低調セビージャが残留を争うレバンテに敗戦…クラブのリーグ連続未勝利記録を更新《リーガエスパニョーラ》

2018.04.28 06:30 Sat
Getty Images
セビージャは27日、リーガエスパニョーラ第35節でレバンテと対戦し、1-2で敗戦した。
PR
▽リーグ戦6試合勝利のない7位セビージャ(勝ち点48)が、勝利するとほぼ残留の決まる17位レバンテ(勝ち点37)のホームに乗り込んだ一戦。コパ・デル・レイ決勝でバルセロナに大敗(0-5)を喫したセビージャは、その試合からスタメンを3人変更。コレア、エンゾンジ、ムリエルに代えてノリート、カルロス・フェルナンデス、ガイスを先発で起用した。▽雨が降りしきる中始まった試合は、立ち上がりから地力に勝るセビージャがボールを保持するが、先制したのはホームチームだった。11分、コケのパスをボックス右で受けたホセ・モラレスがカットインからラストパスを供給すると、最後はゴール前のロジェールが流し込んだ。
▽先制を許したセビージャだが、すぐに反撃に転じる。16分、ドリブルで持ち上がったバネガのパスをペナルティアーク中央で受けたカルロス・フェルナンデスが反転から左足を振り抜くと、このシュートがゴール左に突き刺さった。

▽一進一退の攻防が続く中、セビージャは前半終了間際にボックス左でフランコ・バスケスが倒され、こぼれたボールを逆サイドから駆け上がったヘスス・ナバスがダイレクトで狙ったが、これはわずかにゴール左に外れた。
▽1-1で迎えた後半、先にチャンスを作ったのはセビージャ。54分、右サイドを突破したヘスス・ナバスの折り返しをニアサイドのサラビアがヒールシュートで合わせたが、これはGKオイエルがセーブ。

▽対するレバンテは、56分にカンパーニャが左CKから直接ゴールを狙うも、これはGKソリアが好反応ではじき出す。さらに70分には、ルナのサイドチェンジをボックス右に走り込んだジェイソンがボレーシュートで合わせたが、これもGKソリアのファインセーブに阻まれた。

▽徐々に主導権を握ったレバンテは、74分に勝ち越しに成功する。カンパーニャのロングパスでボックス左まで侵攻したホセ・モラレスが、飛び出したGKソリアの股下を抜いたシュートをゴール右隅に流し込んだ。

▽結局、このゴールが決勝点となり、レバンテが勝利した。下位相手に痛恨の敗戦を喫したセビージャは、リーグ戦連続未勝利記録という不名誉な記録を7試合に更新した。

▽一方、リーグ戦3連勝を飾ったレバンテは、勝ち点を40に伸ばしリーガ残留に大きく前進した。

PR

セビージャの関連記事

セビージャは21日、U-21フランス代表DFタンギ・ニアンズの負傷を報告した。 今シーズンここまでラ・リーガ6試合に出場していたニアンズだが、今回のインターナショナルマッチウィーク中に負傷。大腿部に重度の筋損傷を負ったという。 スペイン『マルカ』によれば、離脱期間は10~12週間が見込まれており、戦列復帰は 2024.11.22 14:15 Fri
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が現地で絶賛されている。 27日、ラ・リーガ第11節でソシエダはホームにオサスナを迎えた。 3日、ラ・リーガ第12節でソシエダはアウェイでセビージャと対戦した。今シーズンは苦しい戦いが続いているソシエダ。2試合ベンチスタートだった久保は、この試合では先発出場。すると0- 2024.11.04 23:10 Mon
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が圧巻のゴールを記録した。 3日、ラ・リーガ第12節でソシエダはアウェイでセビージャと対戦した。 今シーズンは苦しい戦いが続いているソシエダ。前節もオサスナ相手にホームで敗れるなど今シーズンはまだ3勝しかあげていなかった。 2試合ベンチスタートだった久保は、この試 2024.11.04 22:22 Mon
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がスペイン東部での洪水被害に思いを馳せた。スペイン『ElDesmarque』が報じる。 10月末の集中豪雨で死者も確認されるスペイン東部での洪水被害。バレンシア州などを襲った今回の自然災害で死者200人以上と報じられ、今も行方不明者の捜索が続くとされる。 スペインで過去 2024.11.04 11:55 Mon
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英をスペインメディアも絶賛だ。 ソシエダは3日のラ・リーガ第12節でセビージャのホームに乗り込み、2-0でリーグ戦2試合ぶりの白星。34分に久保の先制弾で流れに乗り、68分にスペイン代表FWミケル・オヤルサバルのPK弾で突き放した。 3試合ぶりの先発だった23歳レフテ 2024.11.04 10:58 Mon

ラ・リーガの関連記事

「これって、超ピンチかも」そんな風に私が眉をひそめていたのは月曜日、お昼過ぎにビニシウス負傷離脱の報が入ってきた時のことでした。いやあ、前日夜はブタルケを4年ぶりにオレンジ色のユニを着たレアル・マドリーが訪問。5年前、自ら手で2部に突き落とした弟分のレガネスに兄弟分ダービーの華やぎを味合わせてあげたのも前半途中までと、 2024.11.26 20:00 Tue
バルセロナのハンジ・フリック監督が負傷者の状況について語った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 インターナショナルマッチウィーク前に行われたラ・リーガ第13節のレアル・ソシエダ戦で連勝がストップし、23日の第14節セルタ戦もドローと足踏みが続くバルセロナ。26日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)リー 2024.11.26 16:29 Tue
マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリ(28)が自身の将来と紐づくレアル・マドリーに言及した。 ジョゼップ・グアルディオラ監督のもとで数々のタイトルとともに、絶対的守備的MFとしての多大なる貢献度からついにバロンドールを手にしたロドリ。シティとの契約が2027年夏までとなるなかで、レアル・マドリーの関心が 2024.11.26 16:00 Tue
スペインサッカー選手協会(AFE)は25日、第3回AFEアワードを開催。2023-24シーズンのラ・リーガ最優秀選手賞などを発表した。 前回はレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが2022-23シーズンのラ・リーガ最優秀選手、レアル・マドリー・フェメニーノのスコットランド女子代表FWキャロ 2024.11.26 14:55 Tue
オサスナは25日、スペイン人GKアイトール・フェルナンデス(33)との契約を2027年6月30日まで延長したことを発表した。 なお、オサスナは契約解除金として1400万ユーロ(約22億6000万円)を設定している。 アスレティック・ビルバオの下部組織で育ったアイトールは、アスレティックのサードチームにあたる 2024.11.26 00:32 Tue

セビージャの人気記事ランキング

1

セビージャに痛手…タンギ・ニアンズが約3カ月の離脱へ

セビージャは21日、U-21フランス代表DFタンギ・ニアンズの負傷を報告した。 今シーズンここまでラ・リーガ6試合に出場していたニアンズだが、今回のインターナショナルマッチウィーク中に負傷。大腿部に重度の筋損傷を負ったという。 スペイン『マルカ』によれば、離脱期間は10~12週間が見込まれており、戦列復帰は来年の3月前後になりそうだ。 2024.11.22 14:15 Fri
2

昨季のEL制覇は“かりそめ”…衰退するセビージャ、ケガ人も多く37歳S・ラモスを酷使中

セビージャにはケガ人が非常に多い。スペイン『Relevo』が伝えている。 現在セビージャはラ・リーガで5勝9分け11敗の15位に低迷。昨季のヨーロッパリーグ(EL)制覇によってもたらされたチャンピオンズリーグ(CL)もグループステージ最下位で敗退…“お家芸”とも言える「3位→EL参戦→優勝」ルートに進めなかった。 振り返ると、セビージャは昨季から異変が起きている。 21世紀に入ってからラ・リーガで一度も下位(11位〜20位)フィニッシュがなかったにもかかわらず、昨季まさかの12位で、今季もここまで15位に沈む。 昨季序盤戦は2部リーグ降格圏に足を踏み入れるほど低迷し、ホセ・ルイス・メンディリバル監督の途中就任より戦術を「ポゼッション」から「ロングボール&速攻」にチェンジ…大胆な決断が通算7度目のEL制覇をもたらした。 しかし、今思えばこれも“かりそめ”。 メンディリバル登板は劇薬に過ぎず、対戦相手から研究・対策された結果、同監督は今季序盤戦で解任の憂き目に。欧州初指揮の前ウルグアイ代表指揮官、ディエゴ・アロンソ監督が後任となったなか、ラ・リーガ直近4試合で2勝2分けの無敗とはいえ、『Relevo』はある点を不安視する。 そう、セビージャは主力を中心にケガ人が非常に多いのだ。 DFネマニャ・グデリ、DFマルコス・アクーニャ、DFマルコン、DFタンギ・ニアンズ、MFエリク・ラメラ、MFルシアン・アグメ、FWドディ・ルケバキオ、FWマリアーノ・ディアス、FWルーカス・オカンポス アクーニャ、マルコン、マリアーノについては、ここ2〜3週間の間にケガから復帰して数試合で別の箇所を痛めたか再発。17日のバレンシア戦で途中交代した主軸アクーニャは筋断裂だという。 ケガ人の頻発により、37歳DFセルヒオ・ラモスも最終ラインでフル稼働せざるを得ない状況。前半戦は2〜3試合に1試合ベンチスタートだったが、昨年12月以降、出場停止1試合を除いて10試合連続でフル出場中だ。 理想的な11人、またはそれに近い11人を組むこともできない現状では、昨季からの低迷を脱却することも難しいか。少なくとも、もはやセビージャはラ・リーガの第二勢力とは言えない立ち位置にある。 2024.02.21 15:35 Wed
3

【CLグループB総括】アーセナルが順当に首位通過、PSVが奮闘ランス&低迷セビージャ振り切る

アーセナルを本命に、PSV、RCランス、セビージャの3チームが残り1枠を争う格好となったグループB。その本命が順当に力を発揮し、対抗と思われたセビージャが期待外れの結果に終わったなか、アーセナルとPSVの2チームが突破を決めた。 ■順位表■ [勝ち点/勝/引/負/得失点] 1.アーセナル[13/4/1/1/12] 2.PSV[9/2/3/1/-2] 3.RCランス[8/2/2/2/-5] 4.セビージャ[2/0/2/4/-5] ◆思わぬ躓きも順当に首位通過~アーセナル~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231213_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 7シーズンぶりの参戦による経験不足が唯一の懸念材料となったが、その懸念は杞憂に終わった。 昨季のプレミアリーグ2位チームは、覇権奪還を期すリーグ戦と久々の欧州での躍進に向け、センターラインを中心にピンポイント補強。有力な対抗と想定されたPSVとの初戦を4-0の快勝で飾る最高のスタートを飾ると、第2節のRCランス戦では開幕からリーグ戦で大不振の相手に1-2の敗戦を喫する、思わぬ躓きも経験した。 だが、同じくリーグ不振のセビージャとの連戦をきっちり連勝で飾ると、第5節のRCランス戦ではDF冨安健洋のチャンスメークも光り、6-0の圧巻の大勝で最終節を残しての首位通過を確定させた。 圧倒的な強さを見せたホームの戦いぶりは評価に値するが、アウェイゲームでは1勝1分け1敗の結果に加えて内容面も振るわなかった印象があり、決勝トーナメントではその改善が躍進のカギを握る。また、リーグ戦でもここまで2位で優勝争いのメインキャストを担うなか、今冬の移籍市場での選手層の拡充も重要となる。それでも、欧州の舞台でも着実に経験を踏むアルテタ監督、DFサリバ、MFライス、FWサカと頼もしい若手の躍動ぶりは今後の戦いに大きな期待を感じさせる。 ◆国内リーグでの勢いを活かして2位通過~PSV~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231213_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セビージャとRCランスを退けて2015-16シーズン以来のグループステージ突破を果たす。 レンジャーズとの予選プレーオフを制して2018-19シーズン以来の本戦出場を決めたオランダ屈指の名門。ボス新監督の下、エールディビジでの好スタートの自信を持って臨んだアーセナルとの初戦では0-4の大敗を喫すると、以降もセビージャとRCランスとの連戦をいずれもドロー。グループステージ前半戦で未勝利に終わった。 それでも、ここまでのリーグ戦で開幕15戦全勝、52得点6失点と驚異的な強さを誇るチームはグループステージ後半戦で真価を発揮すると、RCランス、セビージャ相手にしぶとく1点差の勝利を重ねて最終節を前に2位通過を決定。また、前回対戦で大敗したアーセナルとのホームでの再戦では相手が大幅なターンオーバーを敢行した影響はあったものの、ほぼ互角のドローで試合を終えてチームとしての成長を示した。FWバカヨコやMFサイバリら一部主力の引き抜きは懸念材料だが、久々の決勝トーナメントでも対戦相手にとってタフなチームとなるはずだ。 ◆突破ならずも2勝挙げて堂々の3位~RCランス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231213_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2002-03シーズン以来のCL本戦で見事な奮闘を見せた。 昨季リーグ・アンで王者パリ・サンジェルマンに肉薄する大躍進を見せた古豪は、約20年ぶりに欧州最高の舞台に参戦。国内リーグではエースFWオペンダ、主将MFフォファナの流出で厳しいスタートを切ったが、CLの舞台では格上アーセナルに金星を挙げるなど1勝2分けの無敗でグループステージを折り返した。 その後、突破を決めた2チーム相手に連敗を喫して敗退が決定したが、最終節では引き分けでも3位確定となる状況できっちりセビージャに勝利を収めてヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフ行きを決めた。 一時リーグ・アンでの低迷でエズ監督解任も取り沙汰されたなか、継続路線を選んだチームは目下10戦無敗と完全に復調を遂げており、ELの舞台での躍進も期待される。得点力不足が懸念されるなか、CLで経験を積んだ若きエース候補ワイらの奮起が求められる。 ◆屈辱の未勝利で敗退…~セビージャ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231213_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> EL王者としてポット1での参戦となったが、屈辱の未勝利での敗退となった。 敏腕SDモンチの退団もあり、これまでと異なる補強戦略で臨んだ今季は開幕から低迷。昨季EL制覇の立役者となったメンディリバル前監督を解任し、その後任に前ウルグアイ代表指揮官のディエゴ・アロンソ監督を招へい。しかし、この監督交代はラ・リーガ、CLのいずれのコンペティションにおいても完全に裏目に。 前体制で戦ったCL最初の2試合はいずれもドローだったが、監督交代後は4戦全敗。度重なる負傷者やカードトラブルというエクスキューズはあったが、前体制に比べて攻守両面でぼやけた戦いとなった結果、攻守両面で低調なパフォーマンスに終始。古巣帰還となったセルヒオ・ラモスがDF登録選手としてCL最多ゴール(17点)という偉業を成し遂げたが、チームとしては屈辱の2分け4敗での敗退となった。 2023.12.15 12:01 Fri
4

クンデのバルセロナ加入で昨季の“因縁”が再燃!試合中に至近距離からアルバの顔面にボール投げつけ

バルセロナへの加入で合意したセビージャのフランス代表DFジュール・クンデと、バルセロナのスペイン代表DFジョルディ・アルバの因縁が再燃している。 今夏の移籍市場に注目株の一人だったクンデ。チェルシーが近づいていた中、バルセロナが横槍を入れる形でオファーを出すと、本人の意向もあり、最終的にバルセロナ行きが決まった。 だが、クンデとバルセロナの間には過去にある事件が。2021年12月に行われた昨シーズンのラ・リーガ第4節、バルセロナとの一戦に右サイドバックとして出場したクンデは、タッチラインでボールをキープ。バルセロナのMFガビとDFジョルディ・アルバに囲まれるも、タッチラインに逃れてマイボールのスローインにしようと試みた。 その際、アルバは腕を使ってクンデの背中をプッシング。ボールがタッチライン割った後も体当たりし、クンデを挑発。怒ったクンデは拾い上げたボールをそのままジョルディ・アルバの顔面に投げつけ、一発退場となっていた。 試合中にヒートアップしての出来事とはいえ、昨シーズンに起きたばかりということもあり、多くのファンたちが当時を思い出している。 新シーズンでは、チャビ・エルナンデス監督のもとでリーグ優勝を目指していくことになる両者だが、どのような関係を築くのか今から注目が集まっている。 <span class="paragraph-title">【動画】当時はいきなりドッジボールが始まったと話題になったクンデとアルバの因縁</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">Kounde cuando ve a Monchi en los despachos sabiendo que no lo deja salir <a href="https://t.co/lBOMNzUVFn">pic.twitter.com/lBOMNzUVFn</a></p>&mdash; (@PuyiiFCB) <a href="https://twitter.com/PuyiiFCB/status/1546944014175375362?ref_src=twsrc%5Etfw">July 12, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.29 22:15 Fri
5

