【ELプレビュー】絶好調ミランvs泥沼アーセナル! ベスト8進出を懸けた初戦
2018.03.08 18:00 Thu
▽ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・1stレグが8日に開催される。ヨーロッパ各国の強豪16チームが、ベスト8進出を懸けて戦うラウンド16初戦の展望を紹介していく。
◆ELラウンド16・1stレグ◆
▽3/8(木)
《27:00》
ミラン vs アーセナル
ドルトムント vs ザルツブルク
CSKAモスクワ vs リヨン
アトレティコ・マドリー vs ロコモティフ・モスクワ
《29:05》
マルセイユ vs ビルバオ
ライプツィヒ vs ゼニト
ラツィオ vs ディナモ・キエフ
スポルティング・リスボン vs ビクトリア・プルゼニ
★絶好調ミランvs泥沼アーセナル

▽ラウンド32では格下のルドゴレツを相手に2連勝で勝ち抜けたミランは、ガットゥーゾ新監督の下でようやくチームとしての骨格が定まった。昨年12月23日のアタランタ戦での敗戦を最後に、公式戦13戦無敗と絶好調のチームは、この間にコッパ・イタリアでインテル、ラツィオ、セリエAでラツィオ、ローマと強豪を撃破。そのうえ、直近の公式戦6試合連続クリーンシートとまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。先週末にはセリエAでインテルとの“ミラノ・ダービー”を控えていたものの、フィオレンティーナのイタリア代表DFダビデ・アストーリの急逝を受けて、試合が延期となっており、メンタル面が気がかりな一方で今回の一戦に向けてコンディションは万全だ。
▽一方、2018年に入って絶不調のアーセナルはエステルスンドとのラウンド32を1勝1敗で終えるも得失点差で逃げ切り、辛くもラウンド16に進出。しかし、そのエステルスンド戦以降の公式戦ではEFLカップ決勝、プレミアリーグでのマンチェスター・シティとの連戦をいずれも0-3で大敗すると、直近のブライトン戦も1-2で敗れ泥沼の公式戦4連敗。すでに国内リーグでのトップ4フィニッシュは絶望的な状況となっており、対戦相手のミラン以上にELのタイトルが必要だ。
★香川欠場濃厚もドルトムントvs南野ザルツブルクの日本人対決!

▽今季途中就任のシュテーガー監督の下で徐々に復調傾向のあるドルトムントは、難敵アタランタとの対戦となったラウンド32を2戦合計4-3で競り勝ちラウンド16進出を決めた。現在、公式戦10試合無敗を継続しているものの、直近の3試合連続ドローを含め4勝6分けと勝ち切れない印象が否めない。したがって、ホームで戦う今節に向けては追加点、リードを奪ってからの試合運びという部分を改善したい。
▽一方、格上レアル・ソシエダとのラウンド32を2戦合計4-3で制したザルツブルクは、国内リーグでの圧倒的強さもあり公式戦27戦無敗と絶好調だ。ソシエダ戦後のリーグ戦でもきっちり2連勝を飾っている。圧倒的な格上との対戦となる今回の初戦に向けては、[4-4-2]のコンパクトな守備と素早い切り替えを武器にしたカウンターで少ないチャンスを決め切りたいところだ。
▽なお、香川と南野のピッチ上での競演に期待がかかるこの一戦だが、足首を痛めている香川に関してはベンチ入りできるか微妙な状況だ。一方、直近のラピド・ウィーン戦でスタメン出場した南野に関しては、今季のELでの起用法をみると、ベンチスタートの可能性が高い。
★酒井マルセイユvsEL常連ビルバオ

▽ブラガとのラウンド32を2戦合計3-1で勝ち抜いたマルセイユだが、直近のリーグ戦では2戦未勝利とやや調子が下降気味だ。国内リーグでは現在3位とCL出場圏内をキープしているものの、4位リヨンとの勝ち点差は5ポイントと油断できない状況だ。そのため、チームとしては国内リーグとELどちらにプライオリティーを置くか、難しい選択を迫られている。
▽スパルタク・モスクワとのラウンド32を勝ち抜いたビルバオは国内リーグでは14位と不振が続くが、ELの舞台では主砲FWアドゥリスが得点ランキングトップの7ゴールを挙げるなど、攻撃陣が好調を継続している。アドゥリス以外にも快速FWイニャキ・ウィリアムズら攻撃陣にタレントを擁しており、右サイドバックか左サイドバックでの先発が見込まれる酒井としては仕事の機会が増えるはずだ。
★ライプツィヒvsゼニト! アトレティコやラツィオも登場!

▽得意の高速カウンターで優勝候補ナポリを退けたライプツィヒだが、直近の公式戦4試合で3敗1分けと調子を崩しており、熾烈な国内リーグでのトップ4争いでは4位のフランクフルトと3ポイント差ながら6位に甘んじており、国内リーグと並行してEL制覇を目指したい。
▽一方、ライプツィヒと同様に国内リーグで熾烈なCL出場権争いの真っただ中にいるゼニトは、昨夏にマンチーニ監督を招へいし、DFマンマナやMFパレデス、FWドリウッシと有望なアルゼンチン人選手を獲得したことを考えれば、投資額に見合ったELのタイトルを獲得したいところだ。相手の長所を消すことに長けたマンチーニ監督の下、経験豊富なDFイバノビッチらを軸に相手の猛烈なパワーフットボールを封じ込めたい。
▽また、ミランやアーセナル、ドルトムントと並ぶ優勝候補のアトレティコ・マドリーはロシア・プレミアリーグで首位を走るロコモティフ・モスクワと激突する。これまでELのプライオリティーは決して高くなかったものの、先週末に行われたリーガエスパニョーラ頂上決戦で首位のバルセロナに敗れたことで勝ち点差が8ポイントに広がっており、今季獲得可能な唯一のタイトルであるこのELに力を注ぐはずだ。
▽さらに今季のELで自慢の攻撃陣が爆発しダークホースの一角に挙がるラツィオは、ウクライナの強豪ディナモ・キエフと激突する。2ndレグに極寒のウクライナでの戦いを控えているだけに、ホームで戦うこの初戦に全力を注ぎたいところだ。
◆ELラウンド16・1stレグ◆
▽3/8(木)
《27:00》
ミラン vs アーセナル
ドルトムント vs ザルツブルク
CSKAモスクワ vs リヨン
アトレティコ・マドリー vs ロコモティフ・モスクワ
《29:05》
マルセイユ vs ビルバオ
ライプツィヒ vs ゼニト
ラツィオ vs ディナモ・キエフ
スポルティング・リスボン vs ビクトリア・プルゼニ
★絶好調ミランvs泥沼アーセナル

Getty Images
▽今回のラウンド16最注目カードがミランとアーセナルというヨーロッパ屈指の名門が激突する一戦だ。共に国内リーグでは来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外に低迷しており、是が非でもELのタイトルがほしい状況だ。▽一方、2018年に入って絶不調のアーセナルはエステルスンドとのラウンド32を1勝1敗で終えるも得失点差で逃げ切り、辛くもラウンド16に進出。しかし、そのエステルスンド戦以降の公式戦ではEFLカップ決勝、プレミアリーグでのマンチェスター・シティとの連戦をいずれも0-3で大敗すると、直近のブライトン戦も1-2で敗れ泥沼の公式戦4連敗。すでに国内リーグでのトップ4フィニッシュは絶望的な状況となっており、対戦相手のミラン以上にELのタイトルが必要だ。
▽なお、2011-12シーズンのCLラウンド16以来の対戦となる両者の通算成績は2勝2敗2分けの全くの五分だ。試合の注目ポイントとしてはミランの堅守に対して、FWオーバメヤン不在のアーセナル攻撃陣がいかにアウェイゴールを奪うかという点だ。存在感を欠くFWウェルベックをMFムヒタリアンやMFエジルといった2列目の選手がきっちりサポートしたい。一方、堅守速攻を軸とするミランにとってボールを持つアーセナルは戦いやすい相手だが、決定力が課題の攻撃陣がカウンターチャンスを確実にゴールに結び付けたい。
★香川欠場濃厚もドルトムントvs南野ザルツブルクの日本人対決!

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▽今回のラウンド16には後述のDF酒井宏樹所属のマルセイユを含め、日本人選手所属の3チームが参戦している。そして、奇しくもMF香川真司を擁するドルトムントと、MF南野拓実を擁するザルツブルクがベスト8進出を懸けて激突することになった。▽今季途中就任のシュテーガー監督の下で徐々に復調傾向のあるドルトムントは、難敵アタランタとの対戦となったラウンド32を2戦合計4-3で競り勝ちラウンド16進出を決めた。現在、公式戦10試合無敗を継続しているものの、直近の3試合連続ドローを含め4勝6分けと勝ち切れない印象が否めない。したがって、ホームで戦う今節に向けては追加点、リードを奪ってからの試合運びという部分を改善したい。
▽一方、格上レアル・ソシエダとのラウンド32を2戦合計4-3で制したザルツブルクは、国内リーグでの圧倒的強さもあり公式戦27戦無敗と絶好調だ。ソシエダ戦後のリーグ戦でもきっちり2連勝を飾っている。圧倒的な格上との対戦となる今回の初戦に向けては、[4-4-2]のコンパクトな守備と素早い切り替えを武器にしたカウンターで少ないチャンスを決め切りたいところだ。
▽なお、香川と南野のピッチ上での競演に期待がかかるこの一戦だが、足首を痛めている香川に関してはベンチ入りできるか微妙な状況だ。一方、直近のラピド・ウィーン戦でスタメン出場した南野に関しては、今季のELでの起用法をみると、ベンチスタートの可能性が高い。
★酒井マルセイユvsEL常連ビルバオ

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▽酒井を擁するマルセイユは、EL常連チームであるアスレティック・ビルバオとベスト8進出を懸けて対戦する。▽ブラガとのラウンド32を2戦合計3-1で勝ち抜いたマルセイユだが、直近のリーグ戦では2戦未勝利とやや調子が下降気味だ。国内リーグでは現在3位とCL出場圏内をキープしているものの、4位リヨンとの勝ち点差は5ポイントと油断できない状況だ。そのため、チームとしては国内リーグとELどちらにプライオリティーを置くか、難しい選択を迫られている。
▽スパルタク・モスクワとのラウンド32を勝ち抜いたビルバオは国内リーグでは14位と不振が続くが、ELの舞台では主砲FWアドゥリスが得点ランキングトップの7ゴールを挙げるなど、攻撃陣が好調を継続している。アドゥリス以外にも快速FWイニャキ・ウィリアムズら攻撃陣にタレントを擁しており、右サイドバックか左サイドバックでの先発が見込まれる酒井としては仕事の機会が増えるはずだ。
★ライプツィヒvsゼニト! アトレティコやラツィオも登場!

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▽その他の対戦カードで注目は、それぞれラウンド32でナポリとセルティックという難敵を退けたRBライプツィヒとゼニトの一戦だ。▽得意の高速カウンターで優勝候補ナポリを退けたライプツィヒだが、直近の公式戦4試合で3敗1分けと調子を崩しており、熾烈な国内リーグでのトップ4争いでは4位のフランクフルトと3ポイント差ながら6位に甘んじており、国内リーグと並行してEL制覇を目指したい。
▽一方、ライプツィヒと同様に国内リーグで熾烈なCL出場権争いの真っただ中にいるゼニトは、昨夏にマンチーニ監督を招へいし、DFマンマナやMFパレデス、FWドリウッシと有望なアルゼンチン人選手を獲得したことを考えれば、投資額に見合ったELのタイトルを獲得したいところだ。相手の長所を消すことに長けたマンチーニ監督の下、経験豊富なDFイバノビッチらを軸に相手の猛烈なパワーフットボールを封じ込めたい。
▽また、ミランやアーセナル、ドルトムントと並ぶ優勝候補のアトレティコ・マドリーはロシア・プレミアリーグで首位を走るロコモティフ・モスクワと激突する。これまでELのプライオリティーは決して高くなかったものの、先週末に行われたリーガエスパニョーラ頂上決戦で首位のバルセロナに敗れたことで勝ち点差が8ポイントに広がっており、今季獲得可能な唯一のタイトルであるこのELに力を注ぐはずだ。
▽さらに今季のELで自慢の攻撃陣が爆発しダークホースの一角に挙がるラツィオは、ウクライナの強豪ディナモ・キエフと激突する。2ndレグに極寒のウクライナでの戦いを控えているだけに、ホームで戦うこの初戦に全力を注ぎたいところだ。
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今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5
