽今季はマンチェスター・シティの完全優勝と言っていいだろう。第5節で今季初めて首位に立つと、第3節からリーグ記録の18連勝を収め、他の追随を許さずトップを独走。その後も調子を落とすことなく首位を保ち、4月15日、第34節を終えた時点で4シーズンぶり5度目のプレミア優勝が決定した。稀に見る強さを見せた最大の要因はグアルディオラ体制2年目を迎えたチームの成熟度と、昨夏に2億ポンドをかけて行った守備陣の補強が成功したこと。名将の下、若手とベテランが融合しより洗練されたチームは、失点「27」、得点は「106」というリーグ記録を叩き出し、最終的に獲得した勝ち点は前人未到の大台「100」に到達。得失点差「79」、2位との勝ち点差「19」など数々のリーグ新記録も打ち立てた正真正銘の“完全制覇”となった。
▽2位のマンチェスター・ユナイテッドも近年の結果を鑑みると一定の満足感を得られるシーズンとなったのではないだろうか。FWルカクやMFマティッチら即戦力の補強を成功させた赤い悪魔はスタートダッシュに成功し、同じ街のライバルチームに食らいついた。チャンピオンズリーグ(CL)などのカップ戦による疲労が中盤戦以降響いたものの、勝ち点「81」は立派な数字だ。
▽混戦を制して3位に入ったのはトッテナムだ。一昨年は3位、昨年は2位と好成績を残し、今季も14戦無敗というクラブ記録を達成した。シーズン半ばに守備の要アルデルヴァイレルトが長期離脱を強いられるアクシデントがあったものの、新加入のD・サンチェスが台頭し、クラブ史上最高額の移籍金に見合う活躍を披露。シーズン終盤に激戦となったトップ4争いを制し堂々の3位フィニッシュとなった。
▽トッテナムと最後まで争ったリバプールは4位でシーズンを終えた。クロップ体制として3シーズン目を迎えた今季は、FWサラーやDFロバートソンを補強。ロバートソンは左サイドバックでリーグ戦22試合に出場し、サラーは言わずもがなの活躍を披露した。第23節では今シーズン初めてシティに土をつけ、CLでも決勝に進むなど、シーズンが進んでいくと共にチームの完成度を高めていった。クロップ監督4年目となる来季、王者シティを止めるのはリバプールかもしれない。
▽昨季の王者チェルシーは苦いシーズンとなった。初戦で黒星スタートを切った今季は、格下相手の取りこぼしが目立ち、トップ6との対戦でも勝ったのは3試合のみ。最終的に5位で終え、来季はヨーロッパリーグ(EL)に参加することになった。それでも、2年連続決勝進出となったFAカップでは、ユナイテッド相手に今季のチェルシーらしさをいい意味で存分に発揮し、1-0で完封勝利。不遇のシーズンを最終的にタイトルで締めくくった。
▽一方、残留争いではニューカッスル、ブライトン、ハダースフィールドと昇格組が久々に全チーム残留を果たし、スウォンジー、ストーク、WBAが降格。2度の監督交代を行ったWBAだったが、結局チームを浮上させることはできなかった。
▽また、レスター・シティFW岡崎慎司とサウサンプトンDF吉田麻也の2人の日本人選手では、岡崎が27試合出場で6ゴール3アシストを記録も、シーズン序盤以降は思うように出場機会を得られず、尻すぼみのシーズンとなった。一方、シーズンを通してチームが残留争いを強いられた吉田は今年1月から3月にかけて厳しい時期を過ごしたものの、最終的にポジションを奪い返して24試合出場で2ゴール1アシストという記録を残している。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWモハメド・サラー(リバプール)
▽リーグ最多得点記録(38試合制)を更新したサラーが最優秀選手に。デ・ブライネと最後まで争ったが、加入1年目、アシスト数も「11」であることを加味しての結果となった。昨夏にローマから加入し、チェルシーでプレーした2015年以来のプレミア復帰を果たしたエジプト代表アタッカーは、シーズン序盤からゴールを量産。5試合連続ゴールに加え、第31節のワトフォード戦では圧巻の4ゴールを記録。新記録の「32」得点をマークし、文句なしの最優秀選手となった。
★最優秀監督
◆ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)
▽就任2年目となった今シーズン、グアルディオラスタイルが浸透したシチズンズはまさに最強だった。開幕前に昨季の課題だった守備面の補強を成功させ、攻守とも万全の状態で臨んだ今シーズン、ガブリエウ・ジェズス、レロイ・ザネ、スターリングのような若手を育成しつつ、フェルナンジーニョやオタメンディといったベテランたちにも真価を見出した。自身のスタイルをイングランドの地でも通用させた手腕はさすがの一言に尽きる。
【期待以上】
★チーム
◆バーンリー
▽昨季命からがら残留を果たしたチームとは思えないほどの躍進を果たした。今季で6シーズン目を迎えたショーン・ダイチェ監督の下、開幕戦で王者チェルシーに打ち勝ったバーンリーは、シーズンを通して下位相手からしっかり勝ち点を奪った。特筆すべきは失点の少なさ。上位チームに次いで少ない失点数「39」は統率の取れた守備があってこそ。GKニック・ポープは、ワールドカップのイングランド代表メンバーにも選ばれている。
★選手
◆MFトレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
▽まだ20歳にも満たないこの青年の躍進を誰が想像しただろうか。昨シーズン、下部組織からトップチームに昇格した19歳の逸材は、今季はリーグ戦19試合に出場。本職はセントラルMFながらも高精度のキックやスピードを武器に、DFクラインの長期離脱によって主力不在の右サイドバックで存在感を発揮し、最終節ではトップ4入りを手繰り寄せる1点目をアシストした。そして今回、ワールドカップに臨むイングランド代表に大抜擢。初招集にして初のワールドカップ、このティーンエイジャーがどんな輝きを見せてくれるのか注目したい。
【期待外れ】
★チーム
◆チェルシー
▽昨季王者とは思えない体たらくぶりが目立った。開幕で格下と思われていたバーンリーに敗れたチェルシーは上位陣に勝てないどころか、下位相手にも勝ち点を取りこぼす始末。今年に入ってからは格下相手の連敗、マンチェスター勢との連敗が重なり一気にトーンダウン。チームには覇気が感じられず、結局、トップ4入りも逃す結果となってしまった。
★選手
◆FWアルバロ・モラタ(チェルシー)
▽チェルシーの不調はモラタが調子を上げられなかったことに起因すると言っても過言ではない。クラブ史上最高額の7000万ポンド(約101億円)の移籍金で加入したスペイン人ストライカーは、最終的に11ゴールをマーク。昨季20ゴールを奪ったジエゴ・コスタの代役としての期待値を遙かに下回る結果だった。シーズン半ばからは自身も語る「謎のケガ」によって序盤の調子を落とし、後半戦はたったの2ゴールだった。
▽今季はマンチェスター・シティの完全優勝と言っていいだろう。第5節で今季初めて首位に立つと、第3節からリーグ記録の18連勝を収め、他の追随を許さずトップを独走。その後も調子を落とすことなく首位を保ち、4月15日、第34節を終えた時点で4シーズンぶり5度目のプレミア優勝が決定した。稀に見る強さを見せた最大の要因はグアルディオラ体制2年目を迎えたチームの成熟度と、昨夏に2億ポンドをかけて行った守備陣の補強が成功したこと。名将の下、若手とベテランが融合しより洗練されたチームは、失点「27」、得点は「106」というリーグ記録を叩き出し、最終的に獲得した勝ち点は前人未到の大台「100」に到達。得失点差「79」、2位との勝ち点差「19」など数々のリーグ新記録も打ち立てた正真正銘の“完全制覇”となった。
▽2位のマンチェスター・ユナイテッドも近年の結果を鑑みると一定の満足感を得られるシーズンとなったのではないだろうか。FWルカクやMFマティッチら即戦力の補強を成功させた赤い悪魔はスタートダッシュに成功し、同じ街のライバルチームに食らいついた。チャンピオンズリーグ(CL)などのカップ戦による疲労が中盤戦以降響いたものの、勝ち点「81」は立派な数字だ。
▽混戦を制して3位に入ったのはトッテナムだ。一昨年は3位、昨年は2位と好成績を残し、今季も14戦無敗というクラブ記録を達成した。シーズン半ばに守備の要アルデルヴァイレルトが長期離脱を強いられるアクシデントがあったものの、新加入のD・サンチェスが台頭し、クラブ史上最高額の移籍金に見合う活躍を披露。シーズン終盤に激戦となったトップ4争いを制し堂々の3位フィニッシュとなった。
▽昨季の王者チェルシーは苦いシーズンとなった。初戦で黒星スタートを切った今季は、格下相手の取りこぼしが目立ち、トップ6との対戦でも勝ったのは3試合のみ。最終的に5位で終え、来季はヨーロッパリーグ(EL)に参加することになった。それでも、2年連続決勝進出となったFAカップでは、ユナイテッド相手に今季のチェルシーらしさをいい意味で存分に発揮し、1-0で完封勝利。不遇のシーズンを最終的にタイトルで締めくくった。
▽6位に終わったアーセナルは、格下相手に取りこぼすことも多くシーズンを通して不安定な試合が続いた。そんな中、シーズン終盤に差し掛かった4月20日、指揮官アーセン・ヴェンゲルの突然の退任発表がイギリス国内に轟いた。1996年から続いた22年もの長い旅路にフランス人指揮官は終止符を打つことを決意。最終的にリーグ6位、ヨーロッパリーグでも準決勝敗退と有終の美を飾ることは叶わなかったが、その雄姿は誰しもの目に焼き付いている。そして来シーズン、ガナーズがその未来を託したのは前パリ・サンジェルマンのウナイ・エメリ監督だ。
▽一方、残留争いではニューカッスル、ブライトン、ハダースフィールドと昇格組が久々に全チーム残留を果たし、スウォンジー、ストーク、WBAが降格。2度の監督交代を行ったWBAだったが、結局チームを浮上させることはできなかった。
▽また、レスター・シティFW岡崎慎司とサウサンプトンDF吉田麻也の2人の日本人選手では、岡崎が27試合出場で6ゴール3アシストを記録も、シーズン序盤以降は思うように出場機会を得られず、尻すぼみのシーズンとなった。一方、シーズンを通してチームが残留争いを強いられた吉田は今年1月から3月にかけて厳しい時期を過ごしたものの、最終的にポジションを奪い返して24試合出場で2ゴール1アシストという記録を残している。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWモハメド・サラー(リバプール)

Getty Images
▽リーグ最多得点記録(38試合制)を更新したサラーが最優秀選手に。デ・ブライネと最後まで争ったが、加入1年目、アシスト数も「11」であることを加味しての結果となった。昨夏にローマから加入し、チェルシーでプレーした2015年以来のプレミア復帰を果たしたエジプト代表アタッカーは、シーズン序盤からゴールを量産。5試合連続ゴールに加え、第31節のワトフォード戦では圧巻の4ゴールを記録。新記録の「32」得点をマークし、文句なしの最優秀選手となった。
★最優秀監督
◆ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)

Getty Images
▽就任2年目となった今シーズン、グアルディオラスタイルが浸透したシチズンズはまさに最強だった。開幕前に昨季の課題だった守備面の補強を成功させ、攻守とも万全の状態で臨んだ今シーズン、ガブリエウ・ジェズス、レロイ・ザネ、スターリングのような若手を育成しつつ、フェルナンジーニョやオタメンディといったベテランたちにも真価を見出した。自身のスタイルをイングランドの地でも通用させた手腕はさすがの一言に尽きる。
【期待以上】
★チーム
◆バーンリー

Getty Images
▽昨季命からがら残留を果たしたチームとは思えないほどの躍進を果たした。今季で6シーズン目を迎えたショーン・ダイチェ監督の下、開幕戦で王者チェルシーに打ち勝ったバーンリーは、シーズンを通して下位相手からしっかり勝ち点を奪った。特筆すべきは失点の少なさ。上位チームに次いで少ない失点数「39」は統率の取れた守備があってこそ。GKニック・ポープは、ワールドカップのイングランド代表メンバーにも選ばれている。
★選手
◆MFトレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)

Getty Images
▽まだ20歳にも満たないこの青年の躍進を誰が想像しただろうか。昨シーズン、下部組織からトップチームに昇格した19歳の逸材は、今季はリーグ戦19試合に出場。本職はセントラルMFながらも高精度のキックやスピードを武器に、DFクラインの長期離脱によって主力不在の右サイドバックで存在感を発揮し、最終節ではトップ4入りを手繰り寄せる1点目をアシストした。そして今回、ワールドカップに臨むイングランド代表に大抜擢。初招集にして初のワールドカップ、このティーンエイジャーがどんな輝きを見せてくれるのか注目したい。
【期待外れ】
★チーム
◆チェルシー

Getty Images
▽昨季王者とは思えない体たらくぶりが目立った。開幕で格下と思われていたバーンリーに敗れたチェルシーは上位陣に勝てないどころか、下位相手にも勝ち点を取りこぼす始末。今年に入ってからは格下相手の連敗、マンチェスター勢との連敗が重なり一気にトーンダウン。チームには覇気が感じられず、結局、トップ4入りも逃す結果となってしまった。
★選手
◆FWアルバロ・モラタ(チェルシー)

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▽チェルシーの不調はモラタが調子を上げられなかったことに起因すると言っても過言ではない。クラブ史上最高額の7000万ポンド(約101億円)の移籍金で加入したスペイン人ストライカーは、最終的に11ゴールをマーク。昨季20ゴールを奪ったジエゴ・コスタの代役としての期待値を遙かに下回る結果だった。シーズン半ばからは自身も語る「謎のケガ」によって序盤の調子を落とし、後半戦はたったの2ゴールだった。
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