UEFAがサラリーキャップ制導入を検討! ビッグクラブ支配に終止符か

2017.07.01 15:36 Sat
Getty Images
▽欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、チーム間の戦力均衡化を目的に、サラリーキャップ制(各チームが所属する選手に支払う年俸総額をリーグ全体の収入に基づいて上限金額を調整し、規定する制度)の導入を検討していることを明かした。『ロイター通信』が伝えている。

▽チェフェリン会長は、母国スロベニアの『ムラディナ』のインタビューで、現在のサッカー界において圧倒的な資金力を持つビッグクラブの支配が続き、その他のクラブとの戦力差が拡大していることを危惧していると語り、今後のサッカー界のためにサラリーキャップ制の導入を検討していることを認めた。

「裕福なクラブとそれ以外のクラブとの差はさらに広がっている。将来的にクラブの予算を制限することを真剣に検討しなければならない」
▽また、同会長はビッグクラブが豊富な資金を武器に、多くのスタープレーヤーをかき集め、余剰人員を増やしていることにも苦言を呈している。

「そのようなプレーヤーたちは出場機会を得られずにいる。サラリーキャップ制を導入すれば、クラブはもっと合理的にならざるを得ない。大きな戦いになるが、これに勝てれば歴史的な変化になると思う」
▽過去に幾度も議題に上がりながらも、ビッグクラブやより高額なサラリーを望む選手たちの反対によって、実現しなかったサラリーキャップ制導入だが、仮にチェフェリン会長の下で実現にこぎつければ、ヨーロッパの各リーグでよりコンペティブな戦いが期待できるはずだ。

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