【CLグループB展望】アーセナル本命もPSV&セビージャにもチャンスあり

2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月19日に開幕する。グループBはアーセナルが軸となるが、PSVとセビージャにも十分チャンスがある拮抗した争いが予想される。 ◆編集部予想 ◎本命:アーセナル ○対抗:PSV △連下:セビージャ ▲大穴:RCランス ◆7季ぶりの参戦で躍進目指す~アーセナル~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230918_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今グループの本命は昨シーズンのプレミアリーグで王者マンチェスター・シティと熾烈な優勝争いを演じたポット2のアーセナルだ。 リーグ全体のレベルの向上によって長らくヨーロッパ最高の舞台から遠ざかっていたイングランドの名門だが、青年指揮官アルテタを先導役に堅実な歩みの末に7シーズンぶりの出場を決定。リーグ戦での20年ぶりの覇権奪還、CLの舞台での躍進を目指す重要なシーズンに向けてはMFライス、DFティンバー、MFハヴァーツ、GKラヤと各ポジションに実力者を迎え入れ、二足の草鞋に耐えうるスカッドを構築してきた。 ティンバーの長期離脱やハヴァーツのフィットの遅れと幾つかの誤算はあるものの、リーグ戦では開幕から4勝1分けの無敗と昨季同様に上々の滑り出しを見せる。そのため、ここ2シーズンで披露しているパフォーマンスを含め、間違いなく今グループをリードしていく存在となるはずだ。 ただ、ここからの超過密日程の中ではメンバーを固定する傾向が顕著な指揮官が、いかに柔軟なチームマネジメントができるかが重要なポイントとなる。とりわけ、やや手薄なディフェンスラインではCL初参戦となるDF冨安健洋のユーティリティー性がチームの助けになるはずだ。 ◆PO突破の勢いにのってGS突破へ~PSV~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230918_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 実績やスカッドの厚さではセビージャに叶わないものの、現状のパフォーマンスや勢いを考慮し、オランダ屈指の名門をアーセナルの対抗とする。 クラブとの不和で昨季終盤に電撃退任したファン・ニステルローイ前監督の後釜に、国内外で経験を積んだボス監督を招へいしたPSV。ここまではその決断が功を奏し、昨季と同じ顔合わせとなったレンジャーズとの予選プレーオフでは見事にリベンジを達成し、2018-19以来のCL本戦出場を決めた。 今夏の移籍市場ではパリ・サンジェルマンに買い戻されたエースのMFシャビ・シモンズやノッティンガム・フォレストに引き抜かれたMFサンガレに加え、バックアッパー組がレンタル元に帰還。その一方で、FWロサーノやFWラングMFスハウテン、DFデスト、DFベラ=コチャプといった実力者を獲得。さらに、CL出場決定によって流出濃厚だったFWバカヨコらの慰留に成功したことで、世界最高峰の舞台でも十分に戦えるスカッドに仕上げてきた。 その証拠に国内リーグでは開幕4連勝に加え、13得点1失点と結果、内容ともに充実。また、昨季のヨーロッパリーグ(EL)グループステージで同居したアーセナルとは1勝1敗と互角の戦績を残しており、2015-16シーズン以来のグループステージ突破に期待が懸かる。 ◆実績十分も開幕から不振…~セビージャ~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230918_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季のEL王者としてポット1に入ったアンダルシアの雄だが、ラ・リーガでの不振によって3番手の評価とした。 ロペテギ、サンパオリと2人の指揮官を解任する混迷の昨季を送りながらも、シーズン終盤に就任したメンディリバル監督の下で最多7度目のEL制覇を成し遂げたセビージャ。とはいえ、昨季の12位という順位が物語るようにチーム全体の問題は完全には解決しておらず、今季のラ・リーガでは開幕3連敗という屈辱を味わった。 今夏の移籍市場では、良くも悪くも近年のリクルートを主導したモンチの“負の遺産”の整理を優先しつつ、MFソウやFWルケバキオ、MFスマレらを完全移籍やレンタルで補強。また、DFペドロサやFWマリアーノ、GKニーランをフリーで獲得した。さらに、移籍市場閉幕後はウルトラスの反発を覚悟した上で手薄なディフェンスラインにDFセルヒオ・ラモスを迎え入れる、賭けに出た。そのベテランDFはデビュー戦となった直近のラス・パルマス戦で1-0の今季初勝利に貢献し、ひとまず良い形で18年ぶりの復帰戦を飾った。 今グループステージではその“劇薬”が良い形で作用することを期待しつつ、爆発力に欠けるFWエン=ネシリら攻撃陣の奮起が突破のカギを握る。 ◆21年ぶり参戦も苦戦必至~RCランス~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230918_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2020-21シーズンのリーグ・アン昇格から見事な躍進を見せた古豪は、2002-03シーズン以来のCL本戦に出場する。 フランク・エズ監督の就任をきっかけにリーグ・アン昇格、2シーズン連続7位での1部残留と躍進を遂げたフランス北部に本拠を置くクラブは、昨季パリ・サンジェルマンと熾烈な優勝争いを繰り広げた末に2位フィニッシュ。望外のCLストレートインを決めた。 ただ、その躍進と引き換えに今夏の移籍市場では中盤に君臨していた主将MFフォファナがアル・ナスル、エースFWオペンダがRBライプツィヒに流出。代わってモンペリエの逸材FWワイを始め、MFディウフやFWコルテスといった若手有望株を獲得。さらに、モナコDFアギラールやレスターMFメンディ、DFマウアサといった即戦力を補強し、スカッドの拡充に務めた。 ただ、今季ここまでのリーグ戦では1分け4敗の5戦未勝利で最下位に低迷する想定外の序盤戦となっており、久々のCLに向けて大きな不安を残す。フランス代表GKサンバ、オーストリア代表DFダンソにガーナ代表MFサメドとセンターラインの主軸は健在なだけに、新エース候補のワイを含めた若手の台頭が待たれるところだ。 2023.09.20 12:30 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly