【ブンデス第22節プレビュー】バイエルンvsシャルケ、長谷部vs大迫、香川vs酒井高開催

2018.02.09 18:00 Fri
Getty Images
▽前節も首位バイエルン(勝ち点53)が順当に勝利を収め、連勝を8に伸ばした。大混戦のチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いでは引き分けたレバークーゼン(勝ち点35)が2位を死守。勝利したライプツィヒが3位に、ドルトムントが4位にそれぞれ浮上している。一方で敗戦したシャルケが5位に、フランクフルトが6位に後退している。迎える第22節ではバイエルンvsシャルケの上位対決や、香川ドルトムントvs酒井高&伊藤ハンブルガーSV、長谷部フランクフルトvs大迫ケルンの日本人対決がそれぞれ開催される。

▽まずは上位対決のバイエルンvsシャルケから。前節マインツ戦ではレヴァンドフスキをベンチスタートとしたこともあってやや手こずったバイエルンだが、リベリとハメス・ロドリゲスのゴールで2-0と勝利した。そして、火曜日に行われたDFBポカール準々決勝のパダーボルン戦では主力を投入して6-0と圧勝。来週のミッドウィークには試合がないため、シャルケ戦に集中できる環境となっており、バイエルンの連勝はさらに伸びる可能性が高そうだ。

▽一方、前節ブレーメン戦を守護神フェールマンのミスと追加タイム被弾で1-2と競り負け、5位に後退したシャルケ(勝ち点34)は、水曜日に行われたDFBポカール準々決勝のヴォルフスブルク戦を主力を投入して1-0で勝利。ベスト4進出を決めて良い形でバイエルン戦に臨める中、来季バイエルンの一員となることが決まっているゴレツカのプレーにも注目したい。
▽続いて日本人対決のドルトムントvsHSV。シュティーガー監督の古巣対決となった前節ケルン戦を新戦力バチュアイの2ゴール1アシストの大活躍で3-2と制して4試合ぶりの勝利を飾った4位ドルトムント(勝ち点34)。引き続き不安定な戦いが続いているが、香川はオーバメヤンの代役であるバチュアイを積極的に使うプレーを見せ、好関係を築けそうなパフォーマンスを見せた。今節も二人のプレーに注目したい。

▽一方、ハノーファーに何とか追いついて勝ち点1をもぎ取ったものの、8戦勝利のない17位HSV(勝ち点17)は、酒井高が引き続き3バックの右でスタメン予想。対面するのはシュールレとなりそうだが、ケルン戦で今季初ゴールを決めて復調の気配を見せる相手をシャットアウトできるか。伊藤は引き続きベンチからチャンスを窺う。
▽そしてフランクフルトvsケルンの日本人対決。6位フランクフルト(勝ち点33)は前節アウグスブルク戦を0-3と完敗。6試合ぶりの敗戦を喫した中、水曜日に行われたDFBポカール準々決勝のマインツ戦では相手のミスをきっちりと突いて3-0と快勝した。長谷部もアウグスブルク戦で崩壊した守備を修正し、チームの立て直しに貢献している。ケルン復調の要因であるストライカーのテローデとのマッチアップに注目だ。

▽対するケルンは前節ドルトムント戦を2-3と競り負け、5試合ぶりの黒星を喫した。とはいえ、ドルトムント相手に善戦しており、復調をさらに印象付けている。風邪で欠場した大迫はベンチスタート予想。途中出場でレギュラーの座を取り戻すような説得力のあるパフォーマンスを見せたいところだ。

▽上位陣ではレバークーゼンが11位ヘルタ・ベルリン(勝ち点27)とのホーム戦に臨む。フライブルク戦では相手の組織力の前に攻めあぐね、ゴールレスドローに終わったレバークーゼンは、火曜日に行われたブレーメン戦を延長戦の末に4-2と制し、ベスト4進出を果たした。2点差をひっくり返すハードな試合を戦った影響があるだろうが、跳ね除けて2位死守となるか。

▽前節ボルシアMG戦をルックマンのデビュー弾で競り勝った3位ライプツィヒ(勝ち点35)は、金曜日に7位アウグスブルク(勝ち点31)とのホーム戦に臨む。連勝でCL圏内をキープし、ライバルにプレッシャーをかけられるか。最後にバイエルン戦ではほぼ見せ場を作れなかったマインツの武藤はホッフェンハイムとのアウェイ戦でゴールを目指す。

※スタメン予想はドイツ『キッカー』参照

◆ブンデスリーガ第22節
▽2/9(金)
《28:30》
ライプツィヒ vs アウグスブルク

▽2/10(土)
《23:30》
レバークーゼン vs ヘルタ・ベルリン
ハノーファー vs フライブルク
フランクフルト vs ケルン
ドルトムント vs ハンブルガーSV
ホッフェンハイム vs マインツ
《26:30》
バイエルン vs シャルケ

▽2/11(日)
《23:30》
シュツットガルト vs ボルシアMG
《26:00》
ブレーメン vs ヴォルフスブルク

バイエルンの関連記事

スイス・スーパーリーグのグラスホッパーは4日、オーストラリア代表FWネストリ・イランクンダ(18)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。移籍期間は2025年夏までとなる。 イランクンダは、アデレード・ユナイテッドの下部組織で育ち、若くしてその才能が高く評価。2024年7月にバイエルンのセカンドチームに加入。ファ 2025.01.04 23:27 Sat
早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。 W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年 2025.01.04 11:00 Sat
ハイデンハイムは3日、バイエルンからU-21ドイツ代表DFフランツ・クラツィヒ(21)をレンタル移籍で獲得した。契約期間は今季終了までとなる。 左サイドを主戦場としつつ、中盤でもプレーできる左利きプレーヤーのクラツィヒは、2017年にニュルンベルクの下部組織からバイエルンのユースチームへ加入。2023年に9月にブ 2025.01.04 09:55 Sat
シュツットガルトは2日、バイエルンからレンタル移籍で加入中のU-21ドイツ代表DFフランツ・クラツィヒ(21)のレンタル契約早期解消を発表した。 クラツィヒは昨年夏に1年間のレンタル移籍でシュツットガルト入り。左サイドのバックアッパーとしての役割が期待されたが、ここまでブンデスリーガ1試合を含め公式戦4試合と思う 2025.01.03 15:47 Fri
バイエルンの日本代表DF伊藤洋輝が、復帰に向けて再び一歩を踏み出した。 伊藤は2024年夏にシュツットガルトからバイエルンへ電撃移籍。しかし、7月下旬のプレシーズンマッチで中足骨を骨折し、公式戦のデビューは叶っていない。 9月末にランニングメニューを開始し、10月にはボールを使ったトレーニングにも移ったが、 2025.01.02 21:23 Thu

ブンデスリーガの関連記事

スイス・スーパーリーグのグラスホッパーは4日、オーストラリア代表FWネストリ・イランクンダ(18)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。移籍期間は2025年夏までとなる。 イランクンダは、アデレード・ユナイテッドの下部組織で育ち、若くしてその才能が高く評価。2024年7月にバイエルンのセカンドチームに加入。ファ 2025.01.04 23:27 Sat
早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。 W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年 2025.01.04 11:00 Sat
ハイデンハイムは3日、バイエルンからU-21ドイツ代表DFフランツ・クラツィヒ(21)をレンタル移籍で獲得した。契約期間は今季終了までとなる。 左サイドを主戦場としつつ、中盤でもプレーできる左利きプレーヤーのクラツィヒは、2017年にニュルンベルクの下部組織からバイエルンのユースチームへ加入。2023年に9月にブ 2025.01.04 09:55 Sat
シュツットガルトは2日、バイエルンからレンタル移籍で加入中のU-21ドイツ代表DFフランツ・クラツィヒ(21)のレンタル契約早期解消を発表した。 クラツィヒは昨年夏に1年間のレンタル移籍でシュツットガルト入り。左サイドのバックアッパーとしての役割が期待されたが、ここまでブンデスリーガ1試合を含め公式戦4試合と思う 2025.01.03 15:47 Fri
レバークーゼンは2日、アルゼンチンのベレス・サルスフィエルドに所属するアルゼンチン人FWアレホ・サルコ(18)を完全移籍で獲得した。契約期間は2029年6月30日までとなる。 アルゼンチンの逸材ストライカーは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「レバークーゼンは以前から興味を示してくれていたから、昨季 2025.01.03 09:15 Fri

バイエルンの人気記事ランキング

1

バイエルンが伊藤洋輝に続き鈴木彩艶に注目? 絶対的守護神ノイアーの控え兼後継者候補に浮上

パルマの日本代表GK鈴木彩艶(22)がバイエルンの獲得候補に名を連ねているようだ。ドイツ『シュポルト・ビルト』が報じた。 元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(38)が長らく正守護神に君臨するバイエルン。元ドイツ代表GKスヴェン・ウルライヒ(36)とイスラエル代表GKダニエル・ペレツ(24)がバックアッパーとして控える。 ノイアーとウルライヒは契約最終年を迎えているが、ノイアーの契約延長は確実。バイエルンはウルライヒも高く評価しており、第3GKとして新契約を交わすという。 一方、正守護神の肋骨骨折に伴い12月に出番を得たペレツは、シーズン終了後に貸し出す方針とのこと。また、シュツットガルトへのレンタル移籍が続くドイツ代表GKアレクサンダー・ニューベル(28)は、ここ最近バイエルンからの信頼が薄らいでいるようだ。 現在はケルン(ドイツ2部)のU-21ドイツ代表GKヨナス・ウルビグ(21)がノイアーのバックアッパー兼後継者の最有力候補に。しかし、国外にも目を向けており、ブライトン&ホーブ・アルビオンのオランダ代表GKバルト・フェルブルッヘン(22)やセリエAで奮闘する鈴木がリストに載っているようだ。 ケガによりデビューこそ叶っていないものの、夏の移籍市場では日本代表DF伊藤洋輝がシュツットガルトからバイエルンへ移籍。パルマでレギュラーの座を掴んだ鈴木とチームメイトになる可能性が出てきている。 2024.12.30 23:10 Mon
2

シュツットガルト、バイエルンから加入中の若手DFクラツィヒのレンタル契約を早期打ち切り

シュツットガルトは2日、バイエルンからレンタル移籍で加入中のU-21ドイツ代表DFフランツ・クラツィヒ(21)のレンタル契約早期解消を発表した。 クラツィヒは昨年夏に1年間のレンタル移籍でシュツットガルト入り。左サイドのバックアッパーとしての役割が期待されたが、ここまでブンデスリーガ1試合を含め公式戦4試合と思うように出場機会を得られず。両クラブと選手の3者の話し合いの末に、レンタルの早期打ち切りが決定した。 なお、ドイツ『スカイ』によれば、クラツィヒは今冬の移籍市場でブンデスリーガ、2.ブンデスリーガの国内クラブ、あるいは国外クラブへ引き続き武者修行へ出される見込みだという。 左サイドを主戦場としつつ、中盤でもプレーできる左利きプレーヤーのクラツィヒは、2017年にニュルンベルクの下部組織からバイエルンのユースチームへ加入。2023年に9月にブンデスリーガでファーストチームデビューを果たした。 バイエルンで公式戦7試合に出場すると、2024年2月にはオーストリア・ウィーンへレンタル移籍。主力として公式戦17試合でプレーし、1ゴール3アシストを記録した。 2025.01.03 15:47 Fri
3

バイエルンDF伊藤洋輝が再手術後初めてピッチに登場! 慎重にランニングメニューを消化

バイエルンの日本代表DF伊藤洋輝が、復帰に向けて再び一歩を踏み出した。 伊藤は2024年夏にシュツットガルトからバイエルンへ電撃移籍。しかし、7月下旬のプレシーズンマッチで中足骨を骨折し、公式戦のデビューは叶っていない。 9月末にランニングメニューを開始し、10月にはボールを使ったトレーニングにも移ったが、11月に再手術。復帰が遅れることとなった。 ドイツ『ビルト』によると、2日朝のトレーニングで伊藤がピッチに登場。2度目の手術後初めてランニングトレーニングをこなしたという。 リハビリコーチの指導のもと、30分ほどのランニングメニューを消化。その後、10分間のジョギングで終えたようだ。 ジョギングでは手術した右足を少し引きずっていたとのこと。体重をかける際も、慎重になっている様子が見受けられたという。 復帰時期についてはまだ不透明。ヴァンサン・コンパニ監督の選択肢となる日が待たれる。 2025.01.02 21:23 Thu
4

オーストラリア代表はバイエルン所属の18歳イランクンダを招集せず 名門クラブでの突き上げ願う指揮官「いまは見守る」

8日、オーストラリア代表の11月招集メンバーが発表され、バイエルンに所属する同国のホープが選外に。トニー・ポポヴィッチ監督が理由を説明した。豪『news.com.au』が伝える。 2026年W杯アジア最終予選C組で日本代表と同居する豪代表。ここまでは1勝2分け1敗と母国ファンの期待値を下回るかもしれないが、それでも本大会進出ラインの2位である。 サウジアラビア、バーレーンと対戦する11月に向けては、FWミッチェル・デューク(FC町田ゼルビア)やDFハリー・サウター(シェフィールド・ユナイテッド)など概ね主力がメンバーに。 一方、豪州No.1のホープと位置付けられ、今季からバイエルンへ移籍…6月以降A代表にも定着していた18歳FWネストリ・イランクンダが招集外に。ポポヴィッチ監督が理由を説明した。 「彼は世界最高のクラブの1つにいる。バイエルンほどのクラブで成長する機会を与えられるなんて、フットボーラーなら誰もが羨む素晴らしい機会だ。いま彼は成長と発展を遂げ、ドイツの文化・言語にも馴染むチャンスなのだ」 「我々はそんな彼を誇りに思う。ゆえにいまは、その姿を見守ることにした。このタイミングでバイエルンに残ることが“クラブでの定着”に役立つことを期待するよ」 イランクンダは加入直後のプレシーズンでトップチームに混じって存在感を発揮した一方、選手登録はバイエルン州リーグのセカンドチーム。ここまでバイエルンIIで公式戦13試合5得点2アシストをマークし、トップ帯同のチャンスをうかがっている最中だ。 2024.11.08 17:05 Fri
5

皇帝の逝去から一年。スーパーカップの冠名に決定/六川亨の日本サッカー見聞録

早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。 W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年メキシコ大会は3位、そして自国開催となった74年西ドイツ大会では母国に2度目となるトロフィーをもたらした。監督(肩書きはチームシェフ)として86年メキシコ大会こそディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れて準優勝に甘んじたが、90年イタリア大会ではアルゼンチンに雪辱を果たし、選手と監督でW杯を制した2人目という偉業を達成した。 同じく選手と監督でW杯に優勝したブラジルの名将マリオ・ザガロ氏も24年1月5日にこの世を去り(享年92歳)、選手・監督でW杯に優勝したのはディディエ・デシャン1人になった。 さらに昨年10月6日には、西ドイツW杯決勝でベッケンバウアー氏と好勝負を演じたオランダのヨハン・ニースケン氏も逝去した(73歳)。西ドイツとの決勝戦での先制点、ゴール中央に強シュートを突き刺した衝撃は今でも忘れられない。彼のシュートは、それまで左右のスミを狙うのが常識だったPKに、新たな発想をもたらしたのではなだろうか(パネンカのチップキックによるPKも伝説だ)。 すでに2016年3月24日には、もう一人の“ヨハン”であるクライフ氏も亡くなっている。「トータルフットボール」の具現者として世界に衝撃を与えただけでなく、指導者としてバルセロナでは超攻撃的なスタイルを確立。現在のバルサの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。彼の出現で背番号「14」は特別な番号になったはずだ。 そんなレジェンドの1人である「皇帝」の功績を称え、昨年12月20日、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は25~26シーズンからDFLスーパーカップの名称にフランツ・ベッケンバウアー氏の名前を冠することを発表した。 すでにバイエルン・ミュンヘンはベッケンバウアー氏の現役時代の背番号「5」を永久欠番にすると発表していた。それに続き、シーズン開幕前にブンデスリーガ優勝クラブとDFBポカール優勝クラブが激突する大会の名称が「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」に変更されることになった。 かつてW杯のトロフィーは、ブラジルが70年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、永久保持するまでは、W杯の提唱者であるフランス人の「ジュール・リメ杯」と呼ばれていた(74年以降は特別な名称はない)。同じくEUROのトロフィーも提唱者であるフランス人の名前をとって「アンリ・ドロネー杯」と呼ばれていた。 しかし公式戦の名前に選手個人の名前が冠されるのは今回が初めてではないだろうか。近年の大会名にはネーミングライツ権を売ることで、企業の名前が冠されることが一般的になりつつある。そんななかで、今回のDFLの英断に拍手を送ると同時に、今年8月16日の大会では古巣バイエルンの復活にも期待したい。 文・六川亨 2025.01.04 11:00 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly