【CLグループ第5節プレビュー①】セビージャvsリバプールの大一番! ナポリやドルト、モナコはわずかな望みに懸ける

2017.11.21 17:30 Tue
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▽2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節が11月21日、22日に開催される。ここでは21日に開催されるグループE~H第5節のマッチプレビューを紹介していく。

★CLグループステージ第5節
▽11/21(火)

◆グループE
《26:00》
スパルタク・モスクワ vs マリボル
《28:45》
セビージャ vs リバプール
◆グループF
《28:45》
マンチェスター・シティ vs フェイエノールト
ナポリ vs シャフタール

◆グループG
《26:00》
ベシクタシュ vs ポルト
《28:45》
モナコ vs ライプツィヒ
◆グループH
《28:45》
アポエル vs レアル・マドリー
ドルトムント vs トッテナム

◆グループE:決勝T進出を懸けたセビージャvsリバプール
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▽リバプール(勝ち点8)、セビージャ(勝ち点7)、スパルタク・モスクワ(勝ち点5)の三つ巴の争いとなっているグループAでは、第4節終了時点で1チームも突破が決まっていない混戦模様となっている。そして、今節最大の注目カードは2位のセビージャと首位のリバプールがサンチェス・ピスファンで激突する、決勝トーナメント進出を懸けた大一番だ。今回の一戦では勝者が決勝トーナメントに進出できるという分かりやすい構図となっている。

▽前節、アウェイで1-5の屈辱的な大敗を喫したスパルタク・モスクワ相手に、2-1で競り勝ちリベンジを果たしたセビージャ。直後のリーグ戦でバルセロナに敗れたものの、インターナショナルウィーク明けとなった直近のセルタ戦では指揮官の古巣相手に2-1の勝利を収めた。また、同試合ではFWイェデルや短時間の出場となったMFバネガら一部主力の温存に成功しており、今回の大一番に向けて準備万端だ。前回対戦は敵地で2-2のドローも試合内容では完全に圧倒されており、ホームで迎える今節は最低勝ち点1を獲得するプランで臨みたい。最終節は格下マリボル相手の勝ち点3獲得が見込まれており、たとえ今節終了後にスパルタク・モスクワに抜かれたとしても、最終節でリバプールとスパルタク・モスクワが潰し合いとなるため、まずは今節負けないことが最優先だ。

▽一方、格下マリボル相手の連戦をいずれも大勝で飾り、グループ首位に躍り出たリバプール。直近の国内リーグでもウェストハム、サウサンプトン相手に大勝を飾るなど絶好調だ。とりわけ、直近の公式戦3試合で5ゴールを挙げる快速FWサラーの好調ぶりが目立つ。前述のように最終節にスパルタク・モスクワ戦を控えるため、今節の勝利で突破を決めたいところだが、今週末のリーグ戦でチェルシーとのビッグマッチを控えている点が懸念材料だ。国内リーグでは熾烈なトップ4争いに巻き込まれているだけに、ホームでのチェルシー戦は是が非でも勝ち点3を獲得したい。消耗の激しいスタイルを採用する中でクロップ監督の選手起用に注目が集まる。

▽セビージャとリバプールの上位対決の前に、マリボル戦を戦うスパルタク・モスクワは、逆転での決勝トーナメント進出に向けて勝ち点3が求められる。だが、敵地での前回対戦は1-1のドローに終わっており、決して簡単な試合にならないはずだ。ただ、ここまで未勝利のマリボルはここからの連勝と、今節、最終節でリバプールが連勝した場合、わずかながら突破の可能性が残されており、攻撃的に戦う可能性が高い。そこでうまく相手を引っくり返せれば、より楽な試合展開になるかもしれない。

◆グループF:崖っぷちナポリは運命のシャフタール戦
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▽魅惑の攻撃的スタイルを志向するスカイブルーの2チームの突破が有力視されたグループFだが、4連勝のマンチェスター・シティ(勝ち点12)が早々に突破を決めた一方、1勝3敗と大苦戦のナポリ(勝ち点3)が敗退危機に陥り、大きく明暗を分ける結果となっている。

▽開幕無敗を継続し首位を快走する国内リーグとは異なり、今季CLグループステージでは苦戦が続くナポリは今節、ホームのサン・パオロで2位のシャフタール(勝ち点9)との大一番に挑む。すでに自力での突破の可能性が消滅しているナポリは、ここから全勝してなおかつシャフタールが全敗する必要がある。また、勝ち点が並んだ場合、当該成績が優先されるため敵地での1stレグを1-2で敗れたナポリは、1-0、2-1の勝利か2点差以上を付けての勝利が必須。仮に、今節3-2や4-3のスコアで勝利したとしても当該成績で敗退に追い込まれる、まさに崖っぷちの状況だ。また、国内リーグでは直近のミラン戦で勝利を収めたが、その直前のキエーボ戦はゴールレスドローに終わっており、チーム状態は盤石とは言い難い。その逆境の中で奇跡の逆転突破に向けて勝ち点3を掴めるか。

▽一方、フェイエノールト(勝ち点0)との連戦をきっちり連勝で飾ったシャフタールは、残り2試合で勝ち点1以上を挙げられれば、突破が決まる優位な状況にある。また、最終節では対戦相手のシティがすでに首位通過を決め、同試合後に行われる週末のマンチェスター・ダービーに向けて大幅なターンオーバーを採用する可能性が高く、突破に向けて追い風が吹いている。ただ、不確定要素も多い最終節を前に突破を決めたいチームは、今節で引き分け以上の結果を手にして決着を付けたいところ。完全アウェイの空気の中でナポリの強力攻撃陣相手に粘り強い守りをみせ、FWタイソンら自慢の攻撃陣の個人技を生かしたカウンターアタックで応戦したい。

▽今節、引き分け以上で首位通過が確定するシティは、ホームでフェイエノールトと対戦する。無敗を継続する国内リーグでは2位マンチェスター・ユナイテッドと勝ち点8差を付けており、比較的余裕がある状況だ。また、今週末のリーグ戦では昇格組のハダースフィールドという格下との対戦となるため、今節に向けてグアルディオラ監督には主力の大幅な温存か、今節できっちり首位通過を決めるために主力を投入する2つの選択肢が与えられる。仮に、前者を選ぶ場合は、MFフォーデンやMFブラヒム・ディアスといった10代の若手プレーヤーがピッチに立つことになる。

◆グループG:時差が思わぬドラマ演出? 崖っぷちモナコは望み繋ぐか
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▽実力伯仲のグループGでは、ここまで唯一無敗の首位ベシクタシュ(勝ち点10)が大きく抜け出しているものの、第4節終了時点で全チームに突破の可能性が残されている混戦模様だ。

▽智将ギネシュ監督に加え、DFペペやFWクアレスマ、DFアドリアーノ・コレイアなど経験豊富なベテランを多数擁すトルコ王者ベシクタシュは、前節のモナコ相手のドローによって2節を残しての突破を逃したが、今節での突破が濃厚だ。2位のポルト(勝ち点6)をホームに迎える今節では引き分け以上で首位通過が決定。また、敗戦した場合でもポルト戦後に行われる4位のモナコ(勝ち点2)と、3位のRBライプツィヒ(勝ち点4)が引き分け以下に終わった場合、2位以内が確定する。ただ、国内リーグでは直近のアクヒサル戦で0-0のドローとなるなど、取りこぼしが目立っており、難敵ポルトをホームに迎える今回の一戦にやや不安を残す。

▽一方、ベシクタシュと共に混戦のグループGを抜け出したいポルトは今節での勝利と、3位のライプツィヒが敗戦した場合、最終節を残しての突破が決まる。とはいえ、今節を引き分け以下の結果で終えると、最終節でモナコ、ライプツィヒとの三つ巴の争いに巻き込まれるため、首位チーム相手のアウェイゲームでも勝ち点3奪取が求められる。幸い、国内リーグでは2位以下に勝ち点4差を付けて首位を快走するなど、好調を継続しており、古巣凱旋のFWアブバカルら好調な攻撃陣を生かして勝ち切りたい。

▽また、昨季のベスト4チームながらここまで唯一の未勝利と不調が続くモナコは、今節勝利を逃すと敗退が決定する。さらに、時差の関係で数時間前に行われるベシクタシュvsポルトで2位ポルトが勝利した場合、今節を戦う前に敗退が決定するという、難しい立場にいる。今節ではベシクタシュの勝利を祈りつつ、仮に突破の可能性が残された場合は、ホームでライプツィヒを全力で叩きたい。ここで勝利できれば、最終節はポルトとの直接対決となるため、自力で2位に入ることも可能になる。ケガ明けのエースFWファルカオを中心に是が非でも勝ち点3を奪いたい。そのモナコと対峙するライプツィヒは直近のリーグ戦で10人のレバークーゼン相手に追いつかれてのドローと痛恨の試合運びとなっただけに、今季課題とされるゲームコントロールが敵地でのモナコ戦でもカギとなる。

◆グループH:崖っぷちドルトは勝利且つマドリーの取りこぼし必要に
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▽グループCと並んで“死の組”に挙げられたグループHだったが、グループ3番手の評価だったトッテナム(勝ち点10)が唯一の無敗で2節を残して突破を決めた。また、そのトッテナムとの直接対決に敗れた2位のレアル・マドリー(勝ち点7)も残り2節で2ポイントを加えれば、突破が決まる優位な立場にいる。

▽今グループステージで唯一の日本人選手を擁するMF香川真司が所属するドルトムント(勝ち点2)だが、ライバル2クラブとの敗戦に加え、グループ最弱と目されたアポエル(勝ち点2)相手の痛恨の連続ドローによって敗退危機を迎えている。既に突破を決めているトッテナムをホームに迎えた今節でたとえ勝利を手にしても、同時刻開催のアポエルvsレアル・マドリーでマドリーが勝利した場合、最終節を残しての敗退が決定する。

▽難しいモチベーションの中で今節に臨むチームだが、最低限のノルマであるヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の3位確保に向けては勝ち点3が求められるところだ。しかし、直近の公式戦8試合ではDFBポカールで3部のマクデブルク相手に勝利したものの、それ以外の7試合の戦績は4敗3分けと深刻な不振に陥る。とりわけ、直近のシュツットガルト戦では今季散々繰り返してきた守備陣の軽率なミスで敗戦を喫し、ボス新監督のクビがいよいよ危うくなっている。今回の一戦では規律違反でシュツットガルト戦で招集外となったエースFWオーバメヤンらの奮起で意地を見せたい。

▽一方、今節の勝利で首位通過が決定するトッテナムだが、最終節にホームでのアポエル戦を残しているため、難敵ドルトムントとのアウェイゲームで無理に勝ち点3を奪いに行く必要はない。ただ、直近のリーグ戦では宿敵アーセナルとのノースロンドン・ダービーで屈辱的な敗戦を喫しており、バウンスバックの意味ではしっかりとした戦いをみせ、調子を取り戻したいところだ。

▽今節でのグループステージ突破を目指す2連覇中の王者マドリーだが、直近のリーグ戦ではアトレティコ・マドリーとのダービーをゴールレスドローで終え、リーガ首位のバルセロナとの勝ち点差が「10」に開き、早くもリーグ連覇に黄色信号が灯る。その意味でより重要度が増すCLでは今節きっちり勝って突破を決めたいところだ。とはいえ、わずかながら突破の可能性を残すアポエルはホームでトッテナム、ドルトムント相手に堂々としたプレーを見せており、簡単には勝たせてくれない相手だ。そのため、今節ではアトレティコ相手に無得点で終わった攻撃陣の活躍が重要となる。とりわけ、ここまでリーグ1ゴールずつで、第12節終了時点でのクラブ歴代最低2トップとなったFWクリスティアーノ・ロナウド、FWベンゼマのコンビの奮起に期待したい。特に、今季CLグループステージで開幕5連発が懸かる背番号7のプレーに注目が集まるところだ。

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ハイドゥク・スプリトの元クロアチア代表MFイバン・ラキティッチが、結婚11年の妻ラケル・マウリさんに薔薇の花束を贈った。 王子様としてお馴染みの名手ラキティッチ。 シャルケで頭角を表し、セビージャ、バルセロナ、セビージャ、アル・シャバブと渡り歩き、今季からハイドゥクに所属。スイス出身の王子にとって、人生初のクロアチア生活だ。 そんなラキティッチ、自身が世界的名手に台頭するセビージャへの移籍が決まったその夜、契約書締結のために宿泊していたセビリア市内のホテルで、バーのウェイトレスに一目惚れ。 数カ月ものアタックの末に交際まで漕ぎ着け、2年後の2013年に結婚した逸話が有名だ。 運命の相手となったのは、セビリア出身のラケル・マウリさん。結婚後に長女と次女を授かり、現在は家族4人でクロアチアに住む。 21日、妻ラケルさんはインスタグラムを更新し、「13年前の今日、決して離れないと誓った愛する人」から、交際記念日として薔薇の花束をもらったことを報告。 クロアチア『Slobonda Dakmacija』は、2人への過去のインタビューを持ち出し、ラキティッチ夫妻の馴れ初めを振り返った。 「私はホテルのバーで2年間働き、セビージャとの契約書にサインしにきたイバンと出会った」 「その日から、彼は来る日も来る日もバーに来て、私以外のウェイトレスを応対拒否(笑) 私だけに接客して欲しいと堂々と言い放ち、いつもミルク入りコーヒーとオレンジファンタを頼んでいたわね」 “少しでも一緒にいたいから、必ず飲み物を2つ頼んだんだよ(笑)” 「繰り返し電話番号を尋ねられ、私がノーと言っても何度も何度も…しつこい彼に私は負けた。彼は私と一緒にコーヒーを飲みに行くまで、8カ月を要したわね」 「彼がサッカー選手であることはわかっていた。どうせ3日で私の視界から消えるだろうと思っていたら、8カ月。浮ついた心で私のところへ来ていないと理解したわ」 <span class="paragraph-title">【写真】相変わらずカッコいいラキティッチ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C91zaHpo21l/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C91zaHpo21l/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Raquel Mauri (@raquel_mauri)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.08.22 16:35 Thu
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得点力不足に悩むセビージャ、昨季アゼルバイジャンリーグ得点王獲得へ

得点力不足にあえぐセビージャがカラバフのブラジル人FWジュニーニョ(28)への関心を強めているようだ。スペイン『レレボ』が報じている。 現在、ラ・リーガで11位に低迷するセビージャは17試合で18得点と深刻な得点力不足に悩まされる。チーム内ではウイングのFWドディ・ルケバキオが7得点とひとり気を吐いているが、センターフォワードのFWイサーク・ロメロ、FWケレチ・イヘアナチョの2選手が合わせて1ゴールと期待外れの状態にある。 そのため、今冬の移籍市場ではストライカー補強を優先事項に定めており、クラブはアゼルバイジャン王者でゴールを量産するブラジル人FWに関心を示しているという。 アトレチコ・パラナエンセでプロキャリアをスタートしたジュニーニョは、ブラジル国内の複数クラブやポルトガルのポルティモネンセ、エストリル、チャヴェスといったクラブでプレー。2023年夏からはカラバフでプレーしている。 昨シーズンのリーグ戦では35試合20ゴールを記録し、得点王に輝くとともにクラブの国内2冠に大きく貢献。今シーズンもここまで公式戦25試合10ゴール3アシストの数字を残している。 報道によると、セビージャは179㎝のストライカーの獲得へ300万ユーロ(約4億8000万円)のオファーを掲示。500万ユーロ(約8億1000万円)を要求するカラバフとの間に若干の溝はあるものの、選手自身はセビージャ行きを熱望しているという。 実際、カラバフのグルバン・グルバノフ監督は「セビージャのオファーに非常に喜んでいる」と、エースストライカーの移籍希望を認めている。 2024.12.20 17:20 Fri

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