【ブンデス・シーズンプレビュー】本命は6連覇狙うバイエルン、対抗はドルトムント
2017.08.18 16:00 Fri
▽2017-18シーズンのブンデスリーガが18日に開幕する。昨季はバイエルンが後半戦に盤石の強さを見せ付け、難なく前人未到の5連覇を達成した。一人勝ち状態が続く中、新シーズンもバイエルンに付け入る隙は見当たらない。優勝争いに絡めるチームが限られる中、日本人としては10選手がプレーするサムライたちに注目が集まる。


▽新戦力ではMFトリッソ、MFルディ、DFジューレら新戦力が早くもフィットしている上、レアル・マドリーで師弟関係にあったMFハメス・ロドリゲスの起用法をアンチェロッティ監督が熟知しているため、チームに馴染むのにそう時間がかかることはないだろう。卓越したチームマネージメント力を持つアンチェロッティ監督をもってすれば、ブンデスリーガ6連覇は容易いタスクと言えそうだ。
◆新監督の手腕&デンベレの動向次第~ドルトムント~
▽不安を挙げるとすればブンデスリーガ初采配となるボス監督の手腕と、バルセロナへの移籍が噂されるMFデンベレの動向だ。とりわけデンベレはオーバメヤンと共にドルトムント攻撃陣に欠かせない存在となっていただけに移籍すれば大打撃となる。不本意な昨季を過ごしたMF香川真司にとっては引き続き厳しいポジション争いが待っているが、レギュラーを奪取できるか。
◆新監督招へいでCL圏返り咲きなるか~シャルケ、レバークーゼン~
▽昨季12位に終わったレバークーゼンは、3部のレーゲンスブルクを2部に昇格させたヘルリッヒ監督を招へい。FWエルナンデス、MFチャルハノール、DFトプラクとセンターラインをごっそりと引き抜かれた中、リーグ戦に集中できる環境を活かし、OB監督の下でCL圏内返り咲きを目指す。
◆鎌田と浅野がブンデス初挑戦~日本人選手~
▽MF長谷部誠を軸に堅守が目立った昨季のフランクフルトだったが、攻撃面に大きな課題があった。そんなチームを鎌田の攻撃センスで変えることができるかに注目だ。浅野に関しては昨季2部で4ゴールとやや物足りない結果に終わった。ただ、プレシーズンではウイングのポジションでレギュラーとしてプレーしており、シュツットガルトの攻撃の軸として期待されている。昨季を上回るゴール数を挙げてレギュラーの座を死守したい。
▽その他、ヨーロッパリーグを戦うケルンのFW大迫勇也と、昨季負傷に泣いたFW武藤嘉紀らストライカー陣にはゴール量産を期待したい。

(C)CWS Brains,LTD.
◆重鎮引退も隙なしの陣容~バイエルン~
Getty Images
▽DFラームとMFシャビ・アロンソの両重鎮が引退したバイエルンだが、アンチェロッティ体制2季目の今季も優勝の本命だ。プレシーズンマッチでこそ不調が続いたが、DFLスーパーカップとDFBポカール1回戦で本来の強さを見せつけ、開幕に向けて順調な仕上がりを見せている。▽新戦力ではMFトリッソ、MFルディ、DFジューレら新戦力が早くもフィットしている上、レアル・マドリーで師弟関係にあったMFハメス・ロドリゲスの起用法をアンチェロッティ監督が熟知しているため、チームに馴染むのにそう時間がかかることはないだろう。卓越したチームマネージメント力を持つアンチェロッティ監督をもってすれば、ブンデスリーガ6連覇は容易いタスクと言えそうだ。

Getty Images
▽絶対王者バイエルンに唯一対抗できそうなのがドルトムントだ。昨季終了後にフロントとの対立からトゥヘル監督を解任したドルトムントは、アヤックスをヨーロッパリーグ準優勝に導いたボス監督を招へい。さらに新戦力ではMFダフード、DFトプラクとレギュラーに割って入れるだけの実力者を加えた。▽不安を挙げるとすればブンデスリーガ初采配となるボス監督の手腕と、バルセロナへの移籍が噂されるMFデンベレの動向だ。とりわけデンベレはオーバメヤンと共にドルトムント攻撃陣に欠かせない存在となっていただけに移籍すれば大打撃となる。不本意な昨季を過ごしたMF香川真司にとっては引き続き厳しいポジション争いが待っているが、レギュラーを奪取できるか。
◆CLとの両立~ライプツィヒ~

Getty Images
▽初昇格ながら昨季2位と躍進したライプツィヒは新シーズン、CLとの二束の草鞋に耐えられるかがポイントとなる。MFナビ・ケイタやMFフォルスベリら主力の残留に成功した点はプラスだが、FWブルマ以外にレギュラーに割って入れそうな新戦力は獲得しておらず、週2試合ハードな戦いを強いられるスケジュールをこなせるかはいささか不安だ。初めてのCLを戦う中、4位以内を確保できれば成功のシーズンと言えそうだ。◆新監督招へいでCL圏返り咲きなるか~シャルケ、レバークーゼン~

Getty Images
▽昨季不振に陥った強豪のシャルケとレバークーゼンは、新監督招へいによってCL圏返り咲きを目指す。昨季10位に終わって7年ぶりに欧州カップ戦出場を逃がしたシャルケはシーズン終了後、ヴァインツィアル監督を見切り、エルツゲビルゲ・アウエを2部残留に導いた31歳の若き指揮官テデスコ監督を招へい。毎年監督をすげ替えるシャルケだが、伸び盛りのMFゴレツカやMFマイヤーら若手を軸に、青年監督の下で上位返り咲きを果たせるか。ここ2年、ケガによって満足にプレーできていないDF内田篤人の本格復帰にも期待が懸かる。▽昨季12位に終わったレバークーゼンは、3部のレーゲンスブルクを2部に昇格させたヘルリッヒ監督を招へい。FWエルナンデス、MFチャルハノール、DFトプラクとセンターラインをごっそりと引き抜かれた中、リーグ戦に集中できる環境を活かし、OB監督の下でCL圏内返り咲きを目指す。
◆鎌田と浅野がブンデス初挑戦~日本人選手~

Getty Images
▽10選手がプレーする日本人選手ではサガン鳥栖からフランクフルトに移籍したMF鎌田大地と、昨季2部を戦って昇格に貢献し、シュツットガルトに再レンタルとなったFW浅野拓磨に注目したい。▽MF長谷部誠を軸に堅守が目立った昨季のフランクフルトだったが、攻撃面に大きな課題があった。そんなチームを鎌田の攻撃センスで変えることができるかに注目だ。浅野に関しては昨季2部で4ゴールとやや物足りない結果に終わった。ただ、プレシーズンではウイングのポジションでレギュラーとしてプレーしており、シュツットガルトの攻撃の軸として期待されている。昨季を上回るゴール数を挙げてレギュラーの座を死守したい。
▽その他、ヨーロッパリーグを戦うケルンのFW大迫勇也と、昨季負傷に泣いたFW武藤嘉紀らストライカー陣にはゴール量産を期待したい。
バイエルンの関連記事
ブンデスリーガの関連記事
|
|
バイエルンの人気記事ランキング
1
レ・ブルー初招集オリーズが母国イングランドではなくフランスでのプレー理由説明…同僚バデが意外な特技も明かす
レ・ブルー初招集となったバイエルンMFマイケル・オリーズが、母国イングランドではなくフランス代表でのプレーを決断した理由を明かした。フランス『レキップ』が伝えている。 ナイジェリア人の父親とアルジェリア系フランス人の母親の元、イングランドのロンドンで生まれ育ったオリーズ。アカデミー年代ではアーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティという名門を渡り歩き、レディングでプロキャリアをスタート。その後、2021年夏にクリスタル・パレスへステップアップを遂げると、今夏はビッグクラブの争奪戦の中でバイエルンへ完全移籍した。 バイエルン移籍までイングランド一筋のクラブキャリアを歩んできた左利きの攻撃的MFだが、U-18チームから母親の母国フランスの代表チームでもプレーを選択。先のパリ・オリンピックではU-23フランス代表の一員として銀メダル獲得に貢献した。 そして、今回のインターナショナルマッチウィークではディディエ・デシャン監督から招集がかかり、レ・ブルー初選出となった。 3日、同じくA代表デビューが期待されるローマMFマヌ・コネ、セビージャDFロイク・バデとパリ五輪のチームメイトと共に公式会見に出席したオリーズは、ややたどたどしいフランス語で生まれ故郷のイングランドではなく、フランスでのプレーを決断した背景を説明。 明確な理由について言及は避けたが、「母はフランス出身で、僕は子供の頃にここに来たことがある。フランス代表チームとの繋がりがあったし、フランスでプレーしているんだ」と語った。 また、レ・ブルーのロールモデルに関して問われると、母と同じアルジェリア系フランス人のジネディーヌ・ジダン氏とパリ五輪で指導を受け、現在も連絡を取り合っているティエリ・アンリ氏の2人のレジェンドの名前を挙げた。 今回の会見の様子やフランス語が不得手という部分で、少し内向的な性格も窺わせたオリーズ。 そういったこともあり、会見ではチームメイトであるバデにオリーズの人となりに関する質問が飛ぶと、「とてもいいヤツだよ」という言葉と共に意外な特技が明かされた。 「マイケルはとてもいいヤツだよ。僕らは(パリ五輪の期間に)2カ月間一緒に過ごしていたけど、彼は本当にいいヤツなんだ。彼は人狼ゲーム(カードゲーム)がとても得意で、人を操る人間だね(笑)」 また、現状では右ウイングを主戦場とする可能性が高い中、右サイドバックとしてコンビを組む可能性が高いバルセロナDFジュール・クンデは、ピッチ内外での適応をサポートしたいと語った。 「ここには他の人よりも社交的な人間がたくさんいるし、とても歓迎的なグループだ。彼が馴染みのに問題はないよ」 「彼に時間を与える必要があるけど、僕はまったく心配していないよ。彼はとてもアンバランスなアタッカーで、左足が本当に得意だ。だけど、静かに落ち着かせてほしい。新しい人に時間を与えるのは良いことだからね」 2024.09.04 16:00 Wed2
「ピッチ上で最もおしゃれな選手」バイエルンMFのスパイクコーデが話題に! 7年前発売モデルをユニフォームに合わせて着用「いつも完璧にマッチ」
バイエルンのフランス代表MFマイケル・オリーズのスパイク選びが注目を集めている。 今夏クリスタル・パレスからバイエルンへ移籍したオリーズ。ブンデスリーガやチャンピオンズリーグ(CL)に初挑戦のシーズンとなっているが、ここまで公式戦12試合で7ゴール3アシストと好パフォーマンスを見せている。 そんななか、注目を集めているのがオリーズの足元。ユニフォーム情報やギア情報を扱うメディア『Footy Headlines』は、22歳ウインガーがユニフォームとスパイクの色を合わせていると紹介した。 オリーズはスパイク契約を結んでいないため、好きなものを履くことが可能。2017年に15色展開で発売されたナイキのハイパーヴェノム3を好み、バイエルンのホームユニフォームには赤、アウェイユニフォームには黒、サードユニフォームには白を合わせている。 また、パレス時代にもユニフォームの色と合ったスパイクを選択。水色と白のキットに、こちらも水色と白の2色でカラーリングされたハイパーヴェノム3を着用した。 『ESPN』もオリーズのスパイクに注目し、画像をSNSに投稿。「ファッショニスタ」「ピッチ上で最もおしゃれなサッカー選手」「彼はファッションとボールをよく理解している」「いつも完璧にマッチしている」と好意的な反応が寄せられた。 <span class="paragraph-title">【写真】ユニフォームと同色のスパイク! オリーズのコーデ4種</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Michael Olise matching his boots with his kits <a href="https://t.co/WXsWwM8VCt">pic.twitter.com/WXsWwM8VCt</a></p>— ESPN UK (@ESPNUK) <a href="https://twitter.com/ESPNUK/status/1851625103865372708?ref_src=twsrc%5Etfw">October 30, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.31 19:30 Thu3
伝説のGKカーンが語る意外な後悔「あそこに移籍すれば良かった」
▽フットボール界のレジェンドである元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏が、キャリアにおける後悔として、「マンチェスター・ユナイテッドへの移籍」を挙げた。 ▽カーン氏は現役時代、1994年にカールスルーエから加入したバイエルンで14シーズンにわたって守護神として活躍し、8度のブンデスリーガや2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ制覇を経験した。また、ドイツ代表としては86試合に出場し、1996年のユーロ優勝や2002年の日韓ワールドカップ準優勝を経験した。 ▽ドイツ『スポーツ・ビルト』のインタビューに応じたカーン氏は、海外移籍に挑戦してみたかったという思いを吐露し、当時アレックス・ファーガソン氏が率いていたユナイテッドへの移籍についての後悔を口にした。 「アレックス・ファーガソンは未だに私に怒っているんじゃないかな。2003年か2004年、彼は私がユナイテッドに移籍すると思っていただろうからね。でもバイエルンで締めくくることが私にとってより重要だった」 「振り返ってみれば、移籍してみるべきだったと思う。私にとっていい挑戦になったはずだ」 ▽当時ユナイテッドは、2005年にGKエドウィン・ファン・デル・サールが加わるまでGKに確固たる存在を立てることができずにいた時代が続いていた。ファン・デル・サールと共に2007-08シーズンには欧州王者に君臨したユナイテッドだが、カーンが加わっていたらまた大きな違いが生まれていたことだろう。 2017.12.15 14:09 Fri4
18-19シーズンCL最優秀ゴールノミネート!一瞬にして3人を抜き去ったロッベンの無双ドリブル【スーパーゴール図鑑/バイエルン編】
【得点者プロフィール】 アリエン・ロッベン(当時34歳) 国籍:オランダ 所属:バイエルン ポジション:FW 身長:180cm 世界最高峰のウィンガーとしてバイエルンで長らく活躍したロッベン。圧倒的なスピードと分かっていても止められないカットインからのシュートを武器にゴールを量産した。 【試合詳細】 日程:2018年11月27日 大会:チャンピオンズリーグ グループE第5節 対戦相手:バイエルン 時間:前半13分(0-0) <div id="cws_ad">◆ロッベンが見せた無双ドリブル<br/><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJhT3JheVFWciIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> </div> 敵陣右サイド深くでボールを持ったロッベンはライン際からドリブルを開始。バルセロナのFWリオネル・メッシさながらの細かいタッチで相手DF3人の間をあっさりと抜いてしまうと、ボックス内に侵入。カバーに来たDFもかわすと、最後は得意の左足コントロールシュートでゴール右上へと沈めた。 ロッベンはこのゴールは、2018-19シーズンのCL最優秀ゴールにもノミネートされた名ゴールとなった。 <span data-sg-movie-id="751" data-sg-movie-title="【ロッベン無双】分かっていても止められないドリブルからの豪快ショット"></span> 2021.02.05 18:00 Fri5